ヒーローになりたかった少年の唄2021⑧
超簡単!!初心者の作詞、作曲法(ちょっとインチキ)
このパンデミック騒ぎのステイホーム中に、みんなネットゲームをやったりネトフリの動画を見たり、色々やり尽くしてきたと思うけど、もう流石に期間が長すぎて飽きてきちゃったんじゃないかな?
そんな時、「フェンダー、新型コロナウイルスのパンデミックによって過去最高の売上の見込み!!」こんな記事がネットに踊っているのを見て、ある意味僕は嬉しかった。
https://nme-jp.com/news/93228/
そう、こういう時こそ音楽というのは絶大なる力を発揮するのである。
今、初心者用のギターが飛ぶように売れているという。
もちろん初心者は、YouTubeとかの初心者向けギター教室や教則本なんかを見ながら練習したり、気合いのある人はお金をかけてレッスンに通ったりするわけだが、子供の頃音楽を習ったことがあって楽譜が読めたり、もともと音楽の特性が高いとかいう人以外は、かなり手こずるのが普通だ。
まして、楽器を覚えたあと自分で作詞、作曲して演奏するなんてことになると、いつになったら出来るようになるのか見当もつかないだろう。
まぁまずは、有名な曲でコード進行の簡単なものからギターを覚え、楽器に慣れるのが手っ取り早い。
僕が初心者にギターを教える時にいつも題材にするのは、「Stand by me」という曲。
キーは「G」に設定する。
このメロディーを聞いたことある人がほとんどで、しかも難しい指使いはあまり出てこない。
同じ短いコード進行の繰り返しだけで最後まで弾ききれるから、非常に覚えやすい。
G→Em→C→D7
コードはこの4つだけ。
これならよっぽど不器用でも頑張れば覚えられるだろう。
この4つすら、いくらやっても覚えられないという方は、スマホの使い方や、ネットゲームのやり方なんかは難しすぎて当然覚えられない人だろうし、まずその前にやる気がそれほどない人なので、その時点でコチラも教える気はなくなる。
たったこれだけの進行だが、このコード進行を使った有名な曲は腐るほどあって、例えばブルーハーツの「青空」とか、井上陽水「夢の中へ」、チェッカーズ「涙のリクエスト」など、全く同じではないもののほぼ同じ。
ブルーハーツの「青空」のAメロにあわせて「ウェンザナイ♪」と歌ってみよう。
ケツがちょっとずれるが充分ハマるはずだ。
こんなのはまだまだある。
外国の曲まで挙げればきりないくらいの王道進行なので、1曲マスターすれば何曲も出来るようになるという利点もあるのだ。
専門的には1-6-4-5と言われる進行だが、同じコード進行でこんなにもたくさん曲があって、このコード進行を使ったところでパクリとも言われないし、メロディーとリズムが変われば雰囲気も違って全く違った印象になる。
初心者が作曲を難しいと思う理由の一つに、コード進行というのがよく分からないというのがある。
確かにいきなりコードの理論を覚えろと言われても、学校のオベンキョが嫌いな音楽好きの遊び人たちがノートを取ってカリカリやるのはまぁ、なかなか続かない。
それで、とりあえずまずはこの4つのコードを覚えてみてほしい。
しかもこのやり方はピアノでも同じようにできる。
さあ、これでまずコード進行はできた。
次は作詞だ。
作詞もずいぶんハードルが高いと思う人が多いらしい。
しかし、例えば「替え歌」ならどうだろうか?
小学生でも、テキトーな替え歌は遊びながら作ったりしている。元の歌詞の文字数と同じなら必ずハマるのでこれは簡単だ。
この曲はもともと英詞なので、変な先入観もなしに全く違った日本詞をのせることが初心者でもわりと簡単にできやすい。
ネットの拾い画像だが、こうやってカタカナにすると更にやりやすい。
アタマの「ウェンザナイ ハズコン」の部分をやってみる。
「ウェンザナイ」これは、文字数にすると6文字だが、音としては4〜5文字分の音なのでまずこの文字数で考える。
今僕が浮かんだのは「たまらない」
次の「ハズコン」これも4文字だが音として合えば3文字でも5文字でもいい。
別に日本語でなくてもかまわない。
じゃあ「ラブコール」にしようかな。
一行目ができた。
「たまらない ラブコール♪」
なんかいいんじゃない?まったく違う曲だ。
まあ、こうやってメロディーの長さから外れないように最後まで作ってみよう。
こうして日本語の替え歌ができたら、次はリズムを変える。
リズムの知識?そんなのはいらない。
演歌っぽくしてみたり、ハードロックにしてみたり、雰囲気一発でちょっと違うリズムで歌ってみよう。
例えば裏でリズムが「ンッチャッカ ンッチャッカ」という感じでレゲエっぽく鳴ってるのを感じながら歌ってみる。
どうかな?
もともとの曲と同じメロディーとはいえ、全く違う軽いジャパニーズレゲエに聴こえてこないかな?
さあ、それでは最後の魔法の仕上げに入ろう。これで曲はあなたのオリジナルに変わる。
歌詞の「たまらない ラブコール」の部分に矢印をつける。
こんな感じ。
矢印が上向きのところは高く、下のところは低く歌う。
これをスマホやケータイの録音機能を使ってワンフレーズづつ録音して覚えていく。
全部やるのにはちょっと時間がかかるが、このやりかたなら音楽理論なんか全くわからなくてもかなりオリジナリティーのある自分のオリジナル曲ができるのがおわかりだろうか?
音楽の歴史は「インチキの歴史」であるといっても過言ではないと僕は思っている。
そのインチキで50曲も作ったら、人はあなたを
「作詞作曲の天才だ!」
と言うようになるかもしれない。
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