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でんぱ組.incの歌詞で再認識する「変わることは変わらないため」ということ

でんぱ組.incとは

みなさんは「でんぱ組.inc」をご存知でしょうか。2007年にオープンしたライブ&バー「秋葉原ディアステージ」から2009年に生まれたアイドルグループです。アニメ・漫画・ゲームなど、自分の趣味に特化したコアなオタクのメンバーを中心に結成されたアイドルグループとして認知している方もいるかもしれません。

でんぱ組.incいわゆる「電波ソング」から始まり、電子音を多用しBPMが速く、ステージを所狭しと駆け回るダイナミックなパフォーマンスをする楽曲が多いことが特徴です。メンバーは入れ替わりながら活動を継続しているのですが、
・古川未鈴
・相沢梨紗
・夢眠ねむ
・成瀬瑛美
・最上もが
・藤咲彩音
の6人時代が印象に残っている人も多いかもしれません。

好きになったきっかけ

でんぱ組.incのことを知ったのは少し遅かったのですが、2014年に友人から教えてもらったことがきっかけでした。それまで、たまにカラオケでAKB48のメジャーな曲を歌うくらいで、アイドルという領域に足を踏み入れてこなかったため、まさかハマることになるとは思っていませんでした。

特に心を掴まれたのは、ライブ映像でした。ステージいっぱい、身体いっぱい、多彩な表情で繰り広げられるライブパフォーマンスは圧巻で、その盛り上がりを増幅させるのは観客が発するコールでした。

■スタンダードMIX
タイガー!ファイヤー!サイバー!ファイバー!ダイバー!バイバー!ジャージャー!
■日本語MIX
虎!火!人造!繊維!海女!振動!化繊!(飛!除去!)

画面越しに会場の一体感を感じて、「自分もここに混ざりたい」と思うようになりました。もともと好きだったサッカーでも、チャント(応援歌)を歌ってスタジアムが一体となって盛り上がる様子が好きだったので、そういった共通点に魅了されたのかもしれません。

そんなでんぱ組が10人体制に

そんなでんぱ組.incは、これまでもちょこちょこメンバーの入れ替わりはありましたが、2021年冒頭には大きな節目を迎えました。

・2010年から在籍していた古株の一人、成瀬瑛美が卒業
・グループでセンターを務める古川未鈴が産休へ
・新メンバーが5人加入し、でんぱ組.inc史上最多の10人体制に

この3つの出来事がほぼ同時期に起こるのです。さすがに衝撃が大きいことは、想像に難くないでしょう。特に一気に5人が加入し、半数が新メンバーとなる状況には、僕も含めて戸惑っているファンも少なくありませんでした。

それほどに、大きな変化だったのです。

歌詞から伝わった覚悟と決意

これは10人体制になった後で明かされた話ですが、少し前にでんぱ組.incは「解散」という大きな決断をしようとしていました。

Yumiko : 解散するのか、続けるのか、という話は年単位で重ねた気がする。

YGQ : 最終的に「いろいろシミューレションした所、これはもう解散しかないよね。みんながハッピーになるのはもうない」って。

もふくちゃん : それでメンバーに「すみません。解散という運びになりました」って言ったら「絶対やだ!」って言われたんだよね。
(中略)

もふくちゃん : 意外とみんな引きさがらなくて。「解散したくない! 続けたい」みたいな。みりんちゃん(古川未鈴)は具体的に「新メンバーをいれたい」って言って。

※Yumiko…振り付けをはじめとした総合演出担当
※もふくちゃん…プロデューサー
※YGQ…音楽ディレクター

上記のような経緯で、「解散」の話から「どうやって存続するか」という話に移っていったそうです。

そのような議論を経て、下された判断が「10人体制」だったのです。繰り返しになりますが、僕を含めて多くのファンが戸惑いを隠せませんでした。

そんな時に初めてパフォーマンスされ、後にMVも公開されたのが、10人体制になっての初めての楽曲「プリンセスでんぱパワー!シャインオン!」でした。

僕は、この楽曲で人生初の「歌詞だけで涙する」という経験をしました。

変わることは 変わらないためだから
もう 恐れない
状況ガンガン変わって
二転三転四転したって
脈々と 受け継がれしプライド

この歌詞を通して感じられたのは、
・今回の決断によって様々なハレーションが起きることを理解したうえで、「でんぱ組.inc」を続けるために変化を受け入れたのだという覚悟
・変化は受け入れたけど歴史やプライドは受け継がれるし、守るのだという決意

でした。

「グループを守るために大きな変化を受け入れる、例え反発があったとしても」という力強いメッセージを受け取り、その果てしない覚悟の深さに胸を打たれました。

仕事でも「変わることは変わらないため」に必要

「変化」は、少なからずあらゆるに人にとって怖いものであり、それを受け入れるには大きな労力がかかります。ましてや、ある程度足元が固まった後の変化はなおさらです。しかし、でんぱ組.incがそうだったように、ビジネスにおいても内部的/外部的な変化を耐えながら存続させるには「変化」は避けられない道であることも事実です。

外部環境も変わりますし、顧客の状態やニーズも変わりますし、そしてサービス提供者側も事業フェーズによって重視するものが変わります。そんな時に、「何を変えないのか」「何を変えるのか」ということを整理し、必要に応じて大きな変化を作る/受け入れるということは、事業を継続させるため、より多くのお客様に価値を届けるために必要なアクションだと思います。ずっと同じやり方を続けていても、「維持」すらできなくて衰退するしかなくなってしまう可能性が大きくなってしまいます。

今自分たちがお客様に提供している価値を守るために、一緒に働いている大好きな同僚を守るために、自分たちが目指そうとしている世界観への道のりを守るために、変化は必要だと思います。

「ferret One」が向き合う変化

僕が携わっているferret Oneという事業も、連続的にそういった変化を作りながら・向き合いながら走っています。外部から見ると非常に整った状態・体制に見えることもあるようなのですが、連続的に成長を遂げていくにはそういった変化を作り・受け入れることが必要だと感じています。

わかりやすいところでいうと、過去にはサービスとしてのコアを「BtoBマーケティング」に絞るという大きな変化も決断しています。自分たちのプロダクト・サービスがどの領域でより価値を発揮できるか、お客様の役に立てるのかという事業として守るものを見定めたうえでの「変化」です。

現在も会社として掲げている「Webマーケティングの大衆化」というゴールに対して、BtoBマーケティングのオールインワンツールという特徴をより一層発揮するために、プロダクトはどうあるべきか、社内の役割はどうあるべきかということを議論し、走っています。

株式会社ベーシック_会社紹介資料 (1)

ちょうど最近もそういったことを全体で議論する場がオンラインでありました。目指す世界に向けてferret Oneが成長するためにどんな変化が必要なのか、それを実現するためにどういった課題があり、どのように解決していくべきかということを話しました。終盤では部署ごとに議論した内容をシェアする時間もありましたが、非常に興味深く、今後の進み方に対してワクワク感を感じることができました。

これまでにベーシックの社員が執筆したnoteからも、変化を自ら作るスタンスが感じられると思うので、紹介しておきます。

またカスタマーサクセスとしても、以下のnoteで紹介されているハイタッチ組織の立ち上げ以降、変化し続けながらレベルアップを目指しています。既存のやり方を壊して、よりお客様をサクセスに導くことができるやり方を作るということを繰り返して今に至っていますし、これからもそれは継続されていきます。

そういった変化を積極的に生み出せる方、ポジティブに向き合える方にとっては、刺激的で楽しい環境だと思います。まだまだ取り組みべき課題がたくさんありますが、いかに自社サービスが役に立てているかという実感も強く得られる場所です。「興味がある!」というお声をお待ちしていますので、TwitterのDMなどでご遠慮なく話しかけてください。

また、でんぱ組.incに興味がある方からのご連絡も大歓迎です。

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