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#197 『アーモンド』を読んで

コロナ禍で趣味になった読書。

最近は岡本太郎の『自分の運命に楯を突け』『自分の中に孤独を抱け』や、サッカーに関する本で『競争闘争理論』を読みました。

だけど、しばらく小説読んでないなって思って、
Kindleで買って放置してあった『アーモンド』を読むことにしました。

読書を趣味にしてわかった、本を読む時間を作るのではなく、本を読むから時間ができるということを思い出し、すぐに読み始めました。

小説を読み終えるたびに思うのは、
もっといろんな小説を読みたいということです。

映像や漫画とは違う小説のいいところは、
まるで体験したかのように記憶に残るところ
だと思います。(個人差はあると思います。)

動きが目では捉えることができず、文字だけで物語を追うため、頭を使って想像することになります。
だから、客観的視点を持ちながらも、その物語にどっぷり入り込めるのかななんて思います。

逆に映像や漫画だと、姿や景色が既に出来上がっているものを一方的に見る(見せられる)ことになり、例えば友達とその作品について話すとき、共感・共有できる点が多い、悪く言えば人によって捉え方が変わることが少ないです。

そして、今回読んだ『アーモンド』はまさに
「解釈」が外せないテーマだと思いました。

主人公は扁桃体に生まれつき異常があって、
嬉しいとか、悲しいとかの感情を持つことができず、表情も何一つ変えない人間として育っていきます。

感情がわからないから、相手の気持ちもわからない
のですが、そんな主人公が人間関係を乗り越えていく姿、「普通」の人からしたら辛いであろう経験を何もなかったように振る舞う(ことしかできない)
様子、そして最終的に「愛」とはなんなのかを考えさせられるストーリーが見どころです。

売れる理由が納得の小説なので、
興味あったらぜひ読んでみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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