見出し画像

感情にフォーカスすることでブレない最高のチームへ

こんにちは、ピネアルの徳原です。
「人は理屈でなく感情で動く」とはよく言われますが、私はまさにそれで
マネジメントの失敗を経験しました。今回は人に行動を促すには、感情的な要素がとても大切なんだと気付いたお話を少ししたいと思います。

理屈だけでは人は動かない

私は理屈が好きで、そのまま仕事においても理屈で説明すればよい。メリットがあるのなら、やるのが当たり前、やらない理由が分からない…、という感じで話を押し通してきました。

この話の時点で抵抗を感じた人もいるのではないでしょうか?
その通りで、理屈だけで押し通す姿勢は、相手の心には響かず行動を促せなかったどころか、最後は袂を分かつような経験もしてきました。理屈だけ説明してもダメだったんです。

理屈は分かるけどやりたくない。
その裏には、業務量が増えることへの抵抗感や未経験領域への不安など、人である以上行動の前に感情が生じます。しかし、その行動できない背景に想いを馳せることができなかった。

私はもともと体育会系ではありますが、「やるぞー!!」というような、
ほとばしる情熱を表に出すことははあまりなく、どちらかというと淡々とした性格で、そのような見た目と性格のギャップも相手を不安にさせる要素だったんだと思います。

人の行動は感情と強く結びついている

その頃、人前で話す機会をちょこちょこ頂いていたので、アーティストのボイストレーニングなどをやられている方のプレゼンテーションのトレーニングを受講していました。
通常の会話でも「人は9割くらい話を聞いていない。残りの1割は面白かっただったり、感動した記憶と話の内容が結びついている」ということを学びました。感情が動くことで思考が巡り、行動へと発展していくのです。
過去にマネジメントで上手くいかなかった理由がここでもよく分かりました。人に行動を促すには、理屈ではなく感情的な要素がとても大切なのです。

私は、かなり知的好奇心が強く、法則性を見つけることや理屈っぽいのが好き。だから理屈そのものが行動の源泉にもなっていました。私のように知的好奇心が源泉になる人はおそらく少ないので、行動の源泉であるその感情にフォーカスしていきたいと考えを改めたのです。

メンバーの感情の源泉を最上位に

そしてこれまでのやり方を変え、どうしたらメンバーが気持ちよく働けるのかを最上位に考え、コミュニケーションを図るようにしました。

例えば、社内で皆がフラットに話せる会議を毎週設けています。
そこでは、どのような時に生きがい、やりがいを感じるのか?嬉しいのか?など、感情が動くときはどういうところなのかをメンバーに聴いています。また、コンサルタントとしてクライアントに収める成果物へのフィードバックも、理屈を用いた”できていない”ことへのダメ出しではなく、感情や背景へと視点を変えました。
その人にとって何がネックで、どうしたらより良い状態で仕事ができるだろうか?想いを実現するにはもっとこうしたら良いのではないか?等、自然と品質が高まるフィードバックに変わったことで、メンバーの行動はもちろんクライアントに対してもより良い結果が出せるというプラスの循環が生まれています。

私自身も自分の感情が動くところを大事にすることで、人に頼れるようになりました。マネジメントの失敗を経て、今は最高のチーム作りができ始めてきているのではないかと感じています。

今後もプロジェクトの完遂だけでなく、その中でいかに気持ちいい状態で働けるか、感情にフォーカスし続けることで、関わる方々や社会が幸せになれるような循環を生み出していきたいと思います。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?