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今メンタル不調で苦しんでいるあなたへメッセージ【パニック障害経験者】

現在
「メンタル不調になって路頭に迷われている方」
全員に向けて私の体験談をなるべく細かくシェアします。
(約6000文字)

更にあなたへメッセージ動画も作成しました。
初めての動画制作だったので見づらかったらすいません..笑
画面をクリック

パニック障害治して会社辞めてみた
【今辛いあなたへメッセージ動画】

①生い立ち

セーヤ

セーヤのProfile 
広島出身、平成元年生まれ⛩👨
2012年3月 大学卒業(広島)
2012年4月 東証一部企業に営業職として就職
2012年5月 東京の部署に配属🗼
2014年1月 現在の妻と交際スタート
2014年4月 売上の昨対で全国で表彰🎉
2014年10月 現在の妻と初海外 in 香港🇭🇰
2014年12月 那覇マラソン🌺(フル)完走🎉
2015年4月 新規営業で全国で表彰🎉
2015年5月 初めての転勤(東京)
2016年1月 報奨旅行で妻とハワイ🌴
2017年7月 現在の妻と同棲スタート
2017年8月 突然の激しいめまいで救急車
2017年9月 現在の妻と婚約💍
2017年9月 激しいめまいで2度目の救急車
2017年9月 「神経衰弱」と診断され休職
2018年6月 復職しようとしたが産業医からNG
2018年6月 「パニック障害」と診断名変わる
2018年12月 復職しようとしたが産業医からNG(2度目)
2019年2月 復職OKもらい慣らし勤務スタート🎉
2019年9月 完全復職🎉
2020年12月 メンタルヘルスマネジメント3種取得🎖
2021年6月 結婚式👰
2022年4月 メンタルヘルスマネジメント2種取得🎖
2022年4月 退職
2022年5月 北海道に移住🐮
2022年6月 Note(Blog)初投稿📍
2022年6月 You tube初投稿📍
2022年6月 キャリアコンサルタント受講開始📚


②休職したときのこと

2017年の8月、仕事が終わって帰宅している最中に突然激しいめまいの襲われ救急車で運ばれました。

当時は
「絶対何かの病気になったに違いない!」

と思いましたが検査の結果は..「異常なし」
それからめまいが良くなる傾向はなくとても不安な状態でしたが、
そのうち体調が回復することを信じて騙し騙し会社に勤めていました。

そんな無理して会社に勤めていたことが仇となって、
翌月のしかも区役所で婚姻届を提出したその日の帰り道で再び激しいめまいに襲われまたもや救急車で運ばれることになります。

明らかに普通の状態ではないと思い、ここではじめて自分自身にドクターストップを出すことで休職を決意します。
しかし休職には診断書が必要なので原因不明の症状の私は精神科を受診します。
そこで「神経衰弱」と診断され休職することになります。

それからはかなり路頭に迷いました。

  • もう一生体調が良くならないのではないか?

  • 自分が精神病だと認められない。

  • これからのキャリアの心配

  • 妻に負担をかけっぱなし

  • 社会保険とか税金とかどうなる?

  • お金の心配

など今までできていた事ができなくなる事で、体調面意外の不安も日に日に増していき絶望的な状態でした。


③どうやって乗り越えたか

当時の主な症状
 ・予期不安
・死の恐怖
・身体がほてる
・視界がフワフワする感覚
・フルフェイスを被って生活している感じ(現実感消失
・電車や会社などすぐ逃げれない場所が怖い(広場恐怖

時系列はこんな感じ
17年8月 当然の強烈なめまいで救急車(診断名なし。原因不明)仕事に行けないくらい身体が辛い→次の日1日欠勤する→次の日出社するも身体が限界で出社して速攻で早退。
整体に通ったり針治療したりyou tubeで自律神経のヨガしたりしたけど全く良くならない。

17年9月 それからは騙し騙し仕事をするも9月7日婚姻届出した帰り道、強いめまいに襲われて救急車2回目(診断名なし。原因不明)せっかくの結婚記念日が台無しに。
それから脳外科、内科、神経外科など心臓の検査やCT(不安で2回)ひとり健康診断ツアーしたけど正常。精神的にも肉体的にも限界になる。

【発症から1ヶ月】フラフラの状態で東京から広島に帰省。新幹線4時間でしたが頼れる場所がもう実家しかなかったので気合で乗った。実家に到着した瞬間全身が痙攣して号泣した。
ちなみにこのとき社会人になって初めて泣いたかも。たどり着けると思えなかったから家に着いた瞬間涙を堪えきれなかった。

後日親と精神科を受診。「神経衰弱」と診断。このとき個人的にはパニック障害だと思っていたから何か腑に落ちなかった。モヤモヤしながら診断書を会社に提出して休職する。

17年10月 【発症から2ヶ月】この時期が人生で一番キツかった。全然体調良くならないし不眠症も併発。食欲もあまりない状態。「このまま自分は死ぬのではないか?」といった恐怖に悩まされ、東京にいる妻に毎日電話して不安を紛らわせていつも一緒に深呼吸していた。

睡眠時間は毎日2時間とかで全然寝てないのにその割にはムキになってたくさん外出したりランニングしたりしていました。今思えば副交感神経をもっと働かせてしっかり休む期間だったと思います。

17年11月 【発症から3ヶ月】それでも徐々に散歩、外食などで行動範囲広げてそこそこ回復したので東京の家に帰ることを決意。妻に広島まで向かいに来てもらい、一緒に新幹線に付き添ってもらう。比較的余裕で乗れた。
(当時妻は東京⇄広島を3往復ぐらいして私を支えてくれた。妻には本当に感謝しています)

その後徐々に睡眠もとれるようになり、徹底的に休むことを重点に生活。毎日の外出は継続。

17年12月 【発症から4ヶ月】電車も大分乗れるようになってきたと思いきや激しい発作に襲われる。すぐさま電車を降りてタクシーで帰宅。なぜか自宅に戻ると発作が落ち着いた。
順調に良くなってきている最中の再燃だったので自信を失ったが少し休んでまたコツコツと前に進む。

この時期から第一頚椎専門のカイロプラクティックに通ってみる。2ヶ月ぐらい通ったけど私はあまり効果を実感できなかった。財布的にもコスパ悪かったのでやめた。
何方かと言えば院が表参道にあって電車に乗って人混みをかき分けていくプロセスの方がかなり為になった気がする。笑

初めて家族以外の人間と3人で外食してみる。2人とも東京在住、学生時代(広島)の友達で病気のことも話していたからリラックスできた。念の為アルコールは控えた。無事帰宅。とても楽しかったし自信に繋がった。人にもらえるパワーって結構あるんだなと思った。友達には感謝。

18年1月 【発症から半年】妻の実家、札幌に帰省。乗り物最難関である飛行機に挑戦。無事クリア。2週間ほど滞在。←他人の家で生活するのも広場恐怖改善に繋がったと思う。

18年3月 【発症から7ヶ月】この時期はとにかく妻と外出して場数を増やした。東京中を観光した。安心できる人とのプライベートで予期不安に悩まされることは大分少なくなったと思う。

18年5月 【発症から9ヶ月】広島に帰省。新幹線は大分慣れた。休職後、初めてビールを飲んでみた。個人的には酔った感じとパニック症状の感覚が似ていると感じていたのでアルコールは控えていたが割といけた。

18年6月 【発症から10ヶ月】休職前に唯一慕っていた会社の先輩と飲みに行ってみた。ビール2杯ぐらい飲んで2時間ぐらい居酒屋いた。無事クリア。この時点で基本的な生活に支障をなかったけど復職はまだ怖かった。

だけど早く復職したかった為、産業医面談を希望。結果はNGだった。理由は私が産業医さんに完治は7割程度と申告した際、精神疾患は再発率も高い為100%に限りなく近いぐらいの完治が必要だと言われた。

更に「あなたの症状を聞いているとパニック障害なのでなないか。もう少し休んでみない?」と言われ休職が継続した。(焦って復職しようとしていた自分がいたので内心ホッとした。産業医さんに見抜いてもらって良かった)

後日その旨を主治医に伝えると一瞬で診断名が「パニック障害、適応障害」に変わった。病名がこんなにも簡単に変わって良いものなのかと思ったが精神疾患はその辺の仕切りが難しいしあまり病名を気にする必要はないらしい。
当時から自分の症状はパニック障害なのではないかと思っていたので心の中で腹落ちした感じがしてとてもスッキリした。

18年8月 【発症から1年】停滞期。あともう一歩良くならない感じ。「パニック障害経験者に話を聞いてみよう」と思い、ネットで調べ始める。
パニック障害経験者(半年で完治させた人)にコンタクトをとってみた。無料でいろいろ相談に乗ってもらいとても心が救われた。自分に許可を与える重要性を教わった。

18年9月 【発症から1年1ヶ月】パニック障害の専門カウンセラーさん(4年で完治した人)にお金をお支払いしてカウンセリングを受けた。感想はとても良かった。
カウンセリングを受けたから治るという訳ではないけどとても気持ちが晴れて何か治る気がした。

あと私が学生の頃働いていたアルバイト時代の後輩が整体院のオーナーとして東京で開業をしていたので相談をしてみた。彼女もうつ病経験者だった為いろいろとアドバイスをもらうことができた。
整体も初回無料で施術してくれて感謝。

パニック障害を完治させた人に共通していたことは徹底的に自分と向き合うことで己を知りそのありのままの自分を大切にしているところでした。(感覚としては治すというより自分を見つめ直して生まれ変わる感じ)

18年10月 【発症から1年2ヶ月】札幌に帰省。飛行機はもう慣れっこだった。ただ継続的に元の仕事を捌いていく自信は正直なかった。というか復職してみないと正直分からないといった感じだった。

18年11月 【発症から1年3ヶ月】 広島に帰省。新幹線も楽勝で個人的にはほぼ完治している感覚だった。復職への心配や不安はもちろんあったが半分ぐらいは誰しもが不安になるような部分だったので二度目の正直で産業医面談へ。
結果は..まさかのNG。理由は正直あまり覚えていないのですが、多分私が復職に対してまだ不安があるように受け取られたからだと思います。

18年12月 【発症から1年4ヶ月】 三度目の正直で産業医から復職OKの許可をもらい翌年の2月から働くことに🎉

復帰祝いの肉巻きケーキ🍰🥩
義姉夫婦に祝ってもらった。感謝

④伝えたいこと

1 もっと早く休むべきだった
2 治療のほとんどは生活習慣、行動療法、自己開示で良くなる
3 お金かけるべきこと3選
4 挑戦するという事は発作は起きるという事

1 もっと早く休むべきだった


③の時系列を見てもらえれば分かりますが、私は発症してから休職にいたるまで約1ヶ月半かかっています。もっと早めに休む判断ができていれば拗らせることもなく早期に完治していたかも知れません。

パニック障害に限らず精神疾患は早期治療がとても肝になってきます。今現在、本当は体調が良くないのに無理して仕事をしている方はできる限り休むという判断をして欲しいと思います。
私みたいに無理してしまうと結局長い間休職するなんて事もあるので。

2 治療のほとんどは生活習慣、行動療法、自己開示で良くなる


私はパニック障害を治す為に整体、カイロ、カウンセリング、針治療、セミナー、情報商材、枕、ストレッチポール、サプリ、酵素ドリンクなど何十万とお金をかけてきました。

しかし回復を実感できたのは軽い運動、外出して電車に乗るとかカフェに入ってみるとか自分の性格を棚卸して俯瞰するとか0円や少額でできる事ばかりでした。

もちろんお金かける事も大事ですがシンプルに貯蓄も精神衛生的に大事なのでまずは0円でできる事をやって見たら良いかと思います。

3 お金をかけるべきこと3選


もしお金をかけるのであれば、

1.経験者と繋がる
もしお金をかけるのであれば第一優先で試して欲しいです。私の場合はパニック障害専門のカウンセラーさんやパニック障害を克服済みの情報発信者、整体事業のオーナーさんなどにコンタクトをとって悩みを相談しました。

経験者のアドバイスは身に染みます。無料で相談に乗ってくれる方もいますしあなたの周りにも意外とメンタル不調経験者は多いです。なのでメンタル不調の原因は似たり寄ったりの所があるので同じ病名ではなくても相談する価値は十分にあると思います。

2.交通費
現実的な話になってしまいますがやっぱり行動療法が一番体幹あります。パニック障害克服の原点にして頂点です。

私は発症して数日後、予期不安MAXの状態で新幹線に4時間乗って実家に帰省したという経緯がありますが(絶対におすすめはしない)
結果的にはその経験がとても自信に繋がりました。

なのでお金を投資するとしたらできる限り電車代やバス代などに使って欲しいと思います。

3.食べ物
・私たちの身体は摂取したものと意図的に摂取しないもので決まります。

当時私は酵素ドリンクや高額なミネラルウォーターやサプリなどたくさんの健康食品を試しましたが、その分ジャンキーな食品も摂取していたので正直健康食品の良さが良く分かりませんでした..むしろ休職中に10キロ太って不健康でした。

健康食品は正直割高だし続け辛い部分もあるので、それらにお金を使うのであれば生野菜やフルーツや調味料を良い品質のものに置き換えて自炊をする方が圧倒的に良いです。

そして何を摂取するかよりも何を摂取しないかの方が大事です。明らかに身体に悪そうなジャンキーなものは、特別な日のご褒美にとっておきましょう。

4 挑戦するという事は発作は起きるという事


ちょっと意味が分かり辛いので説明すると、

人は基本的に変化を嫌い、ホメオスタシス(恒常性)と言って元々の習慣に戻ろうとする性質があります。

例えば人の体温は夏でも冬でも36度前後です。猛暑でも極寒でも恒常性が働いて身体が自動的に体温を調節してくれます。
私の場合だと休職した期間は予期不安を起こすことがデフォルトになっておりました。

1.このような中で完治に向けて行動、挑戦するということは

2.元いた環境の外に出るということ
(予期不安を起こさない日々に向かおうとする)

3.ここで恒常性発動!
元いた環境(予期不安を起こすことが日常の日々)に
戻ろうと身体が反応して発作は起こりうるということ。

「威勢よく目標を立てたのは良いけど気づいたら諦めてた」
という経験みなさんも身に覚えあるかと思いますが、これも恒常性です。
挑戦することは必ず苦痛とセットなんですよね。


以上が私のあなたへのメッセージになります。

ボリュームが多い記事になるので一度に吸収しようとせず、思い出した時に読み返して少しずつインプットしていただけたら幸いです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
あなたの健康を心よりお祈りしております。

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