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2022/06/19 日曜日は未知曜日

親に怒られる夢を見て目が覚めた。リビングに行くと、いつも通りお父さんはテレビを観ていて、お母さんは朝ごはんを作ってくれていた。実際にお父さんとお母さんが夢の世界に訪れたわけではなく、僕が勝手に描いているだけだったみたいだ。夢の中で本当に人と人が出会っていたら楽しそうだと思う。

通路にピカっと光る小さな物が落ちていた。一円玉だった。僕は迷うことなくそれを財布の中に突っ込んだ。他の見知らぬ誰かが拾うくらいなら僕が戴く。譲らない。その強気な気持ちこそが、ストライカーに必要なマインドなんだと思う。僕はストライカーだ。

駅のホームにおしゃれなハット帽子を被ったイケてるおじさんがいたので、観察させてもらうことにした。しばらくすると、ズボンのポケットからハンカチを取り出し、汗を拭くためであろう帽子をとった。汗が湧き出るその頭はテッカテカのスキンヘッドだった。意表を突かれて、僕の目は眩しさでダメージを喰らった。帽子の役割は大きいことを知った。

筋トレを終えて息を整えていると、突然異性のクラスメイトから電話がかかってきた。なんの用だろうと思っていたら、隣にはサッカー部の奴が自転車を漕いで笑顔で映りこんでいた。結局その電話は、デート真っ最中だという報告の電話だった。なんそれ。返す言葉が見つからなかった。

電車の待ち時間が長かったので、駅のベンチで瞑想をしてみた。夏の夜風に吹かれながらの深呼吸は本当に気持ちよかった。目を開けると周りには誰もいなかった。自分は気持ちよくても、他の人からすると不快だったのかもしれない。

電車の席に腰を降ろすと、顔見知りのゴールキーパーと向かい合わせになった。直接話したことはないが、SNSで繋がりがある。目を合わせにいって、相手が会釈をしてきたら僕も会釈をしようと決めていたけど、まさかのフル無視だった。自分の力不足を痛感した。早くそいつからゴールを決めたいと思った。

僕の一番好きな本の、182ページにこう書かれてある。

「日曜日は未知曜日。外に出たらなんかすごいことがあるかもしれへんよ。何が起こるかわからんよ。人生にとってすごい一日になるかもしれへんよ。」

休みの日は、一日中家にいるよりも、外に出て何かしてみる方が面白いことが起こるんだなと体験できた日曜日だった。

サッカーしてえ

ps.そのゴールキーパーがこのnoteを読んでくれたらしい。そんなことあるんや笑。

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