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自粛中に観た映画 vol.1

 緊急事態宣言が発令されたから早1ヶ月程が経った。当然ながら映画館はどこも休館。公開予定だった新作映画はほとんど全てが公開延期となった。

 しかしながら、現在はNetflixやAmazonプライムビデオといったような、映画配信サービスの存在によって、気軽に映画を楽しむことが出来るようになった。これまでの自粛期間で僕が観た映画を紹介する。何か観たいが何を観れば良いか分からない時の参考程度になればと思う。


1.『Love Letter』

 言わずとしれた岩井俊二監督の名作。Amazonプライムで配信されていたので久しぶりに観た。見る度に解釈の仕方が変わる。しかし鑑賞後にどこか清々しい気持ちになれることは変わらない。若干ロマンチックが行きすぎていて気持ち悪く思ってしまうこともあるが、そこが岩井俊二の良いところ。若かりし中山美穂が可愛い。新海誠でアニメ化希望。

2.『オズランド 笑顔の魔法教えます。』

 波瑠が演じる、新卒で一流ホテルチェーンに就職した主人公が九州の遊園地に配属され、そこの従業員達と遊園地を盛り上げながら成長していくお話。俗っぽいが意外と面白かった。西島秀俊の演技も良い。遊園地がどうやって運営されているかを知ることも出来る。ちなみに僕は遊園地のような場所が幼少の頃から好きではない。観覧車は好きだけど。

3.『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』

 Netflixオリジナル映画。これは本当に良い青春映画だった。僕は今は26歳だが、もう少し若い頃に観ることが出来ていたらもっと良かったかもしれない。LGBTのアジア系移民の少女が主人公なことが、如何にもここ数年のアメリカ映画という感じがするが、終始爽やかだしおすすめ。観ていて嫌な気分になることは多分ない。おすすめ。

4.『恋のしずく』

 日本酒で有名な広島の安芸津町を舞台に、醸造学を学ぶ東京の農業大生が、日本酒の蔵元で日本酒について学んだり、そこの息子の色恋沙汰になったりするお話。ちなみに大杉蓮の遺作映画でもあるそうだ。僕は一切酒を飲まないので、日本酒なんぞには興味がないのだが、日本酒についての雑学レベルの知識はついた。特段面白いわけでもないが、特段面白くないわけでもない。普通。

5.『ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦 オリジナル完全版』

 冬戦争を描いた戦争映画の大傑作『ウィンター・ウォー』のオリジナル完全版。Amazonプライムで配信されていた。やはり戦争映画はこれくらいの迫力があった方が良い。腕や足が吹き飛ぶだけではなく身体が真っ二つに避ける描写があるのも良い。3時間以上に及ぶ大作だが、序盤の1時間程度を除けば、ほとんどが戦闘シーン。

6.『パンデミック 知られざるインフルエンザの脅威』

 Netflixオリジナルのドキュメンタリー。今年の1月から配信されていたようだが、コロナが世界的に流行する直前のタイミングでかなりタイムリー。感染症と医療の現実を追う。登場している専門家達が「いつ起こるかは分からないが、パンデミックは必ず起きる」と予言を的中させている。今こそ身につけておきたい教養の一つが詰まっている。全人類が観た方が良いドキュメンタリー。おすすめ。

7.『スーパーサイズ・ミー2:ホーリーチキン』

 1ヶ月マクドナルド生活の様子を映した『スーパーサイズ・ミー』の続編。監督のモーガン・スーパーロックが自らファストフード店を開く。皮肉たっぷりの映画。前作に引き続き普通に面白い。まぁ確かにファストフードは身体にいい物ではないだろうけど、僕は食べ続けるよ。近々マックでテイクアウトでもしようと思う。

8.『あしたの私のつくり方』

 もう13年前の映画。小中学校でのいじめや人間関係がテーマ。主演の成海璃子が良かった。公開当時僕は中学2年とかだが、その頃観れていたらもっと印象が違ったかもしれない。しかし学校も会社も人間関係を気にして自分を偽っていく辺りは何も変わらないよね。

9.『劇場版 幼女戦記』

 劇場公開を見逃してしまっていたので、Netflixにてようやく見ることが出来た。普通に面白いが、テレビシリーズ以上のクオリティーがあるかといえばそれはあまりない。良くある深夜アニメの劇場版。ただしテレビシリーズからかなり面白かったのでその辺りは問題ない。

10.『言の葉の庭』

 『君の名は。』以前の新海誠監督の最後の映画。観たというよりは配信されていたので、BDをセットする手間が省けるが故にBGM代わりに流していたような感じ。僕が最も好きなアニメの一つ。何度見ても良い。

11.『将軍様、あなたのために映画を撮ります』

 韓国の女優・崔銀姫と、映画監督・申相玉の拉致事件を追ったドキュメンタリー。北朝鮮という国は本当に恐ろしい国だと心底思わされる。こんなにヤバい国が隣に存在すると思うとなんだか暗い気持ちになってくるが、観て損なことはない。ちなみにAmazonプライムで配信中の『太陽の下で 真実の北朝鮮』というドキュメンタリーもおすすめ。

12.『愛なき森で叫べ DEEP CUT』

 Netflixオリジナル映画。北九州監禁殺人事件をモチーフに、園子温監督の去年話題になった映画のディープカット版。個人的に園子温の映画はあまり好きになれないのだが、今作もあまり好きになれなかった。だけど椎名桔平のキチった演技は良い。良い気分にはなれないので、自粛で病んでいる人にはおすすめできない。当たり前のことだが、ハマる人にはハマるのではないかと思う。

13.『<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』

 『この世界の片隅』や『マイマイ新子と千年の魔法』、『BLACK LAGOON』の片渕須直監督の仕事ぶりを追ったドキュメンタリー。昨年、少数の劇場公開と配信のみがなされた作品で、Amazonプライムで購入したものを再度視聴。片渕監督は本当に熱い監督だ。ちょっと高いがアニメファンは見て損なし。

14.『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』

 これは配信ではなく、BDを購入しているのでBDにて。もう何度も見た。平成最後の劇場版アニメの大傑作。このアニメ見たことない方はこの際テレビシリーズからご覧になってはどうだろうか。dアニメストアから視聴可能である。


 自粛期間中の1ヶ月で観た映画は以上の14作品になる。こうしてみると、意外に少ない上に、邦画が多い。

 緊急事態宣言自体はまだ継続されるわけだが、映画を楽しむことは可能だ。配信サービスには『パラサイト』のポン・ジュノ監督の過去作品も配信されているし、これを機に観てみるのも良いと思う。個人的には『スノー・ピアサー』なんかおすすめだ。

 次からは少し海外映画を中心に観て、来月辺りにまたvol.2でもやろうと思う。

 


 

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