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ものもらい(麦粒腫)の薬を使わない対処法

先日からうちの長男がめばちこになってます。「めばちこ」は関西の呼び名らしいので一般的には「ものもらい」ですかね。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)が正解用語ですが、ものもらいで進めます。

息子のものもらいがこれです↓

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朝寝起きなこともあり、結構腫れています。

まぶたの腫れ以外にも、食欲低下、空咳、やや不機嫌、という感じですね。発熱や嘔吐などはなく、それ以外は至って元気です。ものもらいについての観察についてお話します。

ぼくが普段行っている薬を使わない対処方法も後半で解説しますので、ご自身やご家族がものもらいになった時にご活用ください。


「ものもらい」の原因菌

ものもらい自体の原因菌は黄色ブドウ球菌と呼ばれる菌で、普通に誰の体にもある菌が原因とされています。

普段のまぶたにも黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌はついていますので、菌の問題というより、疲労や体調不良で免疫力が落ちているということが大きな問題ですね。


なぜ、まぶたが腫れるのか?

体調不良などで免疫力が低下し常在菌であるブドウ球菌に感染してしまうというのはものもらい以外にもよくあるケースですが、今回はなぜまぶたが腫れるのか?について考察してみます。

まぶたというのは「肝臓」の状態がよく出やすい場所です。

例えば、お酒を飲みすぎた次の日に目が腫れるという経験をしたことありませんか?これはアルコールの解毒で疲労した肝臓の状態がまぶたの腫れとして現れています。

まぶたに腫れが起こるものもらいも、肝臓との関連があります。


せきと肝臓

肝臓の場所は、おおよそ下図のオレンジ色の部分です↓

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この図でみると、横隔膜を挟んで肺のすぐ下に肝臓があり、ものもらいになる時はこの肝臓の腫れが同時にみられます。肝臓が腫れると、肺を上に突き上げるような状態になり、肺が圧迫され、この圧迫を解消したいためにせきを繰り返して肺を拡げようとしているわけです。

ぼくの息子も一昨日からずっと咳をしています。


肝臓の働きについて簡単に説明すると、基本は体内にある不要物質の「解毒」作用です。アルコールの解毒などは一般的にも有名ですね。それ以外にも化学物質や薬なども肝臓で分解されています。

肝臓は消化吸収の際に「胆汁」と言われる主に脂分を分解する消化酵素を生成する臓器でもあるので、食べすぎなどでも疲れやすい臓器ですね。

ですので、肝臓が疲れ始めると食欲低下・イライラ不機嫌などの状態になりやすいのも特徴です。


ものもらいの薬を使わない対処法

ものもらいになった時は病院にいくと抗生物質の点眼薬、飲み薬などが一般的です。炎症は早く治りますが、あまり薬を使いたくないという方におすすめの方法を4つご紹介します。


①無理をして食べない

②酸味が美味しく感じれば食べる

③右足の親指をよくマッサージする

④上向きで寝て肝臓にホットタオルを乗せて温める

⑤よく眠る


①無理をして食べない

これは肝臓疲労を軽減し、体の免疫力を高めるためには大切です。

食べすぎると免疫力が下がる話については以下の記事でも紹介していますので参考にどうぞ。

〝「空腹」こそ本来の免疫力が発揮する話〟


②酸味が美味しく感じれば食べる

食養(東洋医学的な食事療法)では酸味が肝臓の解毒を促進してくれるとされます。酸味にはレモンなどの酸味、お酢、トマト、オレンジなど柑橘系、リンゴジュースなどがおすすめです。

特に酸味を食べて美味しいと感じる時や、子供さんだとオレンジジュースなどを飲みたがるようなら飲ませてあげるといいですね。


③右足の親指をよくマッサージする

右足の親指は、肝臓の急所で肝臓系統のツボが集まる部位でもあります。

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細かいツボの場所までは抑えなくてもいいので、右足の親指を付け根から先までゆっくりマッサージしてあげると効果的です。


④上向きで寝て肝臓にホットタオルを乗せて温める

先ほども出した画像ですが、

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上記のオレンジ色の部分に濡らしたタオルをレンジなどで温めて(火傷に注意してください)乗せてあげます。

タオルが少し冷んやりし始めたらそこで終えましょう。

肝臓がほんのり温まり疲労が抜けていきます。


⑤よく眠る

内臓疲労を最も軽減する作用はよく眠ることです。

過剰に眠る必要まではないですが、十分に満足できる程度は睡眠時間を確保することが大切です。場合によっては仕事や学校、幼稚園なども休ませてあげるのもいいですね。


眼帯について

眼帯は不衛生になりがちなこと、片目で過ごす時間が長くなることなど、体にとってはあまりいい影響はありません。

目が腫れたままでは仕事に支障が…という時は仕方ないですが、極力眼帯をしている時間は短くすることが大切です。自宅にいる時などは出来るだけ眼帯をせずに過ごすのがおすすめですね。


まとめ

いかがだったでしょうか?

本記事では「ものもらい(麦粒腫)」の薬を使わない対処方法についてお話しました。薬を使った治療と併用してももちろん効果的ですし、治癒までの期間は短くなるので、ぜひお試しください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


記事執筆者紹介

整体庵大空 下大前陽介(シモオオマエ ヨウスケ)

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<プロフィール:整体師歴18年>

スポーツトレーナー、トレーニングコーチ、プロ野球選手のサポート歴

スポーツ整形外科、産婦人科での施術を経て、整骨院開業。

現在は保険診療を廃止し自費診療で整体院を夫婦で営んでいます。

ファスティング歴10年以上、-25kgのダイエット経験者

定期的にファスティング講座をオンラインで開催しています。

妻(美容鍼灸師)、子供2人、猫1匹の5人家族です。


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