癖を改善するコツ【忘れること】
「あなたの身体の◯◯が使えていないですよ」
「自分はすぐ◯◯な考えをしてしまう…」
整体、トレーニング、競技スポーツでトレーナー(コーチ・先生)にこんな指摘を受けることありますよね。
身体の癖にしても、思考の癖にしても、癖は直そうとしてもなかなか簡単ではありませんよね。日々忘れないよう意識していてもふとした時に忘れてしまう…そんなことも多いと思います。
本記事では、身体を動かす「癖」を直すときに、大切なポイントを解説します。本記事を理解すると、自分自身の癖をスムーズに直すことができたり、あるいは指導者の方ならクライアントさんの動作指導に役立つはずです。
結論、癖を意識して直すことを「忘れる」ことが癖を直すコツです。
これが大切なことなので、解説していきます。
本記事は「整体師のカラダとココロの話」のラジオ収録台本にもなってます。本記事は箇条書きで要点をまとめたのみになりますので、しっかりご理解するために下記のラジオ収録をご視聴ください。
「忘れること」が新鮮さを生み出す (結論)
・動作の癖の改善とき大切にしたいのが、意識し続けることよりも、その意識への「新鮮さ」
・何度忘れても、思い出すことができれば、OK。思い出したとき、小指を扱うことに対して「新鮮さ」があり、この新鮮さが大切。
・ずっと意識する=できているのかどうかわからなくなる
具体例
(例)
「左手の小指をうまく使えない」という癖を直したい→ずっと左手の小指でボールを握り続けるなど、「ずっと意識し続ける」より、小指の意識を「忘れて、ハッと思い出す」ことが大切
・ぼくが患者さんに指導するとき、癖を改善する体操は、「毎日5分この体操してください」ではなく、「思い出したときに行ってください」という言い方をする
・一旦「忘れ、思い出す」ことが新鮮さにつながる。
・人によっては忘れることへの不安や、「また忘れた…」という罪悪感がある方もいるかもしれませんが、大丈夫です。安心して忘れて、思い出す。このプロセスを大切にしてください。
どちらかだけだとわからなくなる
・僕らは、癖そのものも、癖を直すことでも、どちらかだけになるとバランスを崩す。
(例)洗濯板と洗濯機
洗濯板しかなかった時代は、洗濯板を不便と思う人はおそらくほとんどいなかったはず。
二層式洗濯機ができたことで、洗濯機と洗濯板の特徴がはっきりわかる
洗濯板→不便だけど、頑固汚れには最適、高い洗浄力
洗濯機→脱水までできてとにかく便利、でも頑固な汚れは落ちないことも
・小指をずっと意識し続けると、使えているかどうかすらわからなくなる
・「忘れて、思い出す」ことで常に新鮮さを保ちながら、訓練することができる
・人からのアドバイスなんかも一旦忘れると、しばらくすると「あ、そういえばこれ前も言われた気がするぞ…」と思い出したときに、以前のアドバイスもより活きる。
まとめ
・癖の改善は、「一旦忘れて、思い出す」ことの新鮮さが重要なエッセンスになる
・忘れ、思い出すことができて初めて、身体にバランスよく染み込む
・ずっと意識し続けなきゃ!とずっと意識し続けることは、固執しすぎてバランスを崩すので注意
・身体のバランスとは、ぼくたちが頭で理解できないことの方が多い。
→この記事の内容も頭ではほぼ理解できないこと
・まずは忘れる、思い出す。このプロセスを体験してみると、この記事の話は完全に理解できます。
記事執筆者紹介
整体庵大空 下大前陽介(シモオオマエ ヨウスケ)
<プロフィール:整体師歴19年>
スポーツトレーナー、トレーニングコーチ、プロ野球選手のサポート歴
スポーツ整形外科、産婦人科での施術を経て、整骨院開業。
現在は保険診療を廃止し自費診療で整体院を夫婦で営んでいます。
ファスティング歴10年以上、-25kgのダイエット経験者
定期的にファスティング講座をオンラインで開催しています。
妻(美容鍼灸師)、子供2人、猫1匹の5人家族です。
整体を希望の方、ご予約は下記ホームページよりお問い合わせください。
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