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ドイツ人は「環境意識」も「給料」も高い!

「新年だから」を言い訳に、いつもよりちょっと贅沢したり、たくさん買い込んだわりにロスが出てしまったり…
新年スタートしたし、仕事もはじまったし、また気を引き締めていくぞー!
と、気合が入っている「新年だからこそ」読みたい新刊をご紹介します!

※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。

<1月6日発売>
『ドイツ人はなぜ、年収アップと環境対策を両立できるのか』
著:熊谷徹

「サステナブル(=持続可能性がある)」という言葉をよく聞くようになりました。エコバッグやマイボトルの使用など、ずいぶん根付いたように思いますが、本書を読んでみると、ドイツの人たちの「環境を守る」「CO2の排出量を減らそう」という意識の高さにはまだまだ及びません。

1990年から33年間ドイツで暮らしているジャーナリストの熊谷徹氏によると、ドイツでも同じように「ナハハルティヒ(=持続可能性がある)」という言葉が流行語のようになっているそうです。
この言葉は、家電製品から食べ物などあらゆる商品、一戸建ての住宅、暖房、電力から企業サービスに至るまで使われ、インターネット上の広告でもナハハルティヒが使われていない広告はほとんどないといいます。ナハハルティヒはドイツの暮らしに完全に浸透していて、持続可能性を考慮しない経済活動や消費活動はこの国では考えられないくらいだというから驚きです。

本書ではドイツの環境に配慮した経済活動、消費活動について言及していますが、国や会社のみならず個人の意識の高さについても書かれていて驚かされます。
なにしろドイツでは自分の出すCO2の量を把握していると!
そんなの個人レベルでは無理なのでは?と思ったら、ドイツにはCO2排出量の計算ツールがあるんですね。
これで自分が年間にどれくらいCO2を排出しているか、もしくは前年と比べてどれだけ減らすことができたか自覚しながら生活しているわけです。

なんだか窮屈な暮らしだなぁと思っていたら、紹介されている人たちがそれぞれ思い思いに生活を楽しんでいて、苦しそうではないのが印象的でした。
私の場合、つい「倹約」とか「節制」みたいなほうへ意識が向いて苦しくなってしまうから、サステナブルな生活が持続できないのかもしれません…。

しかも、”環境にいいこと”にお金を使いつつ、経済成長と財政黒字を実現しているわけで、これまでの「経済成長のためには大量生産・大量消費が必要」という認識はすぐに改めていかなければと思わずにはいられませんでした。
正直、年収がアップしているドイツとダウンしている日本の違いに興味があっただけなのですが、勉強になることばかり!
環境への意識の差も年収にもつながっているのかもしれません。

もうひとつ上の「豊かさ」を考えるヒントになりそうです。