指導者の条件

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とあるめぐりあわせにより、松下幸之助さんの本を読んだ。1975年12月にPHP研究所より刊行されたもの。

全体的に「~と思う」という表現が多く、松下さんの謙虚なお人柄が全面に溢れていた。

下記の『 』は僕が特に気になった章の題で、「…」より右に響いた内容を簡単にメモした。

『価値判断』…高い給与を払っても雇う価値のある人材がいる。
『寛厳自在』…20%の厳しさと80%の寛容、あるいは10%と90%。
『自主性を引き出す』
『とらわれない』…誰をも兵の対象候補とした高杉晋作。下層藩士、農民、町民などからも有力な者は起用。
『まかせる』…自分ができるからといって過信せず、自分だけでやろうとせず、まかせる、まかせきる。
『理外の理』…学問もあり、理論的であるほど理外の理を軽視しがち。

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 すでに立派な教え、すぐれた手本はいくらでもあるのですから、われわれは素直にそれをとり入れ、自分の持ち味に従って応用し、生かしていったらいいだけです。それができていないのは、結局、人間、特に指導者が、自分の利害とか感情、欲望、一個の知恵などにとらわれて、素直な心を失っている面があるからではないでしょうか。素直な心なしには、どんな立派な教えも生かせないと思います。
(あとがきより)

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