何をやっても地獄,それが毒親

うちの大学は毒親率が高いらしい。まぁ,THE中堅だからそれもそうか。保護者のクレームのせいで,オンラインから対面に強制路線変更された位だもんね。(それはどの大学でも起こっているらしいから,全国規模で毒親増殖中なのかもしれない。)

 とは言っても毒親って騒がれだしたのってつい最近の話。でも,昔から存在はしていたんだよね。毒親って。ネットで「¹教職課程 親」って検索すると,親に言われて仕方なく取ったけど辞めたいって質問が沢山出てくる。中には0年代の質問もあるから,この時期からいたことは確定とみてもいいと思う。

 そもそも,巷にあふれている「毒親体験記」なるエッセイも10年前とか,5年前の体験が多く,「今やっと抜け出しました!」というものの方が少ない。当時は「毒親」という言葉が浸透していなかったために,カテゴライズが困難で,所謂たまり場がなかったことも原因かもしれない。

 毒親というものは非常に厄介なものでまず,話が通じない。時代が違うことも知らずに物事を語る。仕舞いには「お前の為に言ってるんだ。黙って言うことを聞け。」の三拍子。しかも割とド正論だったりするので逃げ場がとにかくない。逃げ場がない=従うしかない。場合によっては金銭を人質に取ってくるので非常に厄介。この場合も自立も難しい学生の間は結局従うしかない。(この場合はもう,高卒でも専門卒でもいいからとっとと就職しちゃう方がいいような気がするが,なんだか毒親の為に選択肢を狭めるって癪だなぁとは思う。)

 そして恐らく,それは繰り返される。虐待を受けた人が虐待をするように,毒親も繰り返す。誰かが気づかなければ,末代まで,この毒を繰り返すのかもしれない。しかし,抜け出しても世間から「親不孝」のレッテルを貼られて生きていく。「親はあなたの為を思ってやったのよ」と言われたらたまったものではないだろうね。生きても死んでも地獄って本当になんなのだろう。

        

 ¹無論教職課程の強制履修で毒親かどうかがわかるのかという反論はあるかもしれないけど,少なからず20を超えた子供の生活に過度に干渉していると言っても過言ではない。就活のピークと教育実習が被ることもあるし,基本的に学期毎2,3コマは履修科目が増えるので,1か月4週間と仮定し,7月いっぱいまで前期授業があると仮定すると”90(授業時間)×3×4×4=4320分=72時間”年間に換算すると144時間,4年間で576時間”最低親のエゴイズムの為に使うことになる。勿論これは最低であり,僕の大学では余分な単位が30単位程で済むからまだしも,およそはそれが40とかざらに超えるらしいので,もっと拘束するし,なんなら課題とかテストとかもあるから,1000時間のラインは優雅に超えてしまうかもしれない。その時間があったら,バイトなり,自分のやりたい資格なり,サークルなり自分が熱を注げる活動に割いた方がよっぽどタメになる。しかし,こういうタイプの親は大抵子供が意見するとキレてくる。ヒス起こして学費払わないだの,なら大学辞めろだの言ってくるのでしぶしぶ従うしかない。自立とはなんなのだろうか…

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