見出し画像

『がんかわいがり。一気読み用。ほぼ2万字。4クール。全文まとめ。86日目~106日目。6/4日~6/24日まで。』

9時半から点滴をしている。薬剤が後発医薬品に変わった事により点滴時間が、1時間ぶん増えた。夕方までかかりそうだ。雨降りの予想でもある。まだ、時間はたっぷりある。暇つぶしのamazonmusicが止まりがちだ。新しいスマホとの相性が悪いのか、いちいち遅い。昼寝しよう。

あと、約2時間半かかるそうだ。なんだかんだ16時と予想した。私は、尿意とも戦っている。2時間半なら勝てる。3時間だと引き分け。3時間半だと負けだ。そういう事だ。もちろん点滴しながらトイレには行ける。私が決めた私だけの戦いがそこにある。



足の裏の皮がぬるっと剥けた。まるで、虫が脱皮するように、しぜんと剥けた。足の裏ぜんたいではない。一部がぬるっと剥けた。痛くも痒くも、ない。その後、自ら『ぺりりりん』とさらに剥いた。其処には、いつの間にか、がさがさでこりこりの足の裏があった。黒ずんでもいた。私は今、手の甲、顔、足の裏が黒ずんでいる事になる。

その足の裏が酷く荒れている。顔と手ばかりに気をとられていた。盲点だった。足に対する気配りが足りなかったようだ。今日からは、徹底的な『保湿攻め』をしなくてはならない。梅雨も近いと言うのに、この有り様だ。ま冬は、どうなるのだろうか。

さて、血液検査だ。
私は、休薬期間中にわざと羽目を外してみた。その、結果を披露しよう。
①癌転移が疑わしい。2024/02/13日
②肝臓に癌転移発覚後。抗がん剤治療開始前。2024/03/12日
③抗がん剤治療1クール終了後。2024/04/02日
④抗がん剤治療2クール終了後。2024/04/23日
⑤抗がん剤治療3クール終了後。長い休薬期間開け。2024/06/04
⑥基準値(下限値~上限値)
AST(GOT) ①76 ②44 ③23 ➃20⑤42➅3~30
ALT(GPT)  ①99 ②55 ③20 ➃19⑤35⑥9~41
LD(IFCC)  ①360 ②454 ③223➃170 ⑤187⑥124~222
ALP(IFCC) ①95 ②91 ③68 ➃69⑤145⑥38~113
γ-GTP ①343 ②216 ③81 ➃51⑤256⑥9~64

血液検査を素人風情がどう見るか。に、ついては一端置いておこう。
『ジャンクなフードでゴー』なる、私のふざけた実験は、この基準値を外れた数字を見るかぎり、次回の『ジャンクなフードでゴー』の開催は取りやめにした方がよさそうだ。当たり前なのだが、「病人はコンビニのレジ横には気をつけろ、基準値を軽くオーバーランするぞ」、か。

若しくは、抗がん剤治療の休薬期間が長すぎたのかも知れない。後、もう一つは、しじみの味噌汁を休薬期間中、飽きて止めていた。反省だ。思えば、湯治ツーリングにも持参すれば良かったのだ。お湯を入れればいいだけの代物だ。なぜ飽きてしまうのだ。私の性分が恨めしい。
けれど、主治医は他のところを重点的に診ている可能性も大いに有る。
私は『見て』。主治医は『診る』のだ。それがプロだ。主治医に血液検査の結果をどうこう言われる事もなかった。他愛のない、誤差かも知れない。

これから、4クール、5クールとこなしながら、7月には『CT検査』で、抗がん剤治療の効果を確かめる。まだ誰も、蓋を開けてみないと効果がわからないのが現状だ。4クール、5クール終了後に、休薬を長めにとる案も話した。その案でいくかどうかも、結局、私の『腹下り』次第なのだ。わからない事だらけなのが、『がんかわいがり』の面白いところだ。解いてみたいと、私に思わせる。暇な私には丁度良い。

今日は、たくさん数字が並ぶ。後発医薬品の話をしよう。
今日から点滴の一部が後発医薬品になった。なぜ、急に後発医薬品になったのかはわからない。様々な事情があるのだろう。
保険金額の小計。例えば4/2日は『¥238610』からの3割負担だった。ところが、本日6/4日は『¥92840』からの3割負担になっていた。一月分の限度額には届かない。珍しい。ありがたい。これは、殆ど同じ診療内容で、殆ど同じ薬効があるとされているものだ。私は何かのミスかと思って私の目を疑った。後発医薬品に改めて感謝だ。先発医薬品にも感謝だ。「後発医薬品の後追いにもめげずよく頑張った。優勝おめでとう」といいたい。

もう、相当儲けたので後は後発医薬品に任せてもらおう。患者には選択肢が必要なのだ。生きるか死ぬかの現場には、特に必要だ。明確に人間性が現れる。とにかく、選択肢、選択肢だ。必要とあれば私が選択肢を率先して作ろうと思う。首をアルゼンチン代表のメッシくらい振るのだ。選択肢を事前に頭の中にインプットして、ボールがきたら、最適な選択肢でプレーすればいい。選択肢はネットにごろごろ転がっているだろう。

6月は、二度受診するので実はあまり意味はない。私は貧乏なので、2回受診しても、限度額ギリギリの少な目の医療費だと思う。すこし得、か。程度だ。何万円もの得はない。しかし、これで、私の『がんかわいがり戦略』にも幅を持たせる事ができる。
3週間の1クールを、一ヶ月の1クールにしてもいい。すべては『腹下り』次第。臨機応変に対応してゆこう。


余談です。私の文章は大変癖がある。平易な文体でもある。癖がある平易な文体ということだ。同じような語の流れが繰り返される事もある。それを、直そうとして、文章からテンポが失われることもしばしばある。悪手だ。と判りながら、そう、直す事もある。
私は思い出した。カート・ヴォネガット大先生作家がワークショップかなにかの折に、それを「べつに構わない」と、していた事を。たぶん。そう、たぶん、そんなニュアンスのことを大先生作家の本で読んだ事があった。たぶん。だから、たぶん、私の文体はこのままでいいことにしようっと。カート・ヴォネガット大先生作家がそういうのだからさっ。


がん患者はそれぞれの道なき道をゆく。
大げさに聞こえるかも知れない。けれど、まったく、このとおりだ。

暗やみのなかを、手探りで歩く。そんなものだ。余命や、治癒する可能性。手術をする?しない?。『がんかわいがり』の副作用も様々だ。私は『腹下り』、あの者は『吐き気』、この者は『かゆみ』、『しびれ』。女性にとっては『黒ずみ』『染み』も嫌だろう。私も嫌だ。病院の化学療法センターでは『脱毛』の者は見かけない。大体、私が最年少くらいの患者だった。昨日は私より年少の者もいた。めずらしい。『がんかわいがり』の点滴はカーテンで仕切られているだけで、前面は開放されている。それでも、いごごちは良い。ただ、それぞれの患者の悩みは筒抜けに聞こえる。漏れ伝わった悩みを聞きながら、私は情報収集に努めた。今後の私におこる事を事前に知っておきたい。落とし穴に落ちたくはない。←これだ。これを、かの、大先生作家カート・ヴォネガットは「構わない」と言った。と、思う。『落ち落ち』と、続いてもいいのだ。

脱線した、戻ろう。副作用のあれやこれや。と、書いているところで、副作用の『しゃっくり』がもう、始まった。これは、吐き気止めの薬で2日飲むだけなので、すぐなくなる『弱副作用』だ。情報収集の話に、また、戻ろう。
『腹下り』で悩む者は私だけではない事がわかる。ただ、私の場合はマッハで便意が起こる。間に合わない『じゃーじゃー便』だ。昨日は栄養士にも話を聞く機会があった。やはり、『腹下り』を『腹止まり』に傾けるのは、かなり難しいらしい。とくに、私は酷いときには10回以上『じゃーじゃー便』に悩まされる事になる。一度、はじまると、毎日続く。
『タンニン』はいいらしい。ブドウ。濃いお茶。を薦められた。柿もいいが時期が外れている。

腸内の善玉菌についても、手当たりしだい色々な菌を取ろうとしている。ブルガリアヨーグルトを一端止めた。ブルガリアヨーグルトがまずいわけでもない『菌チェンジ』をする時期だと思ったからだ。これから、しばらくは『ナチュレ』でいこう。
これが『むずむずディストラクションスロウガンズ』なのだ。

私の文章をはじめて読む者は戸惑うだろうか。妙な語がふんだんに盛り込まれた異形の文章に。けれど、もう、もどれない。私の文体は、ほぼ私なりの完成形に近づいている。そもそも、もどる時間はない。元気だが。


我が家に作ったウッドデッキにて文章を書いてみた。ウッドフェンスも自作だ。紅葉が青々と茂っている。紅葉はいつでも美しい。前方と右側に紅葉の木がある。狭い庭に相応しいかどうかはわからない。けれど、ちょっとした、森林浴を味わえる。ウッドデッキは1.8ⅿ四方だ。秋には少し前方に、1ⅿ程増設したい。因みに上には3M四方のタープを貼っています。


初めて、ヤマト運輸を騙る詐欺メールが届きました。危うく引っかかりそうになりました。皆様におかれましても、くれぐれもお気を付けください。4半身4半疑でいきましょう。で、早速メールアドレスを変えました。これでしばらくは安心かな。gmailには迷惑メールは一切届かないのだが。疲れた。手続きで疲れ果てた。機種変更したばかりでもあった。色々、どこになにがあるのか見つけるのに、苦労した。いっそぜんぶグーグル先生任せにしようと思ってしまった。けれど、後からどんどん、あれくれこれくれとお小遣いをくれと言ってくるリスクもある。『くれくれストレス』という。それは、それで、困るのだ

『ドクブスパワー』にすがっている。一般には野ブドウ。父の故郷ではブスブドウ。母の故郷ではドクブドウ。だから『ドクブスパワー』と呼んでいる。差別、ハラスメントではない。そういうものなのだ。野パワーでは味気がない。『ドクブスパワー』の方が効きそうでしょう。民間療法とはそういうものだ。


88日目だ。スピッツの『8823』を語る良い機会だ。
私はスピッツの8823を名曲だと思っている。歌詞の一節、「くずといわれてもわらう」は、なんだか私にピッタリなのだ。こうありたいと思っていた。そんな曲なのだ。いま、振り返ってアルバムを聴いている。8823というアルバムはスピッツのなかでは、ロックに振ったほうだ。とても良かった。

スピッツの全盛期はいつなのか。音楽の専門家でも悩むのではないか、2024年になっても、このバンドのクオリティーはおちていない。名曲もあふれている。草野正宗氏の歌詞には諦観がある。諦観の先でもがいている。それが、音楽づくりに反映されているのだろう。諦めているようで、諦めていないのだ。あのクールの仮面の下では燃え滾るような、諦めの悪さがある。そんなふうに思う。

さて、このあたりで、スピッツの分析は音楽の専門家にまかせよう。
私は私のことを語ろう。抗がん剤服用から1日が経とうとしている。珍しことに、昨日は排便がなかった。これは、おそらく点滴のほうの副作用だ。
『腹止まり』に私の腹が傾いている。楽だ。吐き気止めの薬を飲んだ。数日つづく副作用のしゃっくりは『よゆうしゃっくしゃっく』で『弱副作用』だ。けれど、点滴中に漏れ伝わってきた情報の中には『吐き気』に悩まされている患者もいる。私は4クールに入ったばかりの新米患者だ。私に吐き気の兆候はない、けれど、一応決められた2日間は飲もう。

今回は点滴を手首あたりの甲側に打った。そのせいで、手首がかるく捻挫したような違和感がある。バイクに乗れるだろうか。まあ、しゃっくりが止まるまで外出はできる限り控えるつもりだ。『ピリピリバンバン』と命名した、しびれも『弱副作用』だ。聞くところによると、ずっとずっとしびれが治らない者もいるらしい。すべては、その者の体質なのだろう。『がんかわいがり』とは手探りで、確定的なことはあまりない。

主治医には、私の『腹下り』には減薬を薦められた。けれど、断った。4クール目、5クール目は通常量を内服して、『腹下り』と、乗り越えたい。私を使った人体実験もしたい。『ジャンクなフードでゴー』はやらない。
やるのは完全な民間療法、『ドクブスパワー』の実験に本腰を入れよう。せっかく父の故郷から送って貰った『ドクブスブドウ』の焼酎付けだ。肝臓がんの患者に『焼酎』はいいのか、という疑問は残るが、面白そうなので、この実験を本格的にスタートしよう。

昨日は、朝、夕と飲んだ。当然バイクには一日乗れない。
『ドクブスブドウ』のお湯割りだ。何度もいうように『ドクブスブドウ』は正式名称ではない。野ブドウが一般的らしい。しかし、『ドクブスブドウ』としたときの語の佇まいが良い。ので、こちらを推し進めている。
『がんかわいがり』の幅をひろげよう。『がんかわいがり』とはもっと幅のある語のはずだ、抗がん剤の代用語ではない。多方面から、どうやって、がん細胞を『いじめしごく』か、それが、『がんかわいがり』の正しい姿だ。なんでも試していいのだ。

この幅を人生にまで広げると『むずむずディストラクションスロウガンズ』になるのだ。和訳すると、『さわやかにかけぬけるようにあきらめる』かも知れない。若しくは『さわやかにかけぬけるようにあきらめ、ない』


ほら、母親が作ったドクブス酒には、「飲まない」と、しっかり書いてある。新潟の北と南でも、これだけ文化が違う。面白い。今日からこちらも、飲む。民間療法の面白さを満喫しよう。アルコールを摂取したいだけかもしれないが。


今日は、ゆったり散歩でもしようとおもっていた。
天気は下り坂らしい。アレクサは、そう言っている。アレクサは天気予報をよく外す。けれど、少々、私はふらふらしている。『ドクブスブドウ酒』のせいかも。量をふやしたからかな。それにくわえて眠剤もあるのだ。昨夜は眠剤を服用して、バタンキューであった。

私は気圧の変化にも弱い。いざという時の為に各種、頭痛薬を持っている。
今日は一日『シャン』とは程遠い、『ぐずんだらん』で過ごす事になるだろう。抗がん剤が効いてきたのかも知れない。がん細胞を、いじめしごいてくれているのだろう。ついでに、健康な細胞をも。『がんかわいがり』とはそいうものだ。

まだ、しゃっくりが止まらないので、公園が空いている平日に散歩がしたかった。「しゃっく、しゃっく、しゃっく」している中年男が昼から散歩していると、奇異に見られるだろう。「やや、危険だわ」と、若い、親子づれに勘違いされたくはない。ただでさえ、バイクで乗り付けた者がひとりふらふらするのは人目に付くのだ。夏場の短坊主でチンピラ感は長坊主よりはマシにはなったが。ハットもあるが。

バイク乗りに爽やかさはあまりない。時期によっては全身黒ずくめの私がいる。しかし、私の人生はバイクに乗ることでかなり良いものになった。危険と隣合わせのこの乗り物のお陰で、困難な事柄を、バイクの後方に解きほぐしながら背中から「しゅるるるっ」とまき散らすことができた。私は「すうっ」とした気分になるのだ。これを、『難体走脱』と名付けよう。不思議な乗り物だ。離れられない。

天気予報はNHKを信じる派の私だ。それを見てから今日の予定を決めよう。ふらふらは、昼には脱するだろう。まだ9時だ。バナナとヨーグルトを食べよう。しじみの味噌汁も。それと、抗がん剤3錠だ。さらにその後に整腸剤をかみ砕いて食べる。49歳の隠居生活(余生)とはこんなものだ。

森林浴。これが、田舎のがん患者の良さだろう。都会ではこうはいかない。しかし、先端医療からは多少遠ざかるのかも知れない。私には、バイクと森林浴が必要なのだ。足ピーンでご機嫌だ。

我が家の狭い庭の塀際には、ドクダミが繁茂している。昨夜からドクダミを風呂に入れています。抗がん剤の副作用でかさかさになった、手足顔が、『すべつるもっちり』になった気がします。お悩みの方、お試しあれ。

抗がん剤治療の副作用により、私の愛がひらたく全世界に等価されて開かれて久しい。たとえば、植物愛だ。二階のベランダのゴーヤカーテンが待ち遠しい。もう、10cmくらいの実がひとつ成っている。日毎に成長が著しい。二階のベランダまでは、蝶も来ない。自分で受粉してみた。一番成りの実は5cmくらいで成長が止まったようだったので、ふきみそをつけて生で食べた。私の『甘加減』は、おかしい。



私の植物愛が開花してから、ローズマリー、ラベンダー、タイム、ペパーミント、ゴーヤ、ワイルドストロベリーを植えて見守っている。あまり、世話はしていない。ほうっておいてもある程度自力で育つ、愛い植物たちを選抜した。けれど、我が家の庭には、どくだみが繁茂していて、それぞれの植物に襲い掛かるように勢力を拡大し続けていた。

それが、どくだみ風呂を味わってから、どくだみも愛おしい。『すべつるもちもちかゆみなし』である。どくだみは6月中に収穫すると、もう一度、また秋に収穫できるらしい。早起きして、梅雨前に収穫しよう。生のどくだみ風呂も、風呂上りに流水で洗って2日連続で使用してみた。効果は変わらずに素晴らしい。何日使えるのだろうか。大腸菌などの兼ね合いもある。3日くらいが限度と決める必要もある。

私の4クール目はいたって順調に進んでいる。これといった副作用もない。快便でもある。朝、夜に、『ナチュレ恵脂肪0』を400g食べている。いまのところ、『腹下り』の兆候は微塵もない。

そう、新スマホの遅動加減は直った。SDカードを新品に変えたら、すいすい動きだした。良かった。バッテリーの減りも遅い。十分だ。ツーリングのナビとしても問題ないだろう。後は、夏場の排熱か。スマホケースを、スマホの裏側までカバーするタイプを購入してしまった。さて、どうなるか。


とつぜん、常緑樹が欲しくなった。で、50cmほどのオリーブの樹をホームセンターで買って鉢に植えた。オリーブより鉢のほうが値段が高かった。玄関の両脇に配置してみた。なかなか良い。這生のローズマリーも買って二階のベランダで育てようと思っていた。これは、這生のローズマリーが見つからず、断念した。二階のベランダに、ゴーヤ1本では寂しい。なにか、見つけようと思う。

それと、我が家では、夏の台所の生ごみ臭対策として、春から『家庭用コンポスト計画』を、推し進めていた。端的に言えば、失敗した。YOUTUBEではあんなにみんな簡単に成功しているのに。我が家のコンポストにはカビが繫えたそうだ。これは、完全に父親に任せていた私のせいだ。ちょくちょくチェックするべきだった。こちらは、やり直しだ。どろどろになっているそうだ。

抗がん剤の副作用のしびれが、はじめて脚にきているのかも知れない。なんだか、一歩一歩、着地の際、ふわふわとする。雲の上を歩いているような、浮遊感がある。新鮮な感覚だ。少しむくんでもいるようだ。
しかし、今日も『腹下り』は無し。それだけでいい。うれしい。幸せだ。梅雨前にどこか日帰りツーリングにいけるかも知れない。このままだと、休薬期間と同時に梅雨入りしそうなのだ。


私は根っからの『痔主』だ。
『腹下り』から『腹止まり』に傾いた私の便は、いま、キレ痔を誘発している。シャワートイレがまことに染みる。しかし、免疫力のおちた身体にはシャワートイレは欠かせないものだ。尻からの細菌の侵入を防がなくてはならない。

私の腹から肛門にかけては、生まれつき軟弱にデザインされていたのだろう。神仏のせいだ。点滴の副作用で『腹止まり』に傾いたときに、「パかっ」と、肛門が割れた。これで一気に『腹下り』になると『腹腹地獄下り』になるのだ。それは、まだ、やってきていない。とりあえず、飲む痔薬で対処している。飲む、というより、舌下にとどめて溶かしていく薬だが。

今のところ、整腸剤とヨーグルト1日800gが効いているのかも知れない。


ゴーヤが1本だけ、みるみる大きくなっている。
ほかの部分はうんともすんともいわない。実はこれだけだ。私は受粉に失敗したのだろうか。念のため、もう一度おこなおう。まだまだ、日はある。


昨日、ジョン・フルシアンテがレッチリに戻ってきている事を知った。
いつの間にだ。音楽雑誌を隅から隅まで読んでいた、かつての私が懐かしい。情報社会から勝手に取り残されている。もう、数年前から復帰していたとは。アルバムも出していたとは。「最近のレッチリ、また、いいな」とは思っていた。私の耳は健在なようだ。それでいい。

レールから外れて、情報社会のバスから蹴り落とされて、なんのこそ。
『スロウライダー』である事こそが、私が愛する自由と現実と少しの事情だ。ニュース系のアプリはスマホに入れない主義なのだ。『X』もほとんど開かない。だからだろうか、私の新スマホはバッテリーの持ちが大変良い。1日半の使用でバッテリー残量が90%ある。さすがに6年使ったスマホとは違う。隔世の感。スマホとSDカードは3年くらいで変えるのが、得か。そのほうがストレスがない。

少し長い休薬期間を終えた後の抗がん剤服用は、一週間を超えた。
副作用はほぼ、ない。肛門はキレているが、4クール目は順調だ。体重は増加しているけれど、来週減らそう。顔は日焼けしたように黒い。外仕事を一生懸命がんばった働き者の顔に見える。実際は半ひきこもり状態のがん患者なのにだ。そのギャップは面白い。髪は短坊主から中坊主には伸びた。

この程度の副作用はなんでもない。キレ痔がキレキレなので遠出は出来ない。今日は、森林浴と散歩がしたい。赤城山の中腹で『ひとりピクニック』でも、と思っていた。けれど、新世代熊の動向も気になる。大自然をバックに昼寝をしたい。でも、背後から「がぶり」といかれる可能性もあり、なかなか踏み切れない。平日で人も少ない、止めよう。いつもの公園が無難か。

と、思っていたのに、家にひきこもる事になった。プレーンヨーグルトのランダム食実験により、ある、ひとつのヨーグルトを食べると、途端にお腹がゴロゴロする事を発見した。そのヨーグルトを早めに消化する事にした。いま、私は、とにかく色々な善玉菌を摂取しようとしている。ブルガリアヨーグルトとナチュレは合格だ。これをだんだん増やしてゆく作戦中だ。


95日か。
1995年に私は東京にいた。私は当時高円寺に住んでいたのだ。深夜のコンビニのバイトで生計を立てて、そのコンビニのとなりのとなりあたりに、道場があった。その道場から深夜に買い物客が訪れる事もあった。その客は頭にヘッドギアをつけていた。防具ではない。チャクラを開くためのヘッドギアだったのだろう。「あんまんください」、客の言葉は丁寧だった。
ほどなくして、地下鉄サリン事件が起こった。

私はコンビニのバイト終わりに映画を観に行く事があった。場所は渋谷だった。地下鉄で行くか、JRで行くか。その時々の気分で変えていた。その日はJRで渋谷に行った。観劇後、号外が渋谷の路上に落ちていた。そこで、事件を知った。冷や汗がでた。
その後も、ヘッドギアの客はコンビニに「あんまんください」と、買い物客として来ていた。私は、ただの買い物客としていつもどおり対応した。
『95』という数字を見ると、ふと、こんな事を思い出す。

私は、渋谷の『ユーロスペース』で何の映画を観たのだろうか、よく思いだせない。アッバス・キアロスタミの作品か、邦画の小作品だろう。『この窓は君のもの』か『オリーブの森をぬけて』、あたりか。表題に間違いがあるかも知れない。
高円寺のアパートを引き払って群馬に帰る際に、東京で最後に観た映画は『キッズリターン』だった。

さて、2024年にもどろう。
私は、いま、プレーンヨーグルトの善玉菌の採集に取り組んでいる。『善玉菌総攻撃』『善玉菌の無差別爆撃』『善玉菌の逆襲』『善玉菌の腸攻め』『万里の善玉菌作戦』『善玉菌のテロル』、と物騒なものばかりが脳裏にうかぶ。ここは平和裏に事を進めたい。
『善玉菌のあめあらし』で行こうと思う。私の身体の入口と出口にあった、各種プレーンヨーグルトを試している。牛乳感が弱く、濃厚でない、さっぱりとしたプレーンヨーグルトがいい。もちろん、食べた途端に「ごろごろきゅうきゅう」と腹が動くものは避けたい。


35度予想が出ているらしい。しかし、私のゴーヤカーテンは隙間だらけだ。
一本だけ、うりうり成長しています。

本日の昼食場所。いつもの公園。熊なし。トイレあり。古墳あり。日陰あり。微風、心地よし。散歩あり。大室公園。

麦秋の田舎の風景を眺めつつ帰宅。真夏日のなか、散歩をしてきました。
花をどうぞ。コスモスでしょうか。なんですか。これ。

真夏日ではない。猛暑日だ。公園の木陰は程よい東風に吹かれていた。私の実感としては、それほど暑くはない。私はどうやら暑さには強い。『真夏の腹巻き』は日常だ。当然、今日も巻いている。
それと、梅雨の遅れは洗濯物の生乾き臭から私を解放させてくれる。あの臭いに私は耐えられない。概ね、猛暑を私は歡迎する。水不足にならなければ。

猛暑日の散歩も悪くない。ぐっと人が減っている。私の半径50mに人はいない。散歩を元気づけてくれる花も良い。なんの花だか知らないけれど。


私が暑さに強い要因のひとつはバイクだ。バイクは過酷な乗り物だ。冬はより寒く、夏はより暑い。ストーブを股に挟んでいるようなものだ。そう、思っていただきたい。心地よいのは一瞬かも知れない。それを追ってずっと走っている。随分、カッコ良い事を言ってしまった。

猛暑のバイク渋滞ほどつらいものは、あまりない。人間も心配、バイクも心配。とくに、空冷式のバイクには風が必要なのだ。風でエンジンを冷却するから、人間は最悪、ゲロを吐いて倒れる。バイクは最悪、火を噴く。だから、仕方なく車を抜いたりする、ルール内で。こちらは命がかかっている場合もある。40度に迫る猛暑日の空冷式バイクを見かけたら、そんな事を思い出してほしい。

「倒れるかもな、燃えるかもな」と思って、距離をあけるのもいい。とくに、輸入車は。日本の猛暑日の渋滞を想定してバイクを開発しているわけがないから。


ヨーグルトメーカーを買った。これで、ヨーグルトの大量買いをしなくてすむ。もともと牛乳嫌いの私にはヨーグルトでも、牛乳感が濃厚なものは食べられない。それは、ソフトクリームにも言える。チョコレートのソフトクリームでも『濃厚』は控えている。『さっぱり』と表記していないと手をだしずらい。

私は、アイスミルクよりも、ラクトアイスを選ぶ。大抵の乳製品は安価であるほど、私の口に合う。この国は『濃厚』が幅をきかせ過ぎている。乳製品に限った事ではない。『さっぱり派』の私は追い込まれている。

そんな私がヨーグルトメーカーを買って、果たして食べられるのだろうか。そんな疑問から購入を控えていた。『無調整牛乳』を使用する旨が説明書にも書いてあった。ただ、ネットで調べて見ると『タンパク質』の量が多ければ『加工乳』でも固まるらしいのだ。

それで、試しに『無調整牛乳』とタンパク質多めの『加工乳』で試してみようと思った。菌種はブルガリアヨーグルトから頂いた。ヨーグルト1に対して牛乳10でいいとの事だ。さっそく昨夜、第一弾の『無調整牛乳』パターンで、41℃で10時間発酵させてみた。ほんとうは、40℃で8時間でいいらしい(夏場は)。できれば、低脂肪の加工乳で成功させたい。時刻は朝の7時。ややぷっくり牛乳パックがふくらんでいる。これは成功の予感。予熱をとって、いま、冷蔵庫で冷却中だ。そして、私は二度寝するつもりだ。おやすみなさい。

ふたたび、おはようございます。午前10時です。
『無調整牛乳』でのヨーグルト作りは成功した。そして、食べた。けれど、牛乳感が強すぎる。一応、私でもなんとか食べられる。が、濃厚過ぎる。さっぱり加減がさっぱりなのだ。
今度は『高タンパク加工乳脂肪分0』での、実験となる。こちらのほうが、さっぱりしているのではないかと予想している。また、夜に。

その前に、私はてっきりシルバー色を注文したつもりだった。届いたのは見てのとおりの白色だ。私かamazon、どちらの「うっかり」なのだろうか。まあ、いいや。


『群馬は夜の7時』だ。
ヨーグルトメーカーの蓋を開けてみた。加工乳のパックがぷっくりとふくらんでいる。これは見るからに成功だ。余熱を取ってから冷蔵庫に入れるべきなのだろうが、台所の室温がそも30℃を超えているのだ。そのまま入れて構わないだろう。
味見は明日になる。どうか、さっぱりしていてほしい。


24時間前にできあがった無調整牛乳で発酵させたヨーグルトは、牛乳感が消えていた。私の好きな酸味風味のさっぱりに傾いていた。24時間の経過がそうさせたのか。一日寝かせると、こうも違うのか。驚いた。

パックの底に『酸味さっぱり風味』が残り易いのか。若しくは、もっとしっかり混ぜないといけないのか。謎は深まる。そうすると、私の手が牛乳パックの口にあたり、雑菌の侵入を許しそうで怖い。
結局、1リッターのパックを24時間で平らげた。『腹下り』もない。上々のすべり出しだ。


続いての、『森永のおいしい高たんぱくカルシウム脂肪0加工乳』も成功した。しっかりとした『さっぱり酸味風味』が、あっさり実現してしまった。
前回と同じように、ブルガリアヨーグルトから菌を頂戴している。もともと、ブルガリアヨーグルト自体に酸味があるのだが、よりもっと酸味が強く出ている。私好みのヨーグルトが出来上がった。

正直言えば、もっと色々な牛乳で実験したかった。けれど、もう、牛乳のほうはコレを基本線に定めよう。後は、ヨーグルトで遊ぼう。ヨーグルトも脂肪0のプレーンタイプから選ぼうと思う。数多あるヨーグルトから色々な善玉菌を腹に植え付けるのだ。高たんぱくを取れば、筋肉も付くだろう。
早速、スクワットをしよう。


4クール目も先が見えてきた。
月、火で抗がん剤の服用期間は終わる。『腹下り』もなく、無事に6/25日には5クール目に入れそうだ。絶対に無理だと思っていた、チョコミントアイスも食べる事ができている。
この4クール目の副作用の少なさは、どこから来ているのだろう。休薬期間を長めに取った事が良いほうに働いているのは間違いないとしても、一切の『腹下り』がないのは初めてだ。

食事は1クール目に比べたら随分変わった。試行錯誤を繰り返してきた結果がでているのかも知れない。4クール目の私の日常食を書いておこう。
ぬか漬け、プレーンヨーグルト(800g)、どくぶす酒、ふきみそ、しじみ汁、強ミヤリサン(整腸剤)、緑茶(濃いめ)を毎日。ブロッコリースプラウトを週に3日くらい。グルテンフリーは無理のない範囲で。豆類は少なめ(あんこくらい)。パンは食べない。肉は鶏肉だけ。揚げ物はオリーブ油(2週に1回)。卵をよく食べる。葡萄と蕎麦もだ。辛いものは控える。お菓子は基本、グミ、チョコレート、焼き煎餅。

だいたいこんな感じになった。がんと腹下り対策をない交ぜにすると、このように落ち着いた。こんどはゴーヤのぬか漬けを食べてみよう。


と、いうことで、他の実が成る気配がないので収穫した。これでゴーヤ全体に栄養が送られるはずだ。ほんとはもっと小さい段階で、もいでしまうのが正解らしい。よりもっとゴーヤ全体が生育してから実を育てるのが良いそうだ。

4クールの服薬期間最終日に鼻血が出た。
おしい。もうすこしだったのだが。4クール、100日目といっても、昨秋の、一度挫折した抗がん剤治療は入れていない。二度目の抗がん剤治療の100日目だ。キリはいい。祝福の鼻血も出た。なんだそれは。

最近は恐ろしくて体重を計っていない。『腹下り』を利用して体重を落とす予定が、喜ばしいほうに狂ったからだ。痛し痒しといったところか。明日から6日間は休薬期間に入る。場合によっては『ファスティングフェス』の開催を宣言しなくてはならない。
ヨーグルト800gは食べすぎなのだろうか。減らして『腹腹地獄下り』になるのもつらい。悩ましい。梅雨入りしてしまえば、散歩もできない。

思えば、5月6月7月、この季節に体調を崩す事が私は多い。蕁麻疹もこの季節に発症して12月まで治らなかった。身体中にまだ見ぬ世界地図が「ぞわり」とした瞬間に、ぷっくり浮かび上がっていた。それも毎日。
痔もこの季節から始まった。盲腸と盲腸癌の発見は7月だ。これは、ラッキーだった。盲腸になってくれたので、ついでに盲腸癌が見つかった。私はこれを『ラッキーガン』と名付けた。

キレ痔は治った。『ヘモリンド舌下錠』が効いたようだ。これは、舌下で溶かす痔薬だ。数年前に、この薬のコマーシャルを見たとき私は小躍りした。
ロングツーリングの必須薬で、舌下でじわりじわりと溶かしてゆくのだ。『痔かわいがり』と言っていい。ついでに赤ん坊用のおしりふきの『サニーナ』というスプレーも、ロングツーリングに持参してゆく。

私はシャワートイレがないと生きていけない。それでもキャンプ場に宿泊してしまう。シャワートイレ付キャンプ場は、まだまだ少ない。そんなときは「シュッシュッ」っとトイレットペーパーにサニーナをスプレーして、ペーパーに油分を与えてからお尻を拭く。「キレてなーい、ヒリヒリしなーい」だ。世の赤ん坊の中には、お尻がヒリヒリして泣いている者もいるだろう。私が赤ん坊だったら尻に油分が欲しいに違いない。私は赤ん坊の代弁者として、そう、訴えたい。「パウダーじゃないんだ。尻には油分なんだ」、と。「パウダーは親の自己満足にすぎないのだ。ありがとうサニーナ」、と。

さて、私は100日目になにを書いているのか。49歳の乾いた中年男が、『うるうるたっぷりん』の赤ん坊の代弁者であるはずがない。私の尻と赤ん坊の尻は随分違う事だろう。しかし、耳をすますと聴こえてくるのだ。「ゆぶん、ゆぶううん」と泣く幼気な赤ん坊の声なき声が。


昨日は、終日軟体人間として『ぐでんぐずんだるん』と過ごした。
軟体人間の本領を発揮してみせた。誇らしい、それでこそ私だ。一日中寝ていた気がする。その、余韻が今もある。

そんな私は尿意に起こされて、朝6時からこうして文章を書いている。日記とはそういうものだろう。いや、違う。「今日は、もう、終わっちゃたのかなぁ」「馬鹿野郎、まだ始まってもいねえよ」だ。日記とは一日の終わりにリターンして書くものだ。『日記リターン』か。ああ、北野映画がアマプラに入らないかなぁ。断捨離で色々もうないのだ。

6日間の休薬期間を有意義に過ごすつもりは、あるようでない。どしゃぶり後の公園の30度超えは、じゃぶじゃぶの地面と草いきれの「もわり」とした空気で満ちている事だろう。今日は植物界から離れよう。虫界も活発だろう。人間界で過ごそう。二度寝の後に掃除機を稼働させるつもりだ。
では、おやすみなさい。

11時だ。私は人間界の部屋を掃除した。断捨離のおかげで、まずまず、すっきりした部屋を維持できている。ところで『断捨離』とは仏教用語でいいのだろうか。と調べて見たら、ヨガと出てきた。『行』であるらしい。
断行。捨行。離行。その幅は思っていたよりも広いようだ。あらゆるものの執着を捨てて解放される事であるらしい。日本中が勘違いして、『盛大なゴミ捨て』だと思っているのも面白い。もっと、包括的なものであるらしい。

私は抗がん剤治療の副作用で偶然にも、『偶然解脱者』になっているので断捨離に則って生きている事になる。『断捨離男』だ。だんしゃりお、と読んでいただきたい。『だん』が苗字で、『しゃりお』が名になる。こうすると、一気に軽薄になるのが不思議だ。日本語の面白さがここにある。
『だん☆しゃりお』『だん卍しゃりお』『だん&しゃりお』でもいい。
誰かに、あげます。自由に使ってください。もう、そういう芸人がいそうではあるけれど。

あ、女性でも。『だんしゃ♡りお』でいいじゃないか。すごい、男女兼用でいけるじゃないか。断捨離は万能だ。

ヨーグルトメーカーでの実験は、『ビヒダスヨーグルト脂肪0』へと引き継がれている。こちらも、出来上がりは酸味が強く押し出されていて、さっぱりしている。満足だ。ブルガリアヨーグルトとのほうが濃厚ではあった。私はさっぱり派なので、こちらでいい。勿論、様々な善玉菌を摂取したいので、ローテーション入りは果たしている。今のところ、ビヒダズ。ブルガリア。ナチュレ。の3本柱でいこうと思う。どうか、ナチュレがさっぱりになりますように。今日は、ビヒダスにヤクルトのジョアを足してみた。明日の朝が楽しみだ。



時間差攻撃といっていいのだろうか。今日、『腹下り』がはじまった。
4クール目の抗がん剤の服用は火曜日で終了している。抗がん剤は3日間は身体にとどまると聞いてはいる。とはいっても私の『腹下り』は一度はじまってしまうと容易には『腹止まり』には傾かない。

『腹下り』のまま、5クール目に突入する可能性もあるのだ。
ヨーグルトをローテーションで廻していたけれど、急遽『ナチュレ』を明日から投入してみよう。急な寒暖差で体調を崩したのかも知れない。
やはり、『がんかわいがり』は難しい。なんとか、飼いならしたいものだ。
そして、『腹下り』がはじまった腹いせに『ピルクル400』を1ℓ一気飲みしてしまった。小一時間、私のタガが外れてしまった。冷静さを失った私が恨めしい。

近頃の溶連菌感染症のニュースも気になる。私の足裏は脱皮中で、細菌の攻撃に極端に弱くなっている。家の中でも極力靴下を履くようにしている。
当分、温泉施設にはいけないだろう。免疫力も下がっているのだから。溶連菌の劇症型になると、2~3割の人が亡くなるという。かすり傷や打撲から劇症型に発展するケースなどで、脚を切断したという人もいる。おそろしい。

コロナも随分落ち着いた。私も病院以外ではマスクを着けていない。これはいけない。まず、抗がん剤治療中にもかかわらず、免疫力が下がっているなかで野面の私がおかしいのだ。改めよう。これからは、屋内でのマスク着用を徹底しよう。

余談をひとつ。映画、『沈黙のパレード』を観た。登場人物たちの『動機』がことごとく浅薄で驚いた。小説のガリレオシリーズも久しく読んでいない。小説『沈黙のパレード』も、登場人物たちの動機は浅薄なのだろうか。気になる。


そして『腹下り』はつづく。
タンニンを取るべく葡萄を食べた。また、オリゴ糖を取るべくプレーンヨーグルトにオリゴ糖をかけた。下痢止めも、5時間おきくらいに飲んでいる。
腹と腰にホッカイロを貼った。強ミヤリサン錠をポリポリ食べた。ぬか漬けも食べた。尻は猛烈にひりひりしている。

夜中にトイレに10回以上は籠った。マッハで便意がくる。いつ漏らしてもおかしくない状況だ。危うい瞬間もあった。そんなときには直立不動の姿勢を取る。すると、便意が引くときがある。便意が戸惑っているのが手にとるように解る。いや、尻とるように解る。
『妖怪じゃーじゃー』が私の腹に憑りついたように離れない。
私の手札はもうない。我慢強く尻を締めるだけだ。昼寝をして起きたら改善していたらいいな。

当然起きても改善はしていない。私はもう、座れない。立っているか、寝ているかだ。1日20回以上の排便はつらい。水道料金も爆上がりだ。尻の痛みは限界といっていい。私ほどの『腹下りマイスター』の手練手管でも太刀打ちできない。あと、3日でわずかな成果でもあげたい。この状態のまま5クールには入れない。いよいよ減薬の決断をするときなのか。私は減薬を断っておきながら、減薬をするのか。無様だ。

決定打がない。最強の善玉菌とはなんなのか。善玉菌グランプリはないのか。私にはないないない、なにもないのだ。スーパーの陳列棚のヨーグルトを片っ端から食べるしかないのか。若しくは3日間の『ファスティングフェス』だ。


昨夜、就寝前にひとつの対応策を実施した。
下痢止めの乱れうちだ。万策尽きた私のあがきくるしみの果てのイケナイ賭けだ。決して真似はしてはいけない。『腹下りマイスター」の私だからできる荒業だ。

ただいま朝7時。いまのところはいい。しっかり眠れたので尻の痛みも和らいだ。下痢止めの乱れうちの詳細は書けない。それほど、異常な量の薬と漢方と整腸剤と睡眠薬を同時に身体に入れた。朝の気分はいい。便意もない。
あのまま放置していたら、私の腹は壊れていた。昨晩の就寝前には10分に一回、トイレに駆け込んでいた。

抗がん剤治療によって、頭につづいて、腹が壊れるところだった。漢方薬も色々種類があって私の身体にあったものをみつけるのにも、時間がかかる。
今回服用したものが「当たり」だといいのだけれど。
野球ではないが私は3割バッターのつもりでいる。7割は凡退するのだ。サッカーで例えるならば枠内シュート率を高めるという事だ。
これを、『腹止まり内善玉率』としよう。うん、あまりいい語ではない。
二度寝してからまた考えよう。おやすみなさい。

新入りを紹介しよう。数か月前から購入して忘れていた漢方薬『五苓散』だ。このお陰なのか、本日はいまのところ昼の12時で排便が一回しかない。昨日は24時間で20回を超えていた。どうしたというのだろう。「信じられなーい」だ。それと、これは偶然かもしれないのですが、右腹を下にして寝ているほうが便意を感じにくい。寝返りをうって、左腹が下になった途端に便意がマッハではじまる事もあった。左腹を下にすると腹のなかが「ぐるぐるごろり」と鳴るのだ。

私の現状は、24時間中靴下を履き、24時間中腹巻をして、24時間中腹と背中にホッカイロを貼っている。勿論、下痢止めも服用している。この下痢止めの副作用はふらつきと眠気だ。では、ふたたび、おやすみなさい。

起きた。暑いではないか。尻のひりひりも順調に治癒してきている。
尻に塗る薬も様々だ。排便回数が多いと注入軟膏の意味はほとんど無くなる。注入をきっかけに排便が始まる事すらある。そんなときには私が特別に調合したワセリンを尻に塗る。ここまでしている患者は日本でも私くらいだろう。ワセリンにハッカ油を混ぜるだけの代物だ。ようは、メンソレータムの強力版なのだが、偉そうに書いているものの昨日からはじめたばかりだ。
尻からハッカの匂いを漂わせながら、しばらく過ごしてみよう。虫よけにもなるだろう。


ワセリンはたっぷりある。引き戸が湿気で渋くなったりしたら、私はワセリンを塗っている。ハッカ油の効果で虫よけにもなるだろう。
メンソレータムの容器には私のオリジナルブレンドの塗り薬が入っている。此処に煮出したドクダミを入れるかどうか迷っていたけれど、保存期間が短くなるので止めた。

15時現在で排便2回。『腹下り』の峠は越えた。と、思う。


まずまずの体調に戻った。ただし、文字どおり尻に火が付いているので、数時間は座っていられない。オリジナルブレンドのワセリンで消火活動をしなければならない。25日はリクライニングチェアとはいえ、朝から16時頃までの点滴が待っている。座りっぱなしになる。耐えられるのか。

梅雨がはじまった。よい事をひとつみつけた。軟毛の私にとってこの時期の湿気は大敵で、髪型には苦労していた。くるりんとしたくせっ毛がゴーヤのつるのように自由奔放に暴れていた。髪はいつもくしゃくしゃだった。その悩みが坊主頭にした事により解消した。3週間前に刈った頭は『中坊主』の長さといったところだ。

ところで、梅雨対策としてはじめて『ジャパネットたかた』を利用した。『帝人』の除湿剤を頼んでしまった。「しまった」という語には語弊がある。商品は抜群によさそうなのだ。革ジャンのカビ対策としても良い。値段もamazonより安かった、気がする。「しまった」の理由は今月の出費の事だ。医療費が下がった事により、私の金銭感覚が多少あまくなった。来月は抑え気味でいこう。

このとおり、フック付きで革ジャンにぶら下げて使える。二ヶ月に一回晴天の日に干せば再利用できるそうだ。消臭効果もあるという。しかし、42パックは多すぎたかも知れない。
良い機会なので、革ジャンをブラッシングした。下の革ジャンは20年くらい着ているはずだ。冬場はこれを着て寝たりしている。私の初革ジャンなのだ。わざわざ、革ジャンの似合う年齢になるのを待って購入した。



さて、『腹下り』も、回数は減った。けれど、万全の体調というわけでもない。あと、1日半でどこまで回復するかわからない。明日は、完全な『断食』をするしかないと思っている。火曜日の点滴中に何度もトイレに行くのは億劫だ。漏らす可能性すらある。油断したら絶対に漏らす自信がある。

私なりに調べてはいる。しかし、『説』の多さに惑わされてもいけない。
という事で、私が服用している抗がん剤のホームページを読んでみた。すると、『腹下り』になった場合は、「食事は少なめにしてこまめに食べる」「乳製品は控える」「カリウムを摂る」と、あった。私の過去のデータからすると、ヨーグルトの有り無しは『腹下り』には無関係という事になったのだが、どうやらそれは間違いらしい。データを洗いなおそう。それなりの量の私の文章からその項目を探し出すのは難しいが。火曜日の点滴中に暇つぶしに『がんかわいがり』シリーズを読んでみよう。
どうする私?、なのだが、明日は断食だから取り敢えずこの問題は先送りしよう。日曜の17時から火曜の17時まで断食をする。ほぼ、二日間、飴と濃いめの緑茶だけで過ごそう。

また、別のサイトでは私が服用している下痢止めは、アメリカでは最初に4㎎、つまり4錠服用するらしい事も分かった。それから2~4時間毎に2錠づつ服用するという。そうして、『腹下り』を止めるという事だ。下痢止め薬はまだ大量にある。アメリカ式で今夜からはじめよう。ただ、日本人には4錠では多すぎるのではないかという『説』もあるらしい事も留意しておこう。医師には2錠と言われているのだ。けれど、私はアメリカ式に賭けてみよう。私の腹は日本では収まらないのだろう。メジャー級という事なのだ。


のどが、からからで目覚める。下痢止めをアメリカ式(4錠)に倣って服用したからだろうか。今日、明日はなにも食べない。幾種類かの飴とサプリと水分だけのつもりだ。食べなければ『腹下り』には傾かない。じつは簡単な話なのだ。頬と額あたりの私の顔が荒れてきた。これは下痢止めの副作用だ。できればこれ以上服用したくない。これから私はあばた顔になるのだろうか。身体はふらふらしている。

35℃予想がでている。私はそれでも、腹巻とホッカイロで腹を温かい状態でキープしようと思う。1日半食事を取らずに、血液検査と尿検査を突破して、5クール目に入れるかは不明だ。まだ、朝の9時だ。腹は減っていない。

17時になろうとしている。『飴と共に去りぬ』だ。私は予定どおり固形物を口にしていない。『腹下り』は飴と共に去った。あと24時間はこんな感じで過ごすつもりだ。意外に腹は減っていない。梅飴、黒飴、クエン酸飴、塩飴、レモン飴。飽きる事のないラインナップだ。

私は私の部屋でこの文章を書いている。私は昼間はエアコンを使わない(自室では)。というわけで、私の部屋の温度は40℃を超えている。湿度は45%だ。低い湿度に助けられている。

私は、4クール目をクリアした。熱中症にならなければ、だが。
『腹下り』は飴と共に去りぬ事はわかった。『腹下り』と『腹減り』のどちらかを選べと言われたら、100%『腹減り』を選ぶ。飴のお陰だ。5クール目も時々『飴と共に腹下りは去りぬ計画』を実行する事もあるだろう。
同じ『がんかわいがり』仲間の英国王室の二人にも知らせてあげたい。『小梅ちゃん』は口にあうだろうか。

























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?