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『せいのほう語辞苑』

私は言葉を知らない。
だから、造語に逃げている。私のエッセイには『せいのほう語』があふれている。だから、ここらで『せいのほう語辞苑』をつくろうと思う。
ひとまず、思い出せるところから書き出していこう。これからもどんどん追記していく事になるでしょう。めんどくさい。何を書いたか忘れているし。いつの間にか『エッセイのほう』が100本を超えていた。

  • アーガ秘水。新潟の山奥の山村でうまれた、秘水。癌が治るとの噂も。後にその正体が判明。ヤマブドウ酒。ノブドウ酒。ドクブドウ酒。ブスブドウ酒、の意。

  • アーガの実。アーガ秘水の底にたまる、謎謎なぞなぞしい果実。上記のブドウの実。

  • アーガパワー。アーガ秘水のパワー。酷い下痢を起こすことも。後に『ドクパワー』、『ブスパワー』に変わった。

  • 謎謎しい。謎だけでは物足りないときにつかう言葉。謎✖10くらい。

  • むずむずディストラクションスロウガンズ。がんサバイバーという言葉がダルくてダサい事からうまれた語。気に入っている人。御免なさい。

  • 鬱鬱不安頭。不安神経症とむずむず脚症候群の合体した頭。じっとしていられない。多動的になる。バイクで走ると沈静する。奇病。

  • るんるんパラダイスヘッド。鬱鬱不安頭の逆の状態の頭。バイク走行時の私の精神状態。

  • デングラー。屋外においても、でんぐりがえしを行う事のできる種族のこと。汚れを気にしない。大人になると失われゆく性質をもつ。

  • ロキソナー。偏頭痛をもったロキソニンの愛用者。

  • カーコナー。偏頭痛をもったカコナールの愛用者。

  • パキナーパキラー。パキシル愛用者の総称。幸せホルモンの不足者で薬を内服している者のこと。パキシルと同じような効能の薬であれば言葉として使用しても、誤用とはならない。自己申告制でもいい。

  • キア痛。気圧の上がり下がりに弱い者。熟練になると「体調不良っす」といって仕事を休む事を厭わない。それくらいの痛み。

  • ダルダサい。ダルくてダサいさま。始めにダルく、やがてダサくなる。

  • ダサダルい。ダサくてダルいさま。始めにダサく、やがてダルくなる。

  • ゲリラー。お腹を下しやすい者。3年に1度の頻度以上で漏らす者。

  • ガンプア。癌を患い、金銭的に貧しい状態。しっかり発音しないとガンプラと間違われる事も。

  • スワションマン。便座に座って小便のできる男の事。礼儀正しい者に多い。

  • ミスター•ミス•ニッポン。命に関わる決定的なミスを繰り返す者。

  • ルールーズ。規則、決まり事にルーズな者の事。集団にも用いてよい。

  • おはようガンさいぼういます。おはようの挨拶。さかなクンの『おはようギョざいます』からの影響を受けた語。ガンニヒリスト特有の危ういギャグ。また、ガンユーモリストも使う。

  • おはようがんさいぼうございます。おはようの挨拶。

  • おはようごがんさいます。おはようの挨拶。

  • ガンニヒリスト。癌患者のニヒリスト。

  • ガンユーモリスト。癌患者のユーモリスト。

  • 良薬腹を下し尻がピリつく。アーガ秘水を大さじ一杯飲んだ事から5時間で排便回数が20回になる事でうまれた諺。尻のダメージからの回復には時が必要。注入軟膏などで対処するとよい。後に、アーガ秘水が原因ではないと判明した。また、その後、原因不明となった。家族にも飲ませたら平気だった。

  • ガンワン。体内に癌がひとつ在ること。

  • ガンツー。体内に癌がふたつ在ること。

  • ガンスリー。体内にがんが三つ在ること。

  • ガンスルー。そもそも、癌を気にしないで生きること。

  • ガン無視。癌を見てみないフリをすること。

  • ガンジャタイ。癌であるにも関わらず、自然体で生きる者。

  • ガンジャタイム。癌患者に残された時間。あくまで、標準治療を行った場合の平均的な時間。個人差がある。

  • ガンゼンタイ。癌が全身に転移した者。癌の完全体。最終形態。

  • ローガンズ。老眼者の集まり。賞味期限切れ食品はおろか、消費期限切れの食品を食べる事も間々ある。あるいはバンド。

  • ガンかわいがり。癌を足蹴にしたり、じわじわいやらしく痛みつける行為。竹刀で叩くこともある。相撲界の『かわいがり』と同義。抗がん剤治療の意。

  • おならPerfume。抗がん剤治療中の副作用にでる高濃度の臭いおなら。

  • なじみおなら。なんの変哲もない、いつものおなら。郷愁を感じる事も。

  • むっつりユーモリスト。秘匿されたユーモア。その持ち主。自己完結型のユーモリスト。ユーモアの需要と供給が脳内をぐるぐるまわり、脳外に出るのは文章のみ。

  • しゃっくり二日二千回峰行。抗がん剤点滴の副作用の吐き気を抑える為の薬の副作用の産物の行。

  • 大しゃっくり阿闍梨。上記の『しゃっくり二日二千回峰行』を勤め上げた者だけに授けられる位。二日~三日間だけの襲名披露。

  • シャックラー。上記の序盤の修行中の見習い期間の名。

  • ガン走り。癌患者が走る事。ツーリングに行く事。免疫力があがる事も。

  • ガンパーイ。癌患者の乾杯。

  • がん敗。癌患者が負ける事。

  • ガンサインボーヤー。癌細胞を擬人化した際の名。英国紳士。

  • がんさいん坊や。癌細胞を擬人化した際の日本のあだ名。子どもの妖怪。

  • ガンボーヤー。短縮形。

  • がん坊や。短縮形。

  • ラッキーガン。たまたま見つかった癌。切除可能な癌。

  • ごめんがんさい。癌患者の謝罪。ごめんなさいの意。

  • ガン文体。さかなクンの『ギョ文体』の癌バージョン。

  • ガンセンス。癌患者特有のセンス。達観した境地。

  • 半ギョギョ人。さかなクンの事。

  • さわやかにかけぬけるようにあきらめる。せいのほう、という人間の有り様。また、すべて。その言葉と人間が惹かれ合った末の業。

  • 春うらららん。春うららではとても足りない清々しい陽気。

  • ファスティングフェス。毎週土日に行われる。軽い断食。腹が軽くなる。

  • 布団書き。布団の中で文章を書く事。冬期に多い。結果的に暖房費の節約につながる。行儀の悪さから『小説神』からは見放されてしまう。

  • 甘の舌。抗がん剤治療の副作用から味覚の『甘加減』がバグり、3割増しに甘さを感じるようになった舌の事。

  • スウィート•タン。甘の舌の英訳

  • 甘の舌関。関取の名

  • あまのしたクン。アイドルの名

  • アマタン。あまのしたクンのニックネーム。

  • ピリピリバンバン。2クール目の抗がん剤治療の副作用。しびれ。ピリピリしてバンバンする。

  • ピリリンちゃん。ピリピリバンバンの擬人化。せっかくだから、愛猫家、愛犬家に名前をプレゼントしたい。

  • ニガジゴク。ふきのとうとゴーヤを混ぜ合わせた料理。とにかく苦い。味覚異常の副作用者は平らげる事が可能。

  • |私我《わが》だし。私の我を天秤にかけて、決断をして押し出す事。天秤座生まれの私に授けられた絶対能力。

  • バカボンのパパ症候群。ピーターパン症候群の私版。

  • むー味ん。ガンかわいがりの点滴から家に帰って大福を一口。無味だった。しかし、翌日には甘加減が三割増しの味覚異常に戻った。

  • 新しいおならのリーダーズ。『おならPerfume』を超える濃度のおなら。

  • おならブルー。おなら後にプラズマクラスターで浄化された澄んだ空気の事。

  • おならチャラ。低濃度のおなら。チャラいおならの意。

  • 目安鼻血。免疫力の降下とともに現れる現象。

  • 標本鼻血。これを合図にして、5Sの徹底をはかる。マスクを着用するとよいだろう。

  • ベタピン細胞。新しい髪型に、身体の方から似合うように寄っていく細胞の働きと、その名称。

  • 鼻血前線。抗がん剤治療中に起こる現象。目安鼻血と標本鼻血とおなじ意。

  • ダダダデスタダッタ派。文末にだだだっと、『~だ』を多様する表現。また、その派

  • 句読点過多派。病的なまでに、句読点を打ちたがる書き手の事。また、その派。

  • コーモン60。肛門括約筋の活躍を促す運動。肛門をぎゅうっっと締めて緩めるを20回3セットする。後に『コーモン200』となった。

  • リアム・ギャラガー式散歩。手を後ろで組み散歩する事。老齢の散歩者に多いが、年齢問わずに使える散歩法。

  • クーマンベル。我が家にある熊鈴の愛称。オランダ代表の名ディフェンダー、ロナルドクーマンから名前を頂戴した。

  • 妖怪じゃーじゃー。じゃーじゃーの滝のような水便を頼りに現れる妖怪。長いトイレ時間の話し相手になってくれる。

  • 妖怪むりんむりん。むりんむりんの便を頼りに現れる妖怪。長いトイレ時間の話し相手になってくれる。

  • むりんむりん。じゃーじゃー便の逆。便秘気味の便。

  • 脳鳴り。曇天と低気圧と腹の不調から派生した脳の電子信号の僅かなバグ。脳がピリリとする。

  • じゃむりん。じゃーじゃー便と、むりんむりん便の、中間の便。

  • すぽぽぽぽん。すぽぽぽぽん便の意。私の便には『じゃーじゃー』『すぽぽぽぽん』『じゃむりん』『むりんむりん』の段階がある。すぽぽぽぽんは豆鉄砲のような便の事。

  • 妖怪じゃむりん。じゃむりん便のとき現れる妖怪。トイレ時間の話し相手になってくれる。

  • ナントナクツカレテール。抗がん剤治療の副作用。何となく疲れているから生まれた語。ローズマリーに似たハーブの木。樹木化した千の尻尾を持つ木。この千の尻尾を煎じて飲むと『ナントナクツカレガトレール』事が期待されている。夢のなかでしかたどり着くことが出来ない。

  • ツツジの乱れ観。むさぼるように、乱れるように、ツツジを観賞すること。

  • 走り漏らし。バイクで走りながら漏らすこと。

  • ビタミンハシル。バイクで走ることによるって増える新発見のビタミン。抗がん効果が私の中だけで確認されている。

  • パンクっ気。うまれながら私に備わった能力。長らく秘匿されていた。書くことでしか披露できない。癌を患うことを契機に御開帳が許された。

  • ユーモアっ気。うまれながら私に備わった能力。長らく秘匿されていた。書くことでしか披露できない。癌を患うことを契機に御開帳が許された。

  • すっぱ好き。すっぱい食べ物を愛する者のこと。

  • すっぱ粉。フェットチーネグミの粉とクエン酸を混ぜたオリジナルブランドの粉。

  • いじめしごく。相撲界のかつての悪習から頂戴した語。正常な細胞をいじめて、しごく事。

  • 猛人間。猛々しい人間の事。噛むこともあるという噂も。

  • 毒顔龍。抗がん剤の副作用によって顔がだんだん薄黒ずんでいく事。

  • ちゅうちゅう毒キッス。毒顔龍者の必殺技のキッス。

  • 腹腹地獄下り。地獄のような腹下り。土石流に近い。すべてを飲み込んでしまうほどの勢い。

  • 電子的熊猫遊戯症状。心療内科で処方された薬を勝手に止めた時の禁断症状。空かけるパンダがサンタクロースを連れて現れる。電子音。サンドバッグをサンタクロースが叩く音が聞こえる。「ドス、バス、ドス」そんな音だ。鈴の音もする。心療内科で処方された薬は自分勝手に止めてはいけない。

  • 腹下らない飯。抗がん剤治療患者待望の飯。これを、どこかの食品メーカーに開発してほしい。金脈だと思うのだが。

  • 面白こだわり。『いのち』と『贅肉』を天秤にかけてまで、面白くこだわろうとするさま。馬鹿者。

  • つるぴか鼻孔。一寸の鼻毛も許さない。細菌の出入りに使われることも。

  • ロウガンタイマー。老眼鏡にも限界がある。ウルトラマンと一緒だ。酷くなると棟方志功氏のような接近戦で文章を書くことになる。

  • バッタギア。ギリギリセーフの模倣品の事。バッタもんとも呼ぶ。令和の時代においては、安価だが粗悪品とまでは言えない。それは、一昔前の話だ。安易に「中華製だから」、と言って馬鹿にするものではない。そこには、数パーセントの差別意識がありませんか。

  • ヌルテカグリーン。ヌルヌルテカテカした深緑の私のウエスタンブーツの事。

  • 半・ポン・デ・リング・スタイル。布団が腹の上に集合すること。

  • 全・ポン・デ・リング・スタイル。まれに、布団が腹を一回りすること。縁起がいい。






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