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日本でリモートワークを浸透させるために日本で一斉にマイクラやったら?と東南アジアの片隅から提案してみる。

トップ画像が何故マイクラなのか(公式サイトからお借りしました)。まあ読んでみてください。

COVID-19が猛威を奮っています。東京の動向に関してとても心配しています。そしてこの状況故、リモートワークが始まるそうですが日本では悲観的な意見が多いように見受けられます。

東南アジアだと仕事上でもプロジェクト上でもオンラインがメインです。では、何故日本語話者同士だとリモートがやりにくいのかを東南アジアの片隅から考察してみます。

1:みんなが東京ラブストーリーになってしまう

「東京ラブストーリー」。覚えていますか?鈴木保奈美さんかわいかったっすね。

優柔不断な男性が、行き違いやすれ違いで右往左往しながら恋愛模様を紡いでいくストーリーでありました。鈴木保奈美さん演じる赤名リカさんのダイレクトなぶっこみは、当時の「察してよ文化こそ最強」と思っていた我々に猛烈なインパクトを与えました。

そう、この「察してよ文化こそ最強」は対面交流が大前提なんですよね。ストレートなぶっこみに対して動揺が激しくなってしまう。それこそ、日本語の察してよ表現なんでしょうけど。「月が綺麗ですね」なんて際たるもの。(どうも都市伝説みたいですが、これだけ語り継がれるってことはやはり「察してよ文化」にドンピシャなんだと思います。

対面できないリモートやオンラインだと赤名リカ級のブッコミが来るので、対応できない。怖い。だから嫌。

2:見えてないと不安、これが隠せない。

パラサイト、私もまだ観てない!はやく観たい。このとても読み応えのあるnoteにも記述してあるけど「日本にある「禅の文化」と対局である為に購買は混沌とさせる必要がある」との説は非常に納得できました。なるほど。

日本語思考だと「見えない世界」と「見えてる世界」が明確に区別されてるけど、地続きな感じがします。そして自己の思いが察してもらえてるか不安で不安で仕方がないので「見えてる世界」により情報を求めるわけですね。でも。そこにダイレクトなぶっ込みはごめん被りたい。何故なら察してほしいから。

つまり、自分が見たい世界は「実際に見えてないと信用できない、そして不安で仕方がない」。だから対面じゃない働き方なんてコミュニケーションが取れないから嫌。(まあこの嫌ってのは対面じゃないと安心できない旧世代の戯言なんですけど)。

3:じゃあどうしたら

日本語社会でオンライン、リモートワークが浸透しない理由が見えてきました。

1:言動や言葉をダイレクトに言いたくない、書きたくない、聞きたくないけど状況把握したいので見える場所に存在してほしい
2:得たい情報は見えてないと不安で仕方がない

つまり、

「対面の言葉の伝達しか信頼できない」

ってことではないでしょうか。

ここで「さあみんなでお互いを信じましょう」って夢物語を言ってもしょうがない。もし、信じるのなら信じなきゃやってられない状況に自分を追い込むしかない。以前、「日本でオンラインバンキングを浸透させるには出会い系サイトが浸透させるべし」って書きました。まあこれは極論かもしれないけど、そんなに間違ってないと思うのです。

現在のCOVID-19対策を「追い込まれた状況」って認識できてる環境の企業からこの状況で生き残れるんだろうなって思います。とにかく慣れるしかないです。

クアラルンプールに住む我が家もヘイズという大気汚染がひどい時、息子の学校がオンライン授業になりました。その時、授業の参加満足度にすごく差が出たんですよ。その差は「オンライン環境にどのくらい慣れてるか」で面白いくらいに別れました。いま、オンラインゲームを使いこなしてる子はチャットで待ち合わせてみんなで宿題を教えあったりするんです。そしてゲームを楽しむために良い環境(マイク付きのヘッドフォンなど)が整ってる。そういう子はオンラインの交流経験があるから不安感が少ない。環境もいいから聞こえない、読み込めないなんてこともない。


普段からゲーム禁止されてたりオンラインゲーム環境がスマホしかない子などはそのような多面的な使い方に慣れてない。そして親もその環境に慣れていないので「ねえこれ勉強してるの?」とつい疑ってしまう。

オンライン授業、そんなに簡単に誰でもすぐできるものじゃないです。
環境に慣れないと事態は改善されないんです。じゃあどうしようか。

マイクラじゃね?

日本全国で、みんなでマインクラフトやって、環境に慣れる。ほら、出かけない方がいいんでしょ。やることないならちょうどいいんじゃない。

それにマイクラって明確な勝ち負けがあるタイプのゲームじゃないので、自分でBildしながら楽しむとかそれぞれのペースで出来る。しかも多言語対応だから世界中の人とも交流できる。オンラインの世界においてあらゆる面での「練習」にぴったりじゃあーりませんか。

ふざけてません。結構マジです。次なるフェーズに慣れるために国全体で取り組む、しかもそんなにコストもかからない、しかも結構楽しい。いいと思うんですよねー。

オンラインコミュニケーションに慣れてくると最初に挙げた懸念点がかなり払拭できると思うのです。まずは出来ることから。