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マレーシア国立サッカーアカデミーAMD所属選手の「初めてのJリーグ観戦@レモンガススタジアム平塚」

湘南ベルマーレさんがパートナーシップ締結したマレーシア国立サッカーアカデミーAMD(Akademi Bola Sepak Negara Mokhtar Dahari)所属の選手2名が10月28日、初めてJリーグをリアル観戦しました。

マレーシア国立サッカーアカデミーAMD(Akademi Bola Sepak Negara Mokhtar Dahari)とはマレーシアの国立サッカー学校になります。「Mokhtar Dahari」とは、今は亡き国民的サッカー選手モクタル・ダハリの名前から引用されているそうです。

ダトゥ・モクタル・ダハリマレー語: Dato' Mokhtar Dahari、1953年11月13日 - 1991年7月11日)は、マレーシアの元サッカー選手、元サッカー指導者。元マレーシア代表。ポジションはFW

1970年代から1980年代にかけてマレーシア代表として125得点を獲得した伝説のストライカーであり[1]、その卓越した強さと技術で生涯を通じて得点を量産し、「スーパーモク」の愛称で親しまれた[2]。強さや技術を持ち合わせていた彼であるが、特にそのスピードで有名であった。観衆による「スーパーモク」の合唱も非常に有名であり、多くの若い世代が彼を憧れの選手に挙げ、彼の動きを真似した。選手としてはセランゴールFAに所属し、ボカ・ジュニアーズとの親善試合の前にディエゴ・マラドーナと握手を交わした選手である。

ウィキペディア(Wikipedia)「モクタル・ダハリ」から引用


Jリーグは東南アジアでアジア各国リーグとのパートナーシップ協定を積極的に行っています。マレーシアもパートナーシップ国の1つです。

様々な国際大会も開催されています。湘南ベルマーレU14は先日マレーシアで行われたAMDが主催する国際大会「スーパーモック大会」に参加し3位となりました。

上記の国際交流の一環として湘南ベルマーレのテクニカルラインナップにより、今回はMuhammad Aisy Al-Hakim君とMuhamd Irfan Aswad君が練習参加生として選出されました。彼らは10月下旬から日本で10日間のトレーニングプログラムに参加しました。


昨今、東南アジア各国では自国リーグが盛んに行われています。しかし各リーグは世界的なレベルからは程遠く、各国のサッカーファンのなかには「英プレミアリーグの観戦」がメインの方も多くいます。そのような中、2022年8月、サッカーワールドカップでのアジア出場枠が最大9枠に拡大が決定しました。その結果、W杯出場の機会のなかった東南アジア各国で「自国もW杯に出場できるのでは?」と盛り上がりを見せています。

W杯出場を目指すためにはユース世代の成長が不可欠です。各国のアカデミーも育成により一層力を入れていています。今回の国際交流もその一環として行われました。試合観戦はそのプログラムの一部です。


私自身が以前マレーシアに住んでいたご縁から初観戦の取材協力の依頼を受け、同行取材をさせて頂きました。


彼らとの待ち合わせは湘南ベルマーレのホーム、レモンガススタジアム平塚のメディア受付。しかし彼らはなかなか来ません。電話で確認するとユニフォームを買い物中とのこと。そして到着してお話を伺うのですが、彼らは早く席に座りたくて、全く心ここに在らず感でした。初観戦ですから仕方がない。早く行かせてあげたい。でもお話を伺いたくお時間を頂きました。

早くスタジアムに行きたい!オーラが出ていた二人。(引き留めてごめんなさい)

「スタジアムの雰囲気はどう?」
「まだ試合見てないから分からないです。」

「日本人の選手知ってる?」
「マレーシアではJリーグを放映していないから選手は知らないんです。」

話が盛り上がりません。しかし

「三苫選手は知ってますよね?彼は元Jリーグですよ?」
「三苫は知ってる!あと遠藤!久保!そして本田!」

サムライブルー はマレーシアの選手にも人気であることを実感しました。

彼らは10日間練習に参加しました。日本の同世代の選手はどうでしたか?と聞くと「とてもアグレッシブ。多くの経験を得ることができました」。充実した日々を過ごした様です。


彼らを席に見送り、試合開始。試合は大変盛り上がりました。しかし、彼らには大きな仕事がありました。

段取りを聞く二人。緊張しています。

ハーフタイムに、ピッチにて彼らの紹介が行われることになっていたのです。私は湘南ベルマーレのスタッフの方と一緒に見守らせて頂きました。
紹介前の待機時間、二人は緊張はピークに。あまりに緊張してるので私は「笑顔で大きく手を振ってね!」と送り出す&写真撮影係になりました。

ビジョンにも表示されました。

紹介時の レモンガススタジアム平塚の皆様からの大歓声。湘南サポーターだけでなく神戸サポーターからも暖かい拍手に二人は感激していました。コーチもとても嬉しそうでした。

紹介後の表情は本当にリラックス。

そして挨拶が終わった後、彼らはとてもリラックス。よかったよかった。その後の試合観戦もとても楽しめたそうです。試合は熱戦の末引き分けで終了。再度お話を伺うと「とても楽しかった!」と満面の笑み。試合内容、スタジアムの熱気、応援、全てが楽しかったそうです。


Jリーグは2009年から各チームの外国籍選手の登録数を拡大し、従来の3名の外国籍選手枠に加え、アジアサッカー連盟加盟諸国の選手1名を登録可能とする「アジア枠」を設けています。
現在はタイ、インドネシア、ベトナム出身の選手がJリーグに所属してプレイしています。


ユース世代の国際交流を経験した選手がJリーグでプレイする未来はすぐそこまで来ています。今後の若い世代の活躍が楽しみでなりません。

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