たぶん私は鬱病だった

 みなさんこんにちは。何故、この内容を書き始めようと思ったかというと、鬱病に対しての理解が「心の弱さ」「甘え」などといった人に、少しでも理解してもらいたいと思ったからです。

私自身、大学では社会学を専攻しており、現代の社会問題についてプレゼンする機会があったのですが、そこで鬱病という深刻な問題に取り組みました。そして、過去に私が鬱病であったこと、親からの理解を得られないが故に、病院にすら通えなかったこと、学校で、鬱病であることを隠していても出てくるボロに周りを困らせたことなどの事実を伝えたいと思います。

私が1番に伝えたいことは、「鬱病じゃないか」と思ったら、「自分の負担になる環境からできるだけ離れること」です。私はそれができませんでした。だから、鬱病から回復してきた今なお、周りに迷惑をかけたということで余計に苦しんだり、あのときこうしていればと考えて何回も、何十回も後悔しています。

鬱病を、周りは理解してくれません。私のときはそうでした。加えて、私には明確な診断書がなかったから理解してくれなかったのかもしれません。

私が鬱病を発症した時期は高校2年生の秋です。当時大好きだった人が同じ部活の友人と裏でいい感じになっていたことを知りショックを受けたことが始まりです。今までの交際経験は「依存」の文字とは全然縁がないくらいドライでしたが、依存してしまうくらい好きだった人でした。同じ部活の友人に裏切られたこともショックでした。

その時期は全てが崩壊していたような気がします。何故かその時期には友人との喧嘩も多く、進路に対する親からの圧力もあり、心が疲弊していました。冗談や、盛ってるわけでもなく、動悸もしょっちゅう起こりました。また、ずっと心が動かない感覚でした。毎日考え疲れて寝れてはいたけど、起きてもずっと昨日が続いているような不思議な感覚でした。

感じたことのないものに私は耐えきれなくて、高校の冬休みの間、部活を休部することにしました。私の所属していた部活は吹奏楽部でした。同じ部活の同じパートの子で信頼していた子がいました。その子に部活を休部したいとい話をしたときには、泣かれました。私も気分は良くありませんでした。自分の都合で迷惑をかけることになるし、申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。ですが、何か1クッションを置かないと本当に自分が壊れてしまうのではないかという恐れもありました。私は全てを話しました。休部に対して不服ながらも了解を得られたようでした。ですが、その日以降避けられるようになりました。自分が悪いと思いました。加えて、嫌みを言われるようになりました。私はその子に嫌みを言われるようになったことにショックを受けました。彼女の気持ちも分かります。「パートの問題を投げ出したやつ」だと思われていたのかもしれません。ですが、分かってくれるのではないかと思っていた子から理解を得られなかったことに私はまた傷つきました。色々なことが重なったせいかもしれませんが、当時の私には味方でいてくれる人が誰もいないように思えました。「じゃあ、家族は?」。家族は毒親でした。加えて、昔から精神病の方に対して蔑むような発言をする親でした。精神病で入院する人に対し、「ああなったら人生終わりだ。」と。皮肉にも母親は医者でした。

親は子どものことより世間の評判を気にする親でした。特に名家でもありませんが、田舎に住んでいるため、勝手な噂が流れることがしょっちゅうありました。

もう私は全てに疲れていました。家族も、友人も、恋人も、誰も私のことを分かってくれる人、理解しようとしてくれる人もいない。というか、分かってほしいと思うほうが傲慢なのではないかとも思いました。ですが、思春期で学生だった当時は何も術が思い浮かばず、自分の中で起こる嫌で不思議な感覚を感じることしかできませんでした。

そんな心のまま、部活の休部期間を終えた私ですが、部活に行き始めたときに感じたことは「私の居場所はどこにもない」ということでした。みんな前を向いて生きていて羨ましかった。私はここにいてここにいない。そんな感覚でした。部活を放っておいて自分の休養に充てていた自分の居場所はありませんでした。

ここで絶望感だけに浸っていたわけではありませんでした。心のどこかから怒りのような、なにか、納得いかないといった感情が湧き出てきました。「なんで自分だけ」、「私のつらさは自分でも掴みきれないものなのに、心が弱いダメなやつなんて思われるのは違うんじゃないか」など。

鬱になる前の私は「明るくていいやつ」だったのかもしれません。でもそれは、「都合のいいやつ」だったからです。私は都合のいいやつだった。都合のいいやつのわがままは許容出来ないんだな、都合が悪くなると人は離れていくんだと思うようになってしまいました。

書き切れないので今回はこれで終わります。

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