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さて、NZのどこに住もうか。

2024年1月から一年間。親子でニュージーランドに滞在予定です。

今日は「どうやって住む街を決めたのか」を記録します。

条件は

・夫なしでも暮らせるある程度の便利さ
・家賃が恐ろしく高くない
・娘が一人で動ける
・寒過ぎない

などなど。色々ありました。
まずはネットサーフィン。たくさんの方々がニュージーランドの街の良いところを書いてくださっているので、妄想は膨らむばかり。

何が大変かって、どこでもいいことどの街でもいい。自分で決められるこの自由さ。
考えただけでワクワクし過ぎて朝まで眠れない。

この私の決断が家族の運命を左右する・・・

なんて思わずに、気楽に考えないと選べませんでした。どこで暮らしてもどうにかなるし、きっと良いところ悪いところはどこにだってある。

そこでまずは

夫なしでも暮らせるある程度の便利さ

を重視しました。

なんせ我が家の主人は手料理、大工、家電修理、車修理、ネットワーク関連、スマホやらクレジットカードやら家計管理まで。なんでもやってくれて、しかも在宅勤務。この家に私という人間は必要とされているのか・・・と疑問になるくらい。

一つだけ言えるのは、子どもたちにとにかく好かれているということ。
一緒に話をする。一緒にパズルをする。一緒にキャッチボールをする。一緒に図書館に行く。一緒にマイクラはしないけど。

息子の爪もカットし、髪の毛もカットし、飲み薬や塗り薬も忘れずに、全てをケアする夫。それだけやってくれても、子どもたちは私にべったり。こうして書いていて、本当に可哀想になってきた・・・。

というわけで、この一年間は、私にとっても自立の旅なのです。

子どもたちの精神的なケアはとことんやろうと今から鼻息荒いくらいですが、はっきり言って身の回りのお世話は・・・。まぁ、健康であればいいよね。

夫なしでもなんとか食事にありつけるスーパーがあること。
夫なしでもある程度の人口で頼れる人間(動物じゃなく)、ショップがあること。
夫なしで車が故障しても荒野に取り残される心配がないこと。

家賃が恐ろしく高過ぎない

どうやらニュージーランドは物価が高いらしいです。卵なんて1000円するとか?とにかく外食はなるべくせずに、自炊をしていればなんとかなるかな。なんて甘く考えています。(お料理できないくせに、どうするんだ)

家賃問題は一年間なのでかなりの負担になりますね。そこはやはり多少田舎の方が安いはず。

家や部屋をシェアするのが主流だそうで、共有のキッチンやバスルームなどで節約するのがあたりまえのようだとどこかに書いてありました。

Facebookで現地のグループに入り込むと、ひっきりなしにフラットメイト(同居人?)募集のメッセージが飛び交っています。

それはまた楽しそう!と思いましたが、娘と二人ならともかく・・・あの息子つき。

あの息子とは、うるさい・さわぐ・まてない、あの息子です。
とても共有のキッチンやリビングで他人さまと過ごすなんて、私の神経がキレまくって帰国の頃にはもう魂のない人間になっているにちがいない。

家まるごと賃貸、一択。

オークランド、ウェリントン、クライストチャーチなど大きな街は無理だ。

娘が一人で動ける

最近の娘はとても高校生とは思えない。日本の典型的な高校生からは180度離れています。通信制のため「学校に行く」という習慣がありません。そして毎朝4時起きでカフェのバイトへ。

一人でオープンを担当し、キッチンの準備からレジ対応、これを高校1年生の時から、もうすぐ一年。

店長はどうやら私と同じ歳。
店長、あなたの度胸には驚きました。お店一つを高校生ひとりに任せるなんて。とても私にはできない。

おかげさまで、いろいろなことを学ばせてもらっている娘。帰りに「ひとりで餃子食べてきた」とか「オーガニックなランチ食べてきた」とか。あなた、三十路のOL?
(OLという言葉を現代も使うかどうかは不明)

そんな娘が現地では、いわゆる「高校生」に挑戦。毎日学校に通うことも大チャレンジだけど、趣味のギターの仲間を見つけたり、カフェ文化にも触れてみたいそうです。

私は全力でサポートする(予定)なので、子どもたちの送り迎えはするけれど、やはり小さな息子が優先になるので、万が一の時(というかいずれは)娘が一人でバスなどで登下校することもあるかもしれない。

そんなわけで、ある程度交通機関が整い、娘が一人で街探検ができるサイズがいいな。

もちろんおそい時間は出歩かないけど、昼間の治安の良さはニュージーランドという国を選んだ時点で「きっと大丈夫」という勝手な確信。

寒過ぎない

一番最初にニュージーランドと聞いて、心に思い描いたのはクライストチャーチの街並み。素敵だなぁとずっと思っていたけれど、その街があるのは南島。

日本とは逆で、北島よりも南島の方が寒いらしい。雪も降るらしい。
そこで私の妄想に出てきたのは、子どもたちのお迎え時間に雪で大渋滞、雪でスリップ、雪で車が動かない。

夫がいればなんとかなりそうだけど、起こり得る問題はなるべくあらかじめなくしておきたい。

昔フランスに留学した時、寒い寒い冬でした。しかし家の中はセントラルヒーティングでポッカポカ。暖まった体にモコモコのコートを着て玄関を出れば、寒いけれどまあ我慢できる。

北海道とかもそうらしいですね。厳しい寒さの環境だからこそ、家の中が暖かい。その点ではカナダも良いかも!?と浮気しそうになるほど悩んだのは24時間くらい。

冬の朝、お布団から出られない苦しさ。「住む場所を選べる」という状況でわざわざこの寒さを選ぶ必要は無い。

どうやらニュージーランドの家々も、ほとんどの日本の家と同じく、セントラルヒーティングは無い、とのこと。

ということで、南島はあきらめました。(あっさり過ぎる)
すばらしい自然があるのは南島、という情報も得たし、とにかくニュージーランドらしさを見たかったら南島、と言っているYoutuberもいたし、南島が最高!という知り合いも数人・・・・。はい。ごめんなさい。

単なる「冬の寒い朝」という妄想に負けたのでした。きっと結局どこに住んでも寒いものは寒いに決まってるけどね。そこでもしかしてマレーシアなら?とまた浮気をしそうになったのも白状しておきます。

「一番晴れの日が多い街」とか「一番年間を通して温暖な地域」など、何度も何度も検索をしては、GoogleMapで旅をしました。何度も何度も妄想の旅をしました。

が、

これら上記のことを総合的に考え、考え、考え、ハミルトンという街に決定しました。
ニュージーランド4番目の都市だそうです。(都市といっても日本人の感覚とはかなり違うらしい。)

・夫なしでも暮らせる、田舎過ぎず都会すぎない、何でもある街。
・家賃はオークランドよりは高くない。(安くもないけど・…・)
・バスもあり、娘がひとりで街探検できる規模。大学のある街。
・北島にあり、南島よりは暖かい(きっと)

その他にも、

オークランドまで車で2時間くらい。万が一日本の実家に何かあってもオークランドまで自力ですぐに向かえる。(まあ、飛行機の時間は決まっているから急いだってタイミングによるけどさ、精神的な問題?)

娘がひとりでバスでオークランドの友達に会いに行ける。

ロトルアという街に近いこと。NZの先住民であるマオリ族の文化体験ができるらしいです。温泉もあり、お風呂に入れない冬は絶対に行きたい!

ホビット村も近い。

マオリの人々は北島に多いらしいですね。ニュージーランドという国が、マオリ語も公用語にするほど、伝統を大切にしているとのこと。子どもたちと一緒に肌で感じられたらいいなと思います。


この決定を下すまで、あらゆる手段で情報をかき集めました。ネットでブログやさまざまな記事も参考にさせてもらったけれど、一番助けられたのが、Facebookグループ。

今の生の情報をピンポイントで教えてくださる。本当にありがたい。そこでコミュニケーションをとるようになった方々ともやりとりを続けています。

海外から現地に向かう人ならきっと同じ悩み・質問があるはず、と思い、英語でもかなりのページを検索。イギリス人のご夫婦が「ニュージーランドに移住」したい人向けのYoutubeやらブログなどを運営されていて、そこでもかなりの情報を得られました。

こうして、これらの情報をもとに、GoogleMapでの妄想旅行を重ね・・・

決めなければいけない締切日も無い。
誰かが「そこにしなさい」と決めてくれるわけではない。
かといって、知り合いの知り合い・・・という人を慕って行くのでは、自分の自立マインドがゆるさない。

とにかくあまりに良い街、住んでみたい地域が多過ぎて決められない!!

そして最後は、もう単なる直感です。前に進むしかない。
ここに一年間、住んでみよう。
南島は、スクールホリデー中に旅行しよう。

もっと「データをもとに」とか「科学的な根拠」とか言ってみたいけれど、とにかく、私の妄想力なくして決断はできませんでした。

妥協なのか、欲張りなのか、豪華すぎるこの選択肢に右往左往した数十日間。私はやっと前に進むことになるのでした。

でもこうやって書きながらまとめていたら、うちの家族って、単に寒がりで文明の力がなければ生きていけない、現代人だったんだなと気づいた。


次は学校探し!

【ニュージーランドのあちらこちらの素敵な街にお住まいの皆さまへ】
何も知らない一人の日本人が、私たち家族が住むのにピッタリ(そう)な街を勝手気ままにイメージして選びました。
誤解や情報不足など、たくさんあるかと思いますが、どうぞ笑ってお許しください。

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。