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どうしてニュージーランドに決めたのか

きっかけは、裸足です。

息子は5歳ころまで、どこに行くにも裸足でした。公園や幼稚園はもちろん、ホームセンターやコンビニも。

「親が注意しないから」
「危ないのにかわいそう」

周りから言われる言葉や視線に耐えかねて、靴を履かせようと努力をするフリが日に日に上手くなる私。

本人が嫌がるんです。
履きたがらないんです。
ケガしても責任持ちます。

誰にでも見えるように、このプラカードを本気で作ろうかと思ったくらい。

幼稚園に行く前の早朝、広い公園をひとり、裸足で走り回り、誰にも気を使わないですむ!と親子でのびのび遊んだ日々が懐かしいです。

いつしか、そんな周りを気にしてしまう自分の心が疲れてしまい、彼を外に連れ出すことから遠ざかっていきました。
(今、マインクラフトとYoutubeに依存する完全インドア派という小学生男子に仕上がりました。)

そんなある日、幼稚園(インターナショナルキンダー)の先生が駐車場を裸足で歩いていました。

!!?

私がどんな顔をしていたかわかりませんが(おそらくニヤけてた)

「ニュージーランドじゃ、大人でもみんな裸足だよ!」

と先生。彼のお国はニュージーランド。

まるで生涯の友となるべき本に出会えたような、ジワジワとした幸福感が湧き上がってきました。

そんな場所で暮らしてみたい!

これが、きっかけでした。

その後よく調べたら、もちろん裸足なのは一部の人だし、確かに危ないし衛生的ではないからあまり良くないことだけど。

そしてその後に知ったニュージーランドという国。

日本と同じように季節があること。
自然が豊かなこと。
人が少ないこと。
のんびりしていること。
チップの習慣がないこと。
英語圏の中では比較的治安が良いこと。
ダイバーシティな環境であること。
世界で一番はじめに女性の参政権が認められたこと。

などなど。
紫外線が強いとか物価が高いとか大きな都市がなく退屈だとかデメリットもありますが、私たち家族にとってはそのデメリットよりもメリットが上回りました。


とくに教育については、
小学校は学び方を学ぶ時期
大人の都合で学齢に合わせるのではなく、その子自身の発達に合わせた教育
クラス内に多様な人種がいること
学校まかせにしない保護者の立ち位置
座ったまま先生の話を聞く時間が少なく、体験型であること
高校では好きな科目を専攻し、自分の「得意」や「好き」を優先していること

学校によって様々だろうし、本当のところどうなのかはもちろん行ってみないと分からないけれど、私の勝手な基準によって「良さそうだな・・・」と判断。

インターナショナルスチューデントを受け入れ慣れているというのは、準備をしていてすごく感じました。

他にも良いこと悪いことたくさんあるだろうけどね・・・

私が一人で留学するならまた判断も全く違ったものになったと思いますが、今回は高校生と小学生の子どもたちと共に異文化を思い切り体験したいという目的なので、現地校に通えることが第一条件でした。

娘の完璧主義や人と比較してしまうところ、感受性が強すぎて他人のネガティブな感情をもろに受け止め過ぎるところなど、多様性と大自然の中でそんな性格を違う角度から生かしたりゆるめたりできるかなと密かに期待をしています。

息子に関しては、勉強嫌いに加え「みんなと一緒に座りっぱなし」という環境にとにかく弱いので、体験型の環境で好きなことを一つでも見つけられたらいいなと思います。

上記ニュージーランド人の先生には、息子が2歳から幼稚園で、娘は5年生からサタデークラスやギターレッスンで、今でもお世話になっています。

もちろんカナダ人の先生もいらっしゃるし他の国々の素晴らしい方々との出会いもありました。もしアメリカなら私たち夫婦が若い頃お世話になった人々が住む街もいいかなと考えました。

でも今の私たち家族にとって「ココかな」と思った直感を信じて、今回はニュージーランドを選びました。

そして周りを気にせず、子どもたちにのんびりと向き合える時間を想像して、一番楽しみにしているのは私です。

不登校という言葉はあるのかないのか。学校に行きたがらない場合はどういう選択肢があるのか。美術教育はどんなものか。限られた時間のためチラッと見られる程度かもしれないけれど、何かを感じられるかも。

簡単に順応していくとは思っていません(期待はしているけれど)。様々な壁が立ちはだかるだろうけれど、家族の思い出は、日々の会話の連続。

子どもたちがどんなものを見て、どんな話をするのかな。私がどんな言葉で言い訳をしたり励ましたりするのかな。

楽しみです!

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。