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本のオススメ① 「何もしない」 ジェニー・オデル著

読んでよかったです。解放感と世界観が広がりました。自分が15年近く住んでいたサンフランシスコ・ベイエリアの風景が何度も出てくるので、個人的にはそこも楽しめました。


「何もしない」というタイトルですが、これは注意経済に対して何もしない(注意経済から注意を取り戻す)ということで、新しい別の関わりを築いていくために責任を持って別の何かをしていくことを示唆する、生き方の移行のヒントが散りばめられた本でした。


マインドフルネス、いわゆるメインストリームの外側への気づき、アートからインスパイアされること、アート表現、生命地域主義(バイオリージョナリズム)や自然農法の知見などを通じての静かだけれど力強いアクティビズムへの招待みたいな感じですかね。


分断を促しがちな注意経済は、より良い世界のビジョンを実現不可能だと思わせ、他者や自然をケアする気持ちを削ぎ、賢く行動していくための持続的で質の高い注意を人々から奪っているため、さまざまな社会問題や気候変動への有効なアクティビズムを妨げているようです。


つまり、注意経済から離れ、新たなつながりを共創することは必要不可欠で有効な環境活動・気候危機対策なのでしょう。


個人的には、Facebookが創り出してくれているつながりに感謝して有効利用しつつも、注意経済から徐々に自由になっていくことを意図し、同時に別の新たなつながり方を築いていくモチベーションが高まりました。

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