高校時代の友人(変態紳士)の話

 何をどう誤ったのか、フォローさせていただいているなちこさんがこんな面白い記事を書くものですから、高校時代の友人を思い出しました。

 少し不遜な表情でイケメンな彼は天パでした。『銀魂』の坂田銀時に(言動も)似ていましたから、ここでは敬意をもって「銀さん」と呼ばせていただきます。

 いつも深爪でそれを指摘するとニヤッと笑って「これでいいんだよ」という昭和のおっさんみたいな感性を持っていた銀さんは、女性に対してどこまでも紳士的でした。廊下で好みの女性とすれ違うときには必ず爽やかに挨拶し、体調の悪そうにしている子には「大丈夫?」と優しく声をかけます。甘いマスクの裏に並々ならぬ変態性が隠れているとも知らずに、銀さんは人気者です。

 高校生ですから、当然下世話なことも話題に上ります。なちこさんの記事にもあるような、「π派」か「Siri派」かというテーマも議論されるわけです。πはそれ自体が尊いと、そんなことを主張していたら銀さんに鼻で笑われました。

「オイオイィ……君は節操なしか?」

 心外です。節操はあります。

「πを語るなら自分の好みのπくらい解説できなくてどうする。」

 彼は理系です。ではどのようなものが好みなのかと問うと、銀さんは待ってましたとばかりに応えます。

「俺か?俺は、AAからBまで。」

 まさかのAAからB!!

 C以上はどうなのかと聞いてみますと、

「そもそもアンダーが分からないとなんともいえん。だが、C以上は俺の好みではないと思う。」

 彼の点Pは何処に向かうのでしょうか。今振り返ると高校生の会話とは思えません。カップサイズの仕組みを私は銀さんから教わりました。銀さん貴方は何者ですか。

 それから銀さんは身振り手振りも駆使しながら此処では書けないような生々しい「AAからB」の魅力を語り尽くしました。心から愛しているといった様子で、世の中の女性がπを大きくすることに情熱を傾ける現状を心底憂いていました。

 高校3年間の思い出は、銀さんと共にあります。つまり私は「志村新八」ポジションだったということになります。霊感もあるし。

 そんな私も卒業する頃には銀さんに、

「君も大変な変態だな!」

と称賛されるまでに至りましたから、これからも胸を張って生きていきたいと思います。



 駄文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは貴方の緊張が少しほぐれて、まぁいいかと思いながら気楽なnoteが書けますように。


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