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氷の月 《詩》

「氷の月」

事実と事実の

隙間を埋める幻想の様な夢


希望を込めた思考から来る妄想

それは罪な事なのだろうか


立体的でかつ
鮮明に浮かび上がる場面

些細な相違や乖離は
たいして重要では無い


複雑で複合的な心模様を紐解き

明確化する必要も無い

全ては自分自身の心の中にある 

変わり続ける多面体に反射する光を

追いかけ続けて息を切らした


氷で出来た月が溶け始める夢を見た

僕はただ純粋な
安らぎと喜びを探していた


夢の中で…

触れる事の出来ない貴女と

兆しも無く射し込む光が

遠い未来までも照らし出し

ふたりの距離を消し去り
白い肌に口づけた


夢を見ているのは君だけじゃない

氷で出来た あの月が溶けたら

夢は夢じゃなくなる 

そう信じてる

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