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九月の風 《詩》

「九月の風」

時の彼方から吹き込む九月の風

混じり合った何種類ものピース

そんな物でこのパズルは出来ている


繋がる事の無い断片と断片で
違和感を生み出す


別に私に名前が無くたって
誰も困らないわ

そう言って彼女は笑った


その時の笑顔と声が
今でも僕の中に眠ってる


入り口があれば出口もあるよ 
安心しなよ

僕は最後にそう付け加えた

九月の風はもう此処には居なかった

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