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#Food DX 『New Normalに対応した非接触型次世代レストラン』

ボクの名前は「ハル!」
わたしの名前は「エリザベス!」

「今日からボク達も仲間の一員だよ」

よろしくね!

2020年7月6日、新型コロナウイルスの感染拡大の中オープンしたお店があります。

「THE GALLEY SEAFOOD & GRILL by MIKASA KAIKAN」です。

そのお店にオープンから仲間として加わっている配膳ロボットの名前が「ハル」と「エリザベス」です。

「THE GALLEY SEAFOOD & GRILL by MIKASA KAIKAN」は、シーフードをメインにした、老舗の三笠会館さんが運営する美味しくて、お洒落なレストランです。そして、サラダやフルーツはサラダバー形式で食べ放題です。

当初は、2020年の5月にオープンを予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急事態宣言」が発令され、オープンが延期になりました。
もともと、サラダバーを予定していたため、お客さんがサラダを取りに行くのは、非常に感染リスクが高いということで、「サラダバーをやめるか」という話も出ていました。

緊急事態宣言によるオープンが延期になった期間は、約2ヶ月です。

その間に三笠会館さんが出した答えは、

「ロボットにサラダを運ばせよう」

でした。

まさに、苦肉の策が生み出したイノベーションです。

何度もおかわり自由というサラダバーの顧客体験は失わせず、感染リスクを最大限に排除した仕組みです。
これを、人間がやろうとすると大変ですが、ロボットであれば疲れを知りません。
「ハル」と「エリザベス」が忠実にサラダやフルーツを、何度も何度も届けます。

タブレットでオーダーした、サラダバーをロボットが運んでくれるのです。
一度にオーダーできる商品数は、5つまで、回数は何回でもOKです。

三笠会館の仲間に加わった、「ハル」と「エリザベス」がサラダを運んでくれます。

運んでくれたロボットの頭付近に手をかざすと、帰っていきます。

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これは、新しい顧客体験を生みました。

ある制約が発生してそれを解決するために、さまざまな知と知の融合をすることにより、新たな価値が生まれることがあります。
この制約というのは、イノベーションを生み出す一つの方法論だと思います。

コロナ禍における三笠会館さんが目指したのは、

『テクノロジーを活用した安全・安心とホスピタリティ』です。

不必要な接触機会や作業を減らし、生まれた余裕でより接客へ注力できるようになります。


【美しく機能的なテーブルトップオーダー(TTO)】
お客様毎に消毒済みのタブレットをお渡しし、注文はテーブルから行って頂く事により接触機会を軽減します。タブレットの呼出しボタンからいつでもスタッフを呼び出すことができ、スタッフの手元にあるハンディ端末では常に呼出しと対応状況が確認できるため、より顧客満足度の高い接客が可能となります。

Mt.SQUAREのテーブルトップオーダーは、市販のタブレット端末を利用しており、薄くスタイリッシュでお店の高級感を損ねません。更に、自由な画像でレイアウトが可能なため、一枚の絵のように美しいメニューを作成できます。(画像の中で、注文に遷移する押下位置は自由に設定できます)
 

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【制約を逆手に取る非接触式サラダバー】
コロナ禍で、当初サラダバー形態は難しく思われましたが、料理のオーダーのみに使用する予定だった客席のTTO端末から、サラダバーの食材を指定して注文できるようにし、スタッフが盛り付けするスタイルへと変更しました。
盛りつけたサラダをロボットに運ばせる事としましたが、期せずして以下のような利点も生まれました。

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*  ロボットだと気兼ねなく、食べる分だけを頻繁に注文できる
*  1回の盛り付け量が把握できるので、消費量目安が立てやすい
*  サラダバーの補充量が把握できる(キッチンディスプレイ、厨房とのサラダバー食材の連携)
*  適切な調理とサラダバーへの補充により、フードロスが減る


制約があったために、逆に現状の常識にとらわれずイノベーション起こすことができた新しい価値のある店舗の誕生となりました。

このように、テクノロジーに任せた方が良い業務は人の手から離して極力接触の機会を減らし、生じた余裕で、人はより顧客満足度の高い接客に注力するというのが、三笠会館様の店舗の中核です。
実際、「THE GALLEY SEAFOOD & GRILL by MIKASA KAIKAN」では、メインのお料理はホールスタッフの方が配膳します。

【キッチンオペレーションの効率化】
今回、三笠会館様のキッチンオペレーション改善の為に新たに開発したのが、キッチンディスプレイで各テーブルの状況がわかる機能です。注文伝票だけを見ての進行は、全体の進捗状況がわかりづらい、そもそもキッチンからは当然のこと、ホールスタッフですら広いフロア全体のテーブル状況を把握するのは困難でした。
今回実装したキッチンディスプレイの画面は、以下を自由に切替る事ができます。

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*  オーダー一覧 オーダー順に表示され、経過時間によって文字色が変わる
*  テーブル一覧 オーダー内容がテーブル別に分けられた画面で、テーブル毎の状況が一目でわかる

キッチンに居ながらにして、ホール全体を俯瞰でき、より適切なタイミングでの調理が可能になりました。

このように、弊社のmPOS・テーブルトップオーダー・キッチンディスプレイ等の店舗システムは、店舗/業態に合わせた多種多様なカスタマイズが可能です。今回のコロナ禍のように予測不能な現代社会においては、迅速に、変化できる柔軟な店舗システムが重要となってきます。


店舗に合わせたテクノロジーの活用、新しい価値創造、業務効率化等の情報共有をさせていただけますので、是非お気軽にお問合せ下さい。

すみません、また宣伝です...。

※記事内の三笠会館様のシステム活用方法、メニュー等は2020年7月時点の情報となります。


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