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#ビジネスにちょっとだけ役立つかもしれないこと 『考えること、実行すること、嫌われること』
ハンナ・アーレントの名言「悪の凡庸さ」
世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です。
そんな人には動機もなく、信念も邪心も悪魔的な意図もない。
人間であることを拒絶した者なのです。
そして、この現象を、私は”悪の凡庸さ”と名付けました。
出典:ハンナ・アーレント 名言
ユダヤ人大虐殺という未曾有の殺人を行った首謀者アイヒマンは、「上から言われたことをしただけ」と裁判で話しました。
このことから、考えることを放棄することで誰もがアイヒマンになりうる、その可能性が存在することをこのハンナ・アーレントの名言は我々に教えてくれます。
世界最大の悪は上からの命令にただ従った平凡な人間…
だからこそ、誰でも悪になりうるのです。
人間として生まれてきたからには、自分の頭で考えることが重要です。
ハンナアーレントは、「人間であることを拒絶したもの」という辛辣な表現を使っています。
世の中は、もの凄い勢いで変化しています。
その変化に対して企業も変化していかなければなりません。そして、その変化の振り幅は、はやくて大きくなっています。
企業は場当たり的な変化では対応しきれず、変革といった大きな変化を求められます。
その変化の中心にあるのが、デジタルテクノロジーであるためにDXが叫ばれるのではないでしょうか?
会社を良くしたい….
変革をお起こさないといけない…
何かを変えなければ生き残れない…
こういう思いを抱いている経営者は沢山いると思います。
そこで変革の狼煙を上げた途端に、抵抗勢力が湧いて出ます。
特に、既存のやり方に従事してきた人たちは、変革へのアプローチに対する抵抗勢力になりやすいです。
声をあげて「反対だ!」と言ってくれれば、まだ対処のしようがありますが、そういう人たちは陰で
・現場感がない
・間違っている
・わかって
・人間の気持ちがない
と、いったような事を言いはじめます…
実際、そういうものなんです。
よくコンサルとかで、チェンジマネジメント云々といった理屈やきれいごとを言ったりしますが、そんな生優しいものではなくて、現場はそう上手くはいかないですね…
日本は、歴史の中で多くの企業が年功序列、終身雇用といった習慣が長らく続いてきました。そういった文化もあり同期や同僚といった関係を大切にするような気がします。
現場の社員は、企業の変革のために移動したりすることに抵抗したり、新しい業務に対して抵抗したりすることが多々あります。
いままでも、そういったことはあったと思いますが、今後はもっと増えると想定しています。
そういう現場に直面にしたときに、心を鬼にしてやり切れるか?なにがなんでも改革するということです。やり切る力です。覚悟というか…
ここで、経営者としての資質が問われます。
実際に変革を実現するには、嫌われること辞さない勇気が必要になります。
過去を引き摺っている暇はありません。
今までやってきたことは歴史的使命を果たしたと割り切って、次のステージに上がる必要があります。
実際、一緒に働いている目の前の社員に目がいます。経営者がドライに企業変革を進めようとしても現場の抵抗が少なからずあります。
その時に情に流されていては企業の価値を落としているかもしれません。
サスティナブルな経営を求められようになり、ステークホルダーマネジメントが注目されています。
様々なステークホルダーに対して対応しなければなりません。社員、株主、顧客、取引先、社会・地域、国といったように…
ここで、ステークホルダー間の対立が生じた場合にどうするか?です。
その中で、経営者は何に目を向けるべきでしょう?
分かりやすいのは、株主と社員といった対立ですね。
その時に、株主と社員のどちらを優先するか?
社員を重視するのは当然です。
しかし、一緒に働く仲間を大事にするあまり、株主の利潤を蔑ろにすることもあり得ます。
一方、社員側も企業がどうすれば良くなるか?
経営側がどう考えているか?を理解しようとしなければいけません。その上で自分が何ができるのかを思考する必要があります。
これから世の中は、良くも悪くもどんどん変化していきます。
そんな中、自分はなにをすべきか?
常に大きな視野・視点をもって考えることが重要です。
悪の凡庸さ…アンナハーレント
にならないように…
自分の頭で考えて、行動する、それが本当に正しいと信じるのであれば、嫌われる勇気を持って実行すべきです。
特に経営者は嫌われる勇気を
社員は、自分の頭で考えて行動する勇気を
あまりにも嫌われすぎると、裸の王様になって誰もついてこなくなるので、そこはバランスが重要ですが…
では、今日も良い一日を
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