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seigo
2020年10月5日 14:22
宣伝活動僕は最初こんな素晴らしい曲をネットなんかに上げたら大変な騒ぎになって困ってしまうのではないかと心配していたが、杞憂だったようだ。数日経ったけど反応は微々たるものだった。「そりゃそうよ。全く無名の作者が上げたものがいきなり大ヒットというわけにはいかないわ」 そんな礼子の助言もあって、とりあえず僕が暇つぶしに書いているブログで宣伝してみた。するとどうだろう、じわじわと再生回数は増えて行き、
2020年10月4日 13:10
明依の目覚め「う、ん・・・」 少女が目を覚ますまで静かに本を読んで過ごしていたがようやく意識を取り戻したようだ。僕は読んでいた本を閉じて彼女が自然に目を覚まして起き上がってくれるのを待っていた。「あれ、ここどこ?」ぼんやりとした表情でそう呟いた後僕の方を見た。少女と見つめ合った瞬間僕の心の中には痺れるような感動めいた感情が迸った。こんな感覚は初めてだった。やはりこの子が僕の魂の片割れなの
2020年10月2日 16:50
それはそろそろ夜が明けようとしている頃の事だった。誰もいないはずのマンションの部屋で誰かの声が頭の中に響いた。(痛い、苦しい。誰か助けて!)「何だ?誰だ?何処から聞こえてくる?」辺りを見回してみるが、部屋の中はいつもと変わらない殺風景なワンルームのままだ。という事は外からか?ガラッと窓を開けて僕を呼んでいる誰かを探してみたが、やはりまだ夜が明けたばかりの此の時間帯には人っ子一人見当た