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フランス語でロックンロールを -Téléphone, « Métro c’est trop »

「フランス語の歌なんか、めんどくさいよ。なに言っているか、よくわかんないし」とおっしゃる方のために、この一曲を紹介したい。

仏製ローリングストーンズ、テレフォンTéléphoneの初期の歌です。
歌詞らしい歌詞が殆どありません。
でもわかりやすいです。
言いたいことはひとつだけ。
メトロ、うんざりMétro c’est trop」。

退屈な日々をロックンロールの爆弾でこっぱみじんにふっとばしてやりたい!
うすのろな日常生活のモヤモヤグダグダを、ロックンロールの機関銃で皆殺しにしてやりたい!
毎日毎日メトロのなかに押し込まれて、階段を上がったり下がったり、もううんざりだ!
車窓にうつるのは淋しそうな君の顔…。

そんな気持ちをテレフォンはうまく音にしました。

ガキンチョがただただ元気よく、エゴを120%全開にして、はしゃぎまわっているだけの歌ですが、良いのではないでしょうか。
だってロックだし。
だって子供なんだし。
微笑ましいし、その若いエネルギーとコンセプトに脱帽です。

反抗期は〈適切に〉経験したほうが良いと思います。
反抗期を経験することなく大人になったトッチャンボーヤのナレノハテとか、
「生涯、反抗期だぜ」とか粋がっているチョイ悪オヤジとかよりは、
ずっと良いと思います。




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