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私は、泣く。

私は、昔。

泣かないこと、涙を流さないことが強さだと思っていた。信じ込んでいた。どんな時も動じず、揺らがない強さが欲しいと思っていた。

それが、大切なものを守り抜き、強く生きていくことだと思っていたから。けれど、其れを目指して突き詰めていった結果得たものは、強がりであった。自分に甘えを許さなかった。徹底的に自分に対して、厳しくもっともっともっと!!と強くあるために様々な要求をした。

しかし、それを続けていったとき。体が悲鳴をあげ、心が絶叫した。

私は、自分の心身が壊れるまで気が付かなかったのだ。実に愚かで浅はかであった。強くなりたいと、守りたいと願いながら1番遠い強がりになった。

自分を責め立て、休むことを許さず、出来ないことは私自身の能力の無さ、努力のなさだという罪を自分に着せる。体に刻み心に染み付くまで。常に背水の陣を敷き、これこそ私の生き方だとしていた。

今の私なら、「もっと自分を愛で一杯にして、優しくしなさいな(*´ー`*)」というだろう。

強さとは、泣かない、弱音を吐かないことではない。まして、自分自身の心と対話せず愛さないなら、強くなどなれない。

涙など幾らでも零せばいい。全部溶かしてしまうほど泣き明かして自分を涙の海に浸してしまえばいいのだ。力を抜けば人は、ちゃんと浮くようにできてる。泣いたぐらいで揺らぐものが強さだとは思わない。

弱さや至らなさは、認めればいい。其処に立って初めて、何をすればいいかよくわかる。自分に優しくできる。強くなるためのスモールステップを踏める。

認めず無視するから、解決しないまま自分の心と別離してしまう。強がりになってしまう。

自分を愛で一杯にした心は、潤う。後は、自分に優しくし、最大の理解者や友であればいい。それだけで、どうすればいいかは自然とわかる。

自分にやさしく。泣いてもいいさ。ちゃんとまた、立ち上がれるから。何度でもね。



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