見出し画像

【詩】内臓から出てくる

眠りに就こうとしても
疲れた身体は眠ることすら
拒んでしまう時がある

そんな時不思議な感覚に陥った
多分僕の中に本当の自分が別にいる
今外側にいる僕が蓋になってしまっているのだ

文字すら書きたくない自分もいる
だけど本当の気持ちをどこまでも
くっきりと形にしたい自分もいる

全て自由な筈なのに
僕は勝手に内臓の中に自分を押し込めている

出てきていいよ
もうぼくに輪郭はありません
早く出ておいで

どんな形でもいいから
この世で暴れ回ってやろうぜ
僕の世界は僕だけのものだ

心が勝手に作った輪郭なら
その形を変えるのだって自由だろう
誰も彼もがみんなの為に形を変えてしまうんだ

だけど本当に会いたい
あの人たちはその先で自分の形を保ち続けている
全部自由だぜ、怖いは自分が作っているだけなんだぜ

生まれておいで


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?