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雄花
2024年5月15日 00:04
一人で麦わら帽子を編む太陽は空の一番高いところ辺りには木の一本も生えていないだたっ広い草原の真ん中切り株の上時折拭く風すら生ぬるい火照った肌はそれすら喜んでいた何時間も何時間も何時間も一人で麦わら帽子を編むいつもだったらすぐに投げ出してしまうだけど太陽が動いてくれない時間が世界を引きずり回すのをやめてしまった水を飲もうとしても喉の手前ですぐになくなってしまう