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年々出来なくなってきたこと

わたしはほとんど勉強などしない、どうしようもない子どもだった。

夏休みの宿題を終わらせるということは人生の中で一度も成し遂げたことがなかったし、卒論というものも書いたことがない。

卒論を書くのがめんどくさいという理由だけで、卒論のないゼミを選んだのだ。

このところは秋もようやく深まってきたけれど、長袖を着てて薄ら寒いこの時期で思い出すことは「バイオハザード」である。

中学1年生のとき、放課後友達の家に遊びにいったところ友達のおにいさんのPlayStationがあった。

そして友達が「このゲームまるで映画みたいなんだよ!」と、見せてくれたのがバイオハザードだったのだ。

このゲームは、冒頭が実写で始まる。

それまではスーパーファミコンでしか遊んだことのなかった私であるから、まさかゲームでまるで映画のような実写が映し出されるとは想像すらしたこともない先の世界で、度肝を抜かれたと同時に魂をも奪われた。

そんな初めての衝撃体験と共に出会ったのが、いまのような陽気の時期だったのである。ちなみに、そのとき私は「寒い」と感じながらも薄手な格好のまま友人宅でバイオハザードに熱中したため、翌日まんまと風邪をひいた。

母が「あんな格好で遊んでるんだから風邪ひいて当たり前だ(休まず学校いけ)」とこぼしていたのもよ〜く覚えている。笑

そしてその衝撃の2年と数ヶ月後。

わたしは中学3年生で、高校入試の時期を迎えていた。が、その時にバイオハザード2の発売も同時に迎えようとしていた。

わたしは受験勉強よりもバイオハザード2をプレイすることに集中していた。
親に隠れて。バレていたかもしれないが、完璧にクリアするまで遊び倒した。

そして高校1年生の秋。

今度は随分と早いサイクルでバイオハザード3が発売されることになった。

なぜ覚えているのかというと、セブンイレブンでいつものように立ち読みしていた「週刊ファミ通」でバイオ3の情報を知り、そしてそこに

『秋の夜長はバイオハザード3を堪能』

という一言があり、発売日を確認してアルバイトを全て休む日程調整をすかさず行ったからである。

それほどまでにバイオハザードというゲームに心酔していた。

ていうかそもそも、ホラーとかサバイバルとかサスペンスが好きだったのである。

高校生の頃は、映画館でホラー映画もよく観た。

そんなわたしも、30代を迎えて確実に変わったこと。
年々出来なくなってきたこと。

それが、ホラーやバイオレンス系を観たりすること。

とにかく影響を受けてしまうのだ。
ザ・ウォーキング・デッドも好きな海外ドラマで全シーズンを観ているのだが、昔と明かに見方が変わってしまった。

猟奇的な表現があるシーンは消音。または耳を塞いで薄目になりながら画面から目を逸らしてやり過ごす。

なので、だんだん昔のように「おもしろいー!!!」と思って見ることがなくなってきてしまった。

バイオハザードもそうである。

今年2月にバイオハザード2のリメイク版が発売され、発売日に飛びついてプレイをしたはいいものの、、、

やはり、画面から目を逸らしたり音を消しておかないとプレイできない。

明かに自分の徳を取られているというか、消費しているような感覚もある。

邪気も集まってくるし、自分の生み出すネガティブな想像が増す事もある。


もう昔みたいに、ホラゲーやゾンビ映画を純粋に楽しむことはこの先ないんだと思う。サヨナラあの頃の自分😅

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