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2022年9月の記事一覧

【詩】キラキラするために

豚骨ラーメン臭くてたまらない ネズミやゴキブリとすれ違う路地 私には羽根が生える予定 私に…

masanote
1年前
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【詩】ゴミムシのように

乾いたたくあんのよう まるで情けないその姿は 梅干しサイズの脳みそみたい 何がどうだったっ…

masanote
1年前
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【詩】多様性が大事

階段から転げ落ちて身体が痛い もらったお菓子も砕け散った 盗撮で捕まったり 飢え死にしたり…

masanote
1年前
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【詩】ラーメンを食いたくなる時

神の靴の裏を舐めるなんて言うけど 俺は課長の靴の裏をさえ舐めている 歌心も美しい調もハナか…

masanote
1年前
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【詩】へなへなの花びら

へなへなの花びら 子供たちの歌声 たくあんが乾涸びて地面にこびりついている よせばいいのに …

masanote
1年前
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【詩】太陽の甘い液体

爛れた皮膚の7番目の息子 望まれて生まれてはきていない しわがれた声でうめく老婆 キングのた…

masanote
1年前
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【詩】空のアルビオン号

すべてまぁるく溶けていく このくぼみもまぁまぁまぁ 左の頬を殴り右の前に鼻を殴る 500円ちょうだい 牛丼を食べにいくから アルビオン号の乗車を拒否する人々 そんなことより液晶を涙と汗でにじませる かつての虹の根本の宝は色を失った AEDの出番が来る頃には 錆びて使い物にならないだろう すべてまぁるく溶けていく この穴だってまぁまぁまぁ 言葉も思いも消え失せてゆく 500円ちょうだい 中華そばを食べにいくから アルビオン号の乗車を拒否する人々 そんなことより液晶を涙と汗

【詩】愛、屍体

死体にたかる羽虫 目を焼くほどの眩い光 夏におかしくなった頭は秋になりクリアになる それは…

masanote
1年前
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【詩】温泉街まで踊りましょ

流れるような髪 すきっ歯見せながら スカスカの頭とスカスカの身体抱いて 激しく歯軋り 眠れ…

masanote
1年前
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【詩】悲しみは空の彼方

甘い匂いが漂ってきて 鼻にそっと手を添える日も近い 冠婚葬祭をぶち壊すかのように 電線を伝…

masanote
1年前
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【詩】遺体処理の夜に

ウィスキー片手にして 祭囃子を踊る、幻覚は見てない 靴下を左右履き違えるほどに冴えている昨…

masanote
1年前
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【詩】鈍色の糸

くたびれたラブホテル街 奇妙な小人の踊り おかしいのは多分あんたの方だと思うよ snriをワイ…

masanote
1年前
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【その塀をよじ登って、窓をノック】

毛虫に刺された内臓 かゆさを堪えて 脂汗流す ボロを見に纏い あばら屋で雨水を舐める 放蕩…

masanote
1年前
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【詩】ウィリアムテルごっこ

ウィリアムテルごっこ リンゴを射抜くつもりで君の額に,風穴 火星のエスカレーターには収まり切らない死体 手元が震えるアル中患者 美しくフライデーゆらめく小人の踊り 空に唾吐いて豆も撒いて 誰もが手を叩いて喜んだ退場のさま 空に唾吐いて寝ゲロ詰まらせて 誰もが柏手打ってめでたい!と叫んだ ウィリアムテルごっこは 何度も失敗に終わり死体の山 火星のエレベーターには収まり切らない死体 足が震えるアル中患者 美しくフライデーゆらめく小人の踊り 空に唾吐いて豆も撒いて 誰もが手を