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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ / メトロポリタン美術館
【詩】遺体処理の夜に
ウィスキー片手にして
祭囃子を踊る、幻覚は見てない
靴下を左右履き違えるほどに冴えている昨日
看板が目に痛い電車の窓
ジュースを買って欲しい
長くて寒い夜だから
豚汁を奢って欲しい
長くて眠れない夜だから
もう彼女は出て行った後
もうこれ以上知る必要もないから
もう彼は壁のシミになった後
遺体処理の後に一服する
ウィスキー片手にして
小人がラッパを吹く、幻覚は見てない
みんなを見分けられないほどに冴えている昨日
ポッターズヴィルの懐かしい匂い
ジュースを買って欲しい
長くて寒い夜だから
豚汁を奢って欲しい
長くて眠れない夜だから
もう彼女は出て行った後
もうこれ以上知る必要もないから
もう彼は壁のシミになった後
遺体処理の後に一服する
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