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【詩】鈍色の糸

くたびれたラブホテル街
奇妙な小人の踊り
おかしいのは多分あんたの方だと思うよ
snriをワインで流し込んで
ようやく床に伏せって泣いてみたり
おかしいのは多分あんたの方だと思うよ

奇妙な階段をぬめる手すりに捕まって登ってゆく
それは地獄くだり
きりだって果てだってない

死神の褌を抱きしめて洗う女
ギターが泣いている
ここは1982年じゃない
追いかける白い背中なんてないから
しけたビール舐めて君の後をつけてゆく

子供たちの夕暮れ
ひどい1日を過ごした帰りの電車
1行のボードレールにだってしかない
ワインでsnri流し込んで
辿り着ける君の腕の中

鐘がなる時刻
君の頭の皮を剥ぎにゆく
扉をノックするから
開けてみてね
楽しませるから
鐘が鳴る時刻
君の頭の骨をしゃぶりにゆく
窓に石投げるから
開けてみてね
お楽しみをあげる

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