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【詩】悲しみは空の彼方

甘い匂いが漂ってきて
鼻にそっと手を添える日も近い
冠婚葬祭をぶち壊すかのように
電線を伝って曲芸を行う
甘い匂いも取れなくなってきた
黒い手に抱かれる日も近い
枯れ木と瓦礫の絵を書いている
孤島の海辺、荒れた空模様

青く燃える森は続く道
シケモクに火をつけて
燃えない枯れ木、詰まる粗大ゴミ
街へ降りてきて鉛の球埋められる猿

黒く燃える孤立の道
安らぎを初めて感じるよ
枯れ木と瓦礫の絵を書いている
孤島の海辺、荒れた空模様

ワインで流し込む薬
安らぎの日はすぐそこに
宇宙船で待っていてくれ
安らぎの日はかけた月のそばに

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