6年間料理を続けて気づいた料理が上達するコツ
先日、実家をでて同棲を始めた友達と話をしたところ、「掃除洗濯はやらなきゃいけないし、頑張れるけど料理は無理だ・・・」と相談をもらいました。
聞くと、「うまく作れない。時間がかかる。作っても美味しくない。」とのこと。
(・・・自分も料理を始めた時はそうだったなぁ)( ^ω^ )
なんて思いながら、「大変だったね。ところでなにを作ったの?」と聞いてみました。
すると「ハンバーグ、カレー、オムライス、野菜炒め、麻婆豆腐、肉じゃが・・・」と答えが。
いや、多い多い!(°_°)
これまでほとんど料理をしてこなかったのに、そんないろんなものを作ったら、うまくいった成長実感もないまま嫌気が差すに決まってます。
例えるなら、
筋トレ初心者が筋トレで基本のメニューもちゃんとできないのに、マニアックな部位を鍛えるか変わったメニューをやろうとするようなもの。
・・・わかりにくい?
だったら、キャッチボールを始めた子供がいきなり変化球を覚えようと練習するようなもの。
まずはまっすぐボールを投げることに注力するべきですよね。
料理も同じです。
いろんな料理に手を出してもうまくいきっこありません。
まずは野菜炒めくらいがちゃんと作れるようになればいいんです。
今日は、料理初心者は簡単なメニューを何度も作るべき!という話をします。
料理は繰り返した分だけ上達する
◎手順を覚えたら手際が良くなる
料理がうまい人と初心者の1番の違いってなんだと思いますか?
才能?子供の頃からのたゆまぬ努力?秘伝のコツ?
ミシュランを獲得するような料理人との違いはそうかもしれませんが、初心者と家庭料理が美味しく出せる人の1番の違いは、「手順を知っているか」だと思っています。
完璧に覚えている必要はありません。
「肉じゃがって野菜を切って、しらたき湯引きして、肉を炒めてとか工程があったよな」と知っているかどうか。
なんとなく手順を知っていれば、スムーズに料理を進めることができるのです。
「地図を頼りに始めての場所に行くよりも一度行ったことがある場所の方が行きやすいですよね。」って話です。
なんとなく道がわかりますし、1回行ってショートカットできる道に気づくかもしれません。
料理も同じ。初回は次にどんな工程が来るかもよくわからないから、ところどころでもたついて、焦がしたり味付け間違ったりするんです。
2回、3回と作れば、「次はこれが来るよな」「味付けはこっちの方が良かったはず」と手際よく行えます。
◎体が動かしやすくなる
さらにいうと、人間ってはじめて行う動作は多少なりともギクシャクするもの。
子供がいきなり自転車に乗ることができず何度も繰り返して覚えるのと同じです。
切る、焼く、混ぜる、簡単に見える動作でも最初は四苦八苦して当然。
しかも、それぞれいろんな切り方焼き方があるわけですから、想像以上に大変なんです。
僕だって、いまだに「この切り方はじめてだ」というものがあると、ちょっと歪になります。
だから、一つのメニューを覚え切らないままいろんな料理に手を出してしまうと、なかなか動作が覚えられずいつまで経ってもうまくいかないんです。
同じ料理を作り続ければ、その分動作の習得もはやく、上達します。
◎うまい人があるものでパッと作れるのは経験則
ちなみに、料理がうまい人のイメージとして冷蔵庫の中にあるものでささっと美味しい料理を振る舞うという姿があります。
「なんとなくあるもので作ったよ〜」みたいなやつ。
「練習もしたことないのになぜ?」と思うかもしれませんが、あれはこれまでの経験があるからできます。
キャベツとにんじんを使った野菜炒めを作ったことがあれば、キャベツとにんじん以外の野菜炒めを作ることになってもなんとなく「こんなかんじかな?」と作れたりします。
他の料理で培った経験をもとに思考が働くからです。
逆にいうと、いくら料理がうまい人でも、「材料揃えたからトルコ料理の◯◯作って」と聞いたこともない料理を即興で依頼したら作れるわけがありません。
同じ料理を作ることは悪いことじゃない
◎毎食同じではない
こんなことをいうと「いや、何回も同じ料理なんか作っていたら飽きちゃうよ!」「自分は良くても家族がねぇ」と言う声が出てくると思います。
たしかに、毎食カレーが出てくるのであれば、「そろそろ他のものも食べたいなぁ」と思うかもしれませんが、ここでいう「同じ料理をつくる」というのは、「毎食」と言う意味ではありません。
これくらいの頻度であれば飽きも来ません。
実際、僕の場合、新しいメニューに挑戦したら、基本的には翌週も作ります。
もっとうまくなりたいと思うメニューであれば、さらに翌週。
奥さんの友達が子供連れで宅飲みをすることがあり、そこでハンバーグを出そうと思って6週間連続でハンバーグを作り続けたことも。
さすがにそこまでやったら「もうとうぶんハンバーグはいいかな」と思いましたが、自分でもハンバーグが得意だと思えるようになりました。
◎食事管理の観点からも有効
「栄養が偏るんじゃないか?」という懸念もありますが、毎食ではないのでそんなに影響ありません。
そもそも自炊をしているのでよほど偏ったものに挑戦しなければ、Uberイーツでジャンクフードを注文するよりもよっぽど健康的です。
実際、ボディビルの大会に出るような人たちは、食事管理を目的に同じメニューを毎食食べています。
サプリメントなどで必要な栄養を補えば、問題ありませんし、メニューを固定した方が体にも負担がないんだそうです。
簡単な料理を繰り返してレパートリーを増やそう
以上、「料理を始めるなら同じメニューを何度も繰り返したほうがいいよ!」というお話をしました。
もうひとつ付け加えて言うのであれば、できるだけ簡単な料理から始めるのがおすすめです。
カレーとか野菜炒めですね。
カレーは最終的に煮込むので生になったり焦げたりしません。野菜炒めは切って炒めることが主な工程なので単純です。(もちろん奥が深いのですが!)
食材を切ったり焼いたり煮込んだりするので基礎が身につくのも嬉しい点です。
カレーや野菜炒めから始めて少しずつ、レパートリーを増やしていけばいいんです。
僕が料理を始めた時は、カレー2日、野菜炒め2日。2日間は自分でもできそうな新しいレシピに挑戦をして、1日くらい外食。という運用をしていました。
献立を考えるのも楽なので料理のハードルが下がります。楽でいいですよ。
ちなみに、同じメニューではあるものの、ちょいちょい変化を加えることも。
先週は鶏肉で作ったカレーを豚肉にしてみたり。
野菜炒めに味噌を入れて味噌炒めにしてみたり。
小さな変化は負担になりませんし、飽きないのでおすすめです。
今は料理が苦手な方でも、簡単な料理を繰り返し作って料理の腕を少しずつ上げていきましょう!
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