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藪ヶ池の怪【其ノ壹】

前回の御噺
【礼】
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ぼっぱら堂禍異談【除夜】

〜ぬらり翁こと影浪泊庵かげなみはくあんの語り〜


     

「或る日の夕間暮れのことにございます」——。
 これを御噺おはなしの前口上とさせて頂きましょう。もちろんかの『羅生門』の冒頭「或る日の暮方くれがた〜」にならったものにございます。やはり暮れ方、夕間暮れ、黄昏時たそがれどきは「誰ぞ彼の時」とも申しますように、得てして夕と夜の“狭間はざま”にこそ逢魔おうまときであると古来より信ぜられていたようでございます。
 舞台は今より遡りまして大正の御世みよ。わたくしの生まれが大正の震災の前年に当たりまするゆえ、赤児になるかならぬかのわたくしの体験談ではございませぬが、わたくしの育ての親とも云える『ばば様』より伝え聞いた御噺でございます。
 ここいらの在が昔『本蔵宿ほんぞうじゅく』と呼ばれていた頃の、その面影がまだ残っていた時代でございましょうか。伝七でんしちという男がおりました。今の時代で云う不良やごろつきの類と申しましょうか。暴力で脅し人様の金品を奪い取るといったあからさまなヤクザ者ではないものの、宿場には付きモノの遊里に出入りする日陰者でございます。
 要はそこいらの田舎娘を騙して貢がせるやら。帝都まで出向き金に困った後家さんなんぞを口説いて女郎屋に売るやら。人買い女衒ぜげん紛いの事をして日銭を稼いでいた不逞ふていの輩でございました。
 この伝七という男、元は帝都で商いをする大店の次男坊ということでございますから、見てくれと口先八丁だけは優れておりまして
「本蔵の後家殺しとは俺のことよ。いずれは帝都でひと旗揚げてやらァな」などとうそぶくこと常でございました。
 ここにもう一人伝七の遊び仲間と申しましょうか。幣六へいろくという男がおりました。この幣六もかつては博打で鳴らし、勝てば酒と女に遣い尽くすという成らず者にございましたが、女房と子が出来たことを機にそういった稼業からはきっぱりと足を洗い。今は石工の見習いなぞをしておりました。その幣六の元へ伝七が訪ねてくる場面から、この御噺の幕を上げると致しましょう。

     

「幣六さん!幣六のあにさんはいるかい!?」常ならぬ額からダラダラと汗を滴らせ、何か焦燥したような様子で伝七は幣六の長屋の間口から呼びかけております。そこに奥からのっそり大男の姿が現れます。伝七は都にかぶれた洒落た優男風。幣六も顔だけ見れば優男のようですが、石工らしくなりいかつい岩のような男です。
「静かにしねェかい!伝七、何の用でェ!こちとらテメェ様のように昼間っからフラフラそこらをたむろするご身分じゃねェんだ!」と幣六は怒りをあらわにします。せっかく手にしたお堅い商いと家族との夕餉。最近はもっぱら「遊び人の伝七」とは距離を置いていた為、この突然の訪問は歓迎すべからざるものであったようです。
「兄さん、すまねぇ兄さん。ちょいとだけ俺の話を聞いて下せェ」もちろん伝七と幣六に血縁関係はございません。ただ互いに賭場に出入りしていた頃、博打に強い幣六を伝七は“兄貴分”と慕っていたようにございます。
 常ならぬ——普段の伝七はもっとふてぶてしい様子で幣六とも接しておりましたから——どこか顔色を青白くして怯えたような伝七の様子に幣六もギョッとして、すぐに怒りの矛は収まった様子です。
「ああ、どしたい?生っちろいツラァ晒しやがって。何ぞ怯気付おじけづきでもしたかい?派手に負けが込んで地廻り連中に追い立てられでもしたか?それともまた女か?」幣六は矢継ぎ早に質問しましたが、その答えを求めず
「まぁ入んねェ、今ちょいと女房子供は出かけてるからよォ」と様子のおかしな伝七を家に招きました。
 普段の幣六は確かに気の優しい力持ちといった感じです。優男で腕っ節は弱い伝七としては頼りにしていたのでしょう。
「すまねぇ兄さん」と何度も謝りながら伝七は座敷に上がりました。二人は卓袱台を挟んで差し向かいに座り
「まぁ茶でも飲みねェ」と幣六が出した湯呑みに伝七は手を付けず、何か考え込んでる様子です。しばらくそうして思案に暮れた後、伝七は意を決した様に話し始めました。

「盛り場をちょいと外れたところに大きな藪があんのを兄さんもご存知でしょう?」
「ああ、子供の頃から知ってらァな。ここいらのガキはみんなあの辺で遊んでた様なもんだ」
「けど何も好んであすこの藪には子供でも行かねェでやしょう?それこそ昼間っから薄気味悪ィところだもんで」
「おいおい、都会もんのオメェさんと一緒にすんなよ。薄気味悪ィは承知で、ここいらの悪ガキどもはよく度胸試しに出かけたもんさ」どこか誇らしげな顔で幣六はそう返します。普段の伝七なら
「都会もんを馬鹿にすんねェ!」と軽口の一つでも叩いたでしょうが、今日は随分と殊勝な様子で
「そうでありやすかねェ」と小声で呟くのみです。
「まぁそんなちょいと怖気立つ様な処でありましょうが、藪の奥に大きな武家屋敷と、元はその屋敷の敷地だったてェ“池”がありやすでしょう?」
「ああ、あの屋敷はよォ、塀が高くってあんま見たこたァねェが、『藪の御池おいけ』はここらの悪ガキには知られた穴場だわな。そら鮒だの鯉だのがよく釣れるって話だ。けど俺ァどっちも泥臭くて食えたもんじゃねェと思うがね。釣りが道楽って連中は藪の気味悪さにビクビクはするが、池の辺りに着くとサッと日が差すってんで好んで通ってたようだがね」
「まぁ俺は魚釣りにはとんと興味がねェが。こっちの方の釣りにはちょいと自身があるのは兄さんもよくご存知でしょう?」伝七は小指を示す仕草をします。
「なんでェまた女かい」と呆れたていの幣六ですが
「いや、全くそれだけじゃねェんで」と云う伝七の次の言葉を待ちます。
「あすこの武家屋敷にそらァきれいな後家さんが居るってな噂を聞きやしてね」
「で、実際逢ってみたのかい?その後家さんに」
「へい、声をかけてみやしたよ。ちょいと長い話になりやすが聞いて下せェ」

     

 幾日か前の話でありやすが宿場の方でひと仕事終えやして。空を見上げりゃあ今日この時みてェに『夕間暮れ』になっておりやした。と表通りに目を戻しやすと、ここいらじゃとんと見かけたことのねェ『耳を隠して西洋風に波立たせた髪』に紺色の銘仙の女がおったもので。こりゃめっけもんだと思いやしてね。ちょいとしばらく跡をつけてみたんでさァ。
 ああ、もちろん乱暴働こうなんて無粋な真似ァ一切致しやせんぜ。ただいてって、ちょいと声をかけてお知り合いになることから始めなけりゃいけません。俺ァ西洋紳士ってなもんに憧れてるもんで。やっこさんの方も西洋に憧れた帝都で流行りの髪の女なら、俺と馬が合いやすでしょう。だから宿場をちょいと外れた辺りで思い切って
「姉さん、姉さん」と声かけてみたんでさァ。「姉さん、姉さん」と二度ほど背中に声をかけやしたが、やっこさん振り向かねェ。ただ立ち止まりはしやしてね。
「何の御用でしょう?」と振り向かずにこっちに訊くんでさァ。一度立ち止まらせりゃこっちのもんで
「私は帝都で新聞社に勤めております。記者でございます」などと御託ごたくを並べて名乗りやしてね。
「姉さんのそのきれい御髪おぐしは今帝都で流行のものでありましょう。是非取材を致したく思いまして」なんて云って、ちょいと拝見てなもんで正面に廻りやすと、そらゾッとするよな色白の美人でありやした。
 嘘じゃございやせんぜ。『伊藤燁子いとうあきこ』と似た風な顔貌かおかたちと云やァお分かりになりやすか?へい、あの有名な「駆け落ち騒動の女」で。齢はさんじゅうを越えたか越えないかくらいの年増でしょうが、俺はてんで気にしやせん。
「お名前はなんとおっしゃいますか?」と訊くと
「シヅと申します」と答える。
「お家はこの辺りで?」と訊くと
「はぁ、そうでございます」と丁寧に答える。
「シヅと云いますと、『しづやしづ』の御前ごぜん様でありますか?」と訊くと
「ホホッ、新聞記者さんだけあって物知りですのね。父はよく義経様と静御前しづかごぜん様のお話をしてくれたものでした」と答える。
「何かこの後、ご予定はありますか?どこか静かな処でお話を聞きたいのですが」と、少し俺としちゃ焦っていたのかもしれやせん。家に招かれたいと遠回しに要望しやすと
「初めてお会いした方をお連れすることはできません。次にお会いした時に致しましょう」ときっぱり断られてしまいやした。けどこのやりとりには好感もちやしてね。ていのいい断り文句に思えても『次にお会いした時』なんて云われたのには何より救いがあると感じやした。
「いやこれは大変失礼致しました。しばらくここらに滞在致しておりますので、次にあなたにお会いした時、是非また取材させて下さいな」とこちらも丁寧に頭を下げ、潔く退き下がりやす。
「それではごきげんよう、記者さん」と背を向け女は去って行きやす。そう、その方角は件の『藪の方』にございやした」

「次に女と逢ったのはその二日後のことでございやす。やはりその日も『夕間暮れ』でございやした。ひと仕事終えて遅い昼飯を食ってから通りに出やすと、またあの女がおりやした。
『耳を隠した西洋髪に、先日とは違う紅を差した様な柄の銘仙着物』。気付かれない様に宿場の外れまで追い、そこで今度は『姉さん』ではなく名前で呼びやした。
「もし、おシヅさん。先日の新聞記者でございます」と丁寧に挨拶しやす。女は振り返り
「まあ、あの時の記者さんでしたか?二日ぶりでございますね。ごきげんよう」と頭を下げます。表情も二日前のきれいではあるがどこか冷たい印象から様変わりし、にこやかに微笑んでくれたのが印象的でありやした。
「今日は取材してもよろしゅうございますか?」とぶしつけに訪ねます。単刀直入、脈が無いのなら諦める他ありやせん。すると女は
「取材はどういった形で行いますか?お家にお上げした方がよろしゅうございますか?」と渡りに船の返事をくれやした。
「はい、できればお家に伺えればと思います。宜しいでしょうか?」と尋ねますと
「では、付いていらっしゃって」と女は背を向け、意外な健脚であの藪の方に向かって行くじゃありませんか。藪の入り口から小道にも躊躇せずズイズイ入ってくので面食らっちまって、こっちが入口辺りでもたついてると
「こっちですよ、記者さん。こっちですよ」と声をかけながら招くように更に奥へ奥へと入って行く。こちとら
「ちょっと待って下せェ、おシヅさん」と呼びかけるも、どんどん離されちまう。兄さんもご存知でしょうが、あの小道は一本通しで迷うこたァありません。けど俺ァ藪に一歩入った途端、“寒気”が致しやしてね。
 どうにも進みが鈍くなって、気付いた時には女の姿は見えやせん。どこまで行っちまったろうと、とにかく薄気味悪さを堪えながら奥の奥まで俺も追いかけやすと、突如パッと鬱蒼とした藪が途切れ、池の端に着いておりやした。
 そう、兄さんも云ってた『藪の御池』でございやすね。池の端は静かで誰もおりやしませんでした。当然あの女もおりやせん。そこいらで待っていてくれはしまいかと池の周りをぐるりに廻ってみますも、なにしろやたらに広い池。ジメジメとして湿地もございやすし、都会もんで根性無しの俺には半周もできやしませんでした。それにいくら池の周りを見渡しても女はいません。

 諦めて帰る心地になってると、池の東ッ側でございやすか?あちらの方へまた一本道が伸びてやすな。そこに希望を見出しやして、しばらくまた藪ん中を進むと今度は大層な築地塀ついじべいにぶち当たりやした。そう、件の『武家屋敷』でございやす。帝都じゃこんなご立派なもんはどんどん建て替えられて少なくなってきたようでありやすが、ここいらじゃまだ住む方がおるようでなんて思いましたがね。どうにもこの屋敷からも藪に感じたのと同じ薄ッ気味悪さが漂ってるもんで
「どうにも今日はいけねェ、また出直すしかねェ」って、すごすごと盛り場の方へ戻ってきたんでさ。いや屋敷の周りを見廻らなかったのかって?俺もその辺りが不思議なんでやすが『どうにもその気になれなくて』。藪に初めて入って『レイキ』に当てられちまったんじゃないですかね。いや薄ら寒い方の冷気じゃねェ。ひゅ〜どろどろの方の“霊気”でありやすよ。

 ありがてェ、兄さん。もう一杯茶を頂けやすかね。いや、まだ仕舞いじゃございやせんよ。あの女とはこれっきりかもな、なんて事も考えやしたがどうにも気になって仕方ねェ。一人で藪の方に出かけたりもしやしたが、入り口から踏み出せず引き返したりと、自分でも自分の行いがよく判らなくなってまいりやした。
 そうして悶々としばらく過ごしたわけですが、あれから五日ほど経った日のまた『夕間暮れ』のことでございやす。毎日表通りの方は見張っていやした甲斐あって、『あの女』がまた現れたんでさ。
『髪は耳隠しで茜色の銘仙姿』で気怠げに通りを歩いて行きやす。女を追うのは三度目になりやすがやはり横丁外れた時に声をかけてみやしたよ。
「おシヅさん、おシヅさん」とね。
「あらこの前の——」と振り返った顔はきれいではあるがどうにも生気がございやせん。
「どうかしましたか?どうにもお加減がお悪い様ですが」と俺も心配になりやしてね。
「先日は失礼しました。ちょいと目を離した隙にはぐれてしまった様で」なんて俺が悪いわけじゃありやせんが、ちょいと弁解しましたよ。そしたら女はね
「そうでしたか。わたしのこと厭になってしまったのではないかと、あの優しそうな記者さんにもう逢えないのかと、わたしも思い詰めてしまいました」なんて云うじゃありませんか。
「では今日は、お家の方に伺っても宜しいですか?」と尋ねますと
「ええ、良いですとも。でも今度ははぐれないで下さいましね」と女は云いやした。
 そうして再び二人で藪の小道に参りやしたところ
「手を繋ぎましょう記者さん。あなたが離れてしまわないように」なんて云うんでさ。
「僕は構いませんよ。でもおシヅさんは恥ずかしくございませんか?」と訊きやすと
「もう記者さんとは懇意ですから。一緒にいても恥ずかしくはございませんよ」と女は応えやす。

 それでもう夢見心地になりやしてね。そらこれまで何度も女を取り換えてきたこたぁございやすが、お武家さんの奥方だった女なんてのは初めてでございやすから。ヒヤッとするような手を握って感激してやすと
「さぁ、こっちですよ」と女は俺の手を引っ張って藪の奥に先導して行きやす。
「怖かったら、目を瞑ってて平気ですよ。わたしがおりますからね」なんてお袋みたいな台詞云われて。姉さんくらいの齢の女に惹かれて連れてかれんでやすからね。ちょいと照れくさい気もするが、不思議と女と手を繋いでりゃ藪ン中は怖くも何ともねェ。むしろ盛り場の喧騒と離れて風流な静けさに満ちてるじゃございやせんか。いつの間に俺は女の云うまま「目を瞑って」いて行きやしたが
「ここですよ」と女が立ち止まったんで瞼を開けやした。そこは『藪の御池』の端でしてね。
「おシヅさん、何かのご冗談ですか?あなたのお家は向こうにあるお屋敷でございましょう?それとも池に何かご用で?」と尋ねますと。
「いいえ、あの屋敷は父の代でしまいになりました。もう彼処あすこには誰もおりませんよ」と女は云う。
「それは異なことをおっしゃいますね。でしたらおシヅさんはどこにお住まいなので?」当然俺は尋ねやした。
「龍宮城にまいりましょう、記者さん」そう云って女は池の水面を指差すんでありやす。
「これはまたご冗談を。池の中にお住まいとでも云うのですか?」と問いやすと
「龍宮城、視えませんか?ほら、水底みなそこまであんなに透き通って。あの大きなお城が視えるでしょう?」と女は繰り返しやす。

 兄さんもお分かりでしょうが、あの池はてんで透き通るなんてモノじゃありやせん。汚泥が沈殿しちまって『深泥ヶ池みどろがいけ』なんて呼び名も付いてるようで。俺はもう一刻も早くこの気狂い女から離れなければと焦りやした。それとも『平塚らいてう』にでもかぶれた心中志願の女なんでありやしょうか?
 とはいえ女の左手と俺の右手が固く結びついたかのように離れやせん。んな馬鹿なとお思いでしょうが、不思議と強引に振りほどこうて気が起きないんで。
「さあ、いらっしゃって。もうすぐ、そこですよ」と女は一歩一歩、池ン中へ入ってくんでありやす。女が膝まで浸かれば俺も足首まで浸かりやす。女が腰まで浸かりゃあ、俺の腿まで泥水に汚され、俺の一張羅も台無しでさァ。
「おシヅさん、俺ァそっちまで行けねェよ」と意を決しましてね。空いてる方の手で懐から匕首あいくちを抜きやしたよ。
 ええ、いつかの日に兄さんから貰った代物です。むやみに振り回すんじゃねェぞとあんたに云われてましたからね。取り出す機会なんざとんとありやせんでしたが、こっちも命が惜しいや。大怪我はさせないようにと気ィ遣いやしたが、それでも俺の右手を離しやがらねェ女の手首にぶっすりと刺してやりやした。

 そのまま殺したのかって?そんな狼藉もんじゃねェのは兄さんがよくご存知でしょうよ。それより面妖なのは女は手首を刺されたのに悲鳴一つあげねェことでやした。も一つ云うなら『人の肌を刺した』って感覚もねェんで。腐った樹木に刃物を刺したような感覚と云やわかりやすかね?その証拠に血の一滴も流れねェ。
「おシヅさん離して下せェ、俺はそっちに行けねェんで」と哀願混じりに頼みやすと、匕首が刺さったまんまで千切れそうになった手首をブラブラさせながら
「あら、今日はもうお帰りなんですか?ではまた、次にお会いした時に致しましょう」なんて云うんでさ。
 初めて逢った時ァ『次にお会いした時』なんて云われて有頂天だった俺でありやすが、今度こそは只々ゾッと致しやした。
 それで繋がった手の結びが綻んだのを良いことに、サッと右手を引っ込めやして。刺さった匕首はそのままに、女を置いて一目散に逃げて帰って来たんでやすよ。


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