Sea Song label

機が熟したらWool Strings名義で音楽を制作したり、その他の音楽活動を稀にした…

Sea Song label

機が熟したらWool Strings名義で音楽を制作したり、その他の音楽活動を稀にしたり、文章を書いては消しています。 https://woolstrings.com/

マガジン

  • 星めぐりの対談

    「星めぐりの船」リリースに際して、Wool StringsアメダとTable Music Meetingイシハラトシユキがゆるやかに対談してみました。

  • After Blue

  • Come Wind Come Rain

最近の記事

星めぐりの対談(後編)

日本語の歌について I:2008年くらいの時(※Wool StringsとTable Music Meetingが活動を開始した年です)と比べると、今の方が日本語と英語の歌との差が、あんまなくなってきたかなっていうことは思いますね。洋楽という境もだいぶなくなってきたかな。そこが分かれていることでいい思いをしていた人も多分いるんでしょうけど。 A:この前、コーネリアスと坂本慎太郎がオーストラリアで一緒にライブしたりしてるのを見てすごくいいな、と思いました。 I:そうそう、なん

    • 星めぐりの対談(前編)

      Wool Strings with Table Music Meetingの新曲"星めぐりの船"のリリースに際して、今回の新曲がどのように制作されたのか、などについて、実験的にWool StringsアメダとTable Music Meetingイシハラトシユキの二人で、zoomを使ってちょっとだけ対談してみることにしました。基本、文字起こし機能を使って文字起こししているので、不思議な感じになっている部分もありますが(多少は補正してます)、ご容赦ください。慣れないことをしてみ

      • 新曲"星めぐりの船"を本日リリースしました

        やってしまいました。随分と間が空いてしまいましたが、唐突にWool Strings with Table Music Meetingの新曲リリースのお知らせをさせてください。 2019年に設立10周年(とちょっと)の記念にTable Music Meetingとのコラボレーションアルバム”come wind come rain”をリリースしてから、早4年。Wool Stringsとしても2年ぶりのリリースとなる本作は、再び旧友Table Music Meetingとの共作にな

        • 2021

          一年の最後の日くらいはなにか書かなくては。今年も年末に少しくらい何か音楽などアップできたら、と思いつつ昨日はゴソゴソやっていたのだけど、キリよく仕上がらず。年明けの早いうちにまたなにか上げられたらと思っています。 2021年前半は根矢涼香さんにお声がけして、"attic plans"をリリースできたことが本当にうれしかったです。2019にTMMとアルバムをリリースして、コロナがやってきて。ささやかながらその後の第一歩が刻めたのでは、と。やはり何かひととご一緒することで受け取

        星めぐりの対談(後編)

        マガジン

        • 星めぐりの対談
          2本
        • After Blue
          13本
        • Come Wind Come Rain
          7本

        記事

          brackish water(work in progress)/wool strings

          いわゆる作りかけの新曲です。 アコギのコード進行だけ前からあって、今日(11/1)の午後に少し時間があったので、さらさらと作業してここまでやってきました。 少しだけ遠くに行けた気がします。 更に旅は続くのです。

          brackish water(work in progress)/wool strings

          look back on "after blue"(その13)

          もう随分と前に、after blueの全曲解説を書き終えていたつもりだったのだけれど、最後にこの曲のことを書こう、と思っていたことを思い出しました。 「Between today and yesterday (another side of another dream)」という長いタイトルの曲について。 時間は遡って、2011年。年末の頃。 僕はこのafter blueというアルバムの制作を、一人でキリキリと行っていて、この曲は当初1曲目、「from the morning

          look back on "after blue"(その13)

          look back on "after blue"(その12)

          14 pocketful of birthdays 映画のエンドロール的な意味合いも込めて、一番最後の曲にしてみました。 この曲が出来上がったのは反対に、一番最初、2010年のイシハラマユミさんの写真展用に作った3曲の中でも、最も早く仕上がった曲です。 イントロのエレクトリックギターのフレーズが浮かんできた後は、いつものように順番に重ねるべき音が聴こえてきて、これも一日足らずで大まかな部分は仕上がった記憶があります(日記確認したら、やはりそう書いてあった)。 2010年

          look back on "after blue"(その12)

          look back on "after blue"(その11)

          12 night sewing アルバム制作のかなり初期の段階からおおまかな形ができていた、このアルバムで唯一日本語の歌詞の曲。 前曲「empty boat」で静謐な風景を映していたカメラは、どこかへ行ってしまって、この曲の風景は誰かの夢の中。 誰か、というのは特定の誰か、というよりも、不特定多数の、僕やあなたや彼や彼女の夢を縦横無尽に繋いで縫っていく、たとえば縫製機があって。 その縫製機のための音楽のような。 感じかもしれません。 遠く離れている場所で暮らす、色々な人

          look back on "after blue"(その11)

          look back on "after blue"(その10)

          11 empty boat 楽曲が描写する風景に、人物(それは僕かもしれないしあなたかもしれないし、誰かかもしれない)が存在する曲と、存在しない曲があって、どちらかというと存在する曲がこのアルバムの多くを占めていると思うのだけど、この「empty boat」という曲は完全に後者、夜の湖とそこに浮かんでいるボートについてのみ、音で描写した曲です。 このアルバムで漠然と想定している人物はカメラのフレームのかなり遠くにいて、カメラは今、夜の深い闇の中に広がる湖と、岸辺に結びつけら

          look back on "after blue"(その10)

          look back on "after blue"(その9)

          10 another dream after blueのリリース前に出た、totokokoのクリスマスコンピにも収録してもらった曲です。 コンピの方と比べるとほんの少ーしだけ楽器が追加されていたり、ミックスが違ったり。 この曲について説明するのは結構難しくて、前の曲の最後に書いたように、静かな気持ちで夜空なんかを見上げたりしているときに浮かぶ情景、誰かの夢の断片を見ているようであり、それがいつしか自分の夢と繋がっていくようであり、それは自分のもう1つの夢、いろんな夢と夢は液

          look back on "after blue"(その9)

          look back on "after blue"(その8)

          9 dark stars 寝室の窓から顔を出して見上げる星、かもしれませんが、おそらく眠る前の夜の散歩、静かな場所で見上げる星の歌だと思います。 暗い夜空に自分だけの星を見いだす、絶対的な関係性。 20時~21時。トーキョーの夜とは違って、多分もう辺りは真っ暗なのでしょう。多分。 14曲中、一番最後にできた曲です。 当初の形では、「book under your pillow」の次は「another dream」だったのだけど、その間になにか、なにかあるな?という予感がして

          look back on "after blue"(その8)

          look back on "after blue"(その7)

          7 sundown 「screens above the park」に続いて、先に発表した3曲からの1曲。 こっちの方は逆に、当時のバージョンと同じものを収録しています。 これはタイトル通り、sunのdownの様子ですね。シンプルですね。 やっぱり太陽は、山の向こうに沈んでいくのだろうなあ、という気がします。 時刻は17時~18時でしょうか。 あたりは暗くなって、心もとない気持ちになってくる時間帯。 最後の午後の光を、静かに受け止めている人物が、そこにはいるようです。 こ

          look back on "after blue"(その7)

          look back on "after blue"(その6)

          6 screens above the park 「from the morning」のところでも触れた、「after blue」の元になった3曲のうちの1つ。 当時発表したバージョンに対して、最も多く手を入れたのがこの曲です。 イントロのギターのフレーズの追加&前半の僕の大層心もとないフルートに替えて、「drifting」と同様に、有泉新治さんによるフルートを新たに収録しました。 後半部も多くのオーバーダビングを追加しました。 after blueのレコーディングの後半

          look back on "after blue"(その6)

          look back on "after blue"(その5)

          5 lake side song インスト多めの中に、シンプルな歌ものをパラパラと、というイメージは最初からあって、こんな風なゆったりした曲があるといいな、とずっと思っていたのだけど、比較的制作の後半になってからできた曲。 一日の流れをテーマにした本アルバムにおいては、11時~13時くらいの曲です。たぶん。 湖畔のほとりでおにぎりなんかを食べるんでしょう。ほうじ茶を啜りながら。 普段はギターを弾きながら曲を作ることが多いのですが、この曲は珍しく、多分はなうたを起源としてで

          look back on "after blue"(その5)

          look back on "after blue"(その4)

          4 northern town 2011年の3月の地震の後に、初めて作った曲。 特に自分の音楽によって何かができる、とは思っていなかったけれど、その時の自分の気持ちをなるべく忠実に、正直に、音にしておかなければ、といつしか思っていて、とは言えあの状況の中ですぐに着手する気にもなれず、でも…というような紆余曲折を経てできた曲。 といってもシリアスな雰囲気の曲にするつもりは毛頭なくて、遠くて近い北の街のことを想像して、そうした中での心象風景を順番に音にしていく感じで。 最初のパ

          look back on "after blue"(その4)

          look back on "after blue"(その3)

          3 haze on the lake これはクリック的なガイドなしで、たゆたうように(半分寝ながら)アコギのコードを延々と弾き(念のため録音している)、なにか思いついたら上に重ねる、という僕がよくやるパターンで作られた曲です。 これも2011年の9月までは相当あっさりした感じの、よく分からない雰囲気全開のインストだったのだけど、その後、11月~12月くらいに珍しくワウを使った(わざわざこの曲に使うためだけにワウペダルを買いました。その後まったく使ってない。)エレクトリック

          look back on "after blue"(その3)