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look back on "after blue"(その9)

10 another dream
after blueのリリース前に出た、totokokoのクリスマスコンピにも収録してもらった曲です。
コンピの方と比べるとほんの少ーしだけ楽器が追加されていたり、ミックスが違ったり。

この曲について説明するのは結構難しくて、前の曲の最後に書いたように、静かな気持ちで夜空なんかを見上げたりしているときに浮かぶ情景、誰かの夢の断片を見ているようであり、それがいつしか自分の夢と繋がっていくようであり、それは自分のもう1つの夢、いろんな夢と夢は液体のようにくっついてはちぎれて、集まって大きくなってはじけて…(以下、延々と続く

というようなことを具体的に考えて作った曲ではないのですが、曲がだいたいできあがって、試しに「another dream」という言葉を添えてみたら、もうこれしかないだろう、という直感が走り、決定。

ここまでafter blueの世界でなんとなく想定していた人物(あるいはあなたやわたし)は、この曲が流れるころ、ねむっているのでしょうか、うとうとしながらも意識はまだこちらの世界にあるのでしょうか、というようなことを、このアルバムを作ってる間、完成した後、今も僕は考えています。
答えは出そうにありません。

この曲はafter blueの録音の後半、2011年の10月頃から手をつけたのですが、自分の中では録音やミックス、プラグインの使い方など、録音の初期と比べると結構やり方を変えていて、そういう細かい部分についても他の曲と違いが見られるかもしれません(あるいは、見られないかもしれませんが)。

そうした違いが生じた理由の1つに、2011年の夏にお手伝いさせてもらったsheepさんの録音・ミックスの経験というのが大きくあって、一音一音をとても大事に扱う彼女たちの姿勢に僕はビリビリと刺激を受け、お手伝いする身ながらも、たくさん勉強させてもらったのでした。
(そんなsheepの初音源についての詳細は、HPにてご確認ください)
https://sheep-blue.com/release

アンサンブル的には前述のチープなキーボードや、全般的にあんまり出番のないアンデスなんかも(ほんのちょびっと)使っていて、わりとシンプルな造りの曲ながら、結構時間をかけて組み立てた記憶があります。

最後に、この曲には別バージョンがあって、「between today and yesterday (another side of another dream)」という(長ったらしい)タイトルがついています。

この曲は2012年の1月のしろ展(@kanon)や2月のSea Song Meeting vol.2(@モナレコード)に来てくださった方に無料配布したのに加えて、after blueを予約してくださった方にも特典として付けさせていただいた、1曲入りのシングルとして制作しました。

after blueの世界とも大きくリンクする楽曲となっていて、できれば多くの方に聴いていただきたいな、という気持ちもありますので、また何らかの形で世に出すことになると思います。
この曲の詳細については、またその時にでも…。

ということで話は戻って、「another dream」の試聴はこちら。

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between today and yesterday (another side of another dream)


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