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ごめんね珈琲

朝起きる。
カーテンを開けて陽の光を浴びて、一つ伸びをした。
朝ごはんを食べて、
食後に珈琲を飲んで、ホッと一息つく時間。
私にとって大切な時間……………。


…………とでも書きたいところだけど、現実は、
私にとってそんなものは理想でしかなくて…。


アラームがなってすぐにスマホで時刻をチェック、
「 (まだあともう少し寝られる) 」……。
そして、二度寝、三度寝…………。

またすぐアラームに起こされる…、
………「 (さすがにヤバい) 」、!

飛び起きて10分で身支度を済ませて家を飛び出す。
…そして、どんなに時間が無くても何故か絶対に間に合う。永遠に分からない謎。

ギリギリで間に合うことを何度も経験として覚えてしまっているので、一向に二度寝癖が治らない。
珈琲を飲んでいる余裕なんてものは、勿論無い。

怠惰。

悲しいがな、これが現実。

ただ、そんな怠惰な私も朝から珈琲を飲む日がある。
それはどんな時か、

それは、
朝起きた瞬間から既に疲れてて眠くて眠くてどうしようもなくて、
これじゃあ一日中眠気に取り憑かれてしまう。
そんな感覚がした時。

カフェインを取りたいだけならエナジードリンクを飲めばいいじゃない、とも思う。
し、実際飲んでみたこともあった。
そして気がついた。
エナジードリンク程のカフェインを身体にぶち込んでしまうと心臓がポクポクし始める時がある。
…多分これちょっと良くない。

だから珈琲を飲むくらいがちょうど良い。
珈琲は、優しい。

自販機で買った珈琲を、朝の電車を待っている間にググッと流し込む。
おいしいと感じる余裕もない。

ごめんね珈琲、と思う。

もっとゆっくりと味わって、美味しいって思ってくれる人に飲んでもらいたかったよね。

だけどお陰様で、その日は朝からチャッキチャキの頭で仕事をこなせるんだよ。

だからありがとう、珈琲
ありがとう、珈琲を作ってくれた人

いつか落ち着いて珈琲が飲める毎朝をすごせたらいいな。
…いつか、だなんて言っている時点でもうお察しだけどね。

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