思い出の話がしたい


忘れる天才

私はワスレモノをよくします。

タンブラーに水を入れに行ったのに
それを忘れて戻ってくるとか、
シャワーの水を最後まで止めれていなくて
お母さんに怒られた翌日も同じことするとか、
トイレにスマホを忘れてくるとか、
道を忘れるとか、
お弁当を忘れるとか、
アイロンの電源を消し忘れるとか(危ない)。

2年目のころは出張で朝から運転するのに
お財布を忘れて免許証も持っていなくて
先輩に運転させたこともありました。
当時の先輩、ごめんなさい。

伝説的なネタになっているのは、
いつものお弁当箱が使われていたので
別のお弁当箱で用意したのを忘れていて
会社で蓋を開けたら犬の餌だったことですかね。

とにかく、きりがないくらい
毎日いろんなワスレモノをします。


こんな話してからじゃ説得力の欠片もないんですが、
私は忘れることが怖いです。


大切だから、忘れたくない

なんでもない日常でも、ふと振り返った時に
自分の人生にとってすごく大切な時間だったんだなぁ
と思うことがとても多くて。
日々の生活って刹那的で
一瞬一瞬が尊いものだからこそ
ひとつでも多く覚えておきたいなって思うんです。

でも、楽しいことをしている時も
面白い話をしている時も
今こんなに楽しいのに
こんな私だからすぐ忘れちゃうんじゃないかって
たまーに怖くなったりします。

だからなのかな。
私は、形のないものを形にすることを好みます。
物に残っていれば
全てを忘れてしまうことは避けられる

物質としての価値(値段)は
分かりやすく付けられるがゆえに
思い出とか実態がない部分の価値って
物を届ける際に軽視されがちですけど
実はけっこう大きかったりするんじゃないかな
と思っています。


見えないモノに価値を生み出すとは

でも、いざこの目に見えない価値をどう形にするのか
っていうところがすごく難しいなぁと思っています。

例えば、私は不動産屋さんなので
住宅のお話をしますと、
住宅は建築した瞬間から
価格的な価値は落ちていきます。
中古で手放す時は、新築より価格は下がります。

これは不動産の知識がなくても
大抵の人が理解できることだと思います。
でも私はその事実がどうも腑に落ちていません。

だって、その家はもしかしたら住んでいる人にとって
すごく大切な思い出が詰まっている
かもしれないじゃないですか。

家族で毎日ご飯を食べたリビングとか、
夜中まで勉強した自分の部屋とか、
怒られて締め出されたベランダとか。

その空間で生活をしていれば
その時の感情とリンクして思い出が蓄積されて
結果的にその空感は、生活者にとっては
どんな豪邸にも代替不可能な
価値が付くことだってあります。

そして、そのお家が出来上がるまでの
プロセスにも見えない価値があると思っています。

「自分が建てた家で幸せに暮らして欲しい」
と自分の技術を最大限使って
ただただ住んでくれる人のために
たくさんのお家をつくってくれる
職人さんにたくさん出会いました。

住宅1軒建てている段階ですら、
ストーリーがあるんです。

そんな作り手の想いと、家族の時間が作り上げる
すごく時間のかかっている家というプロジェクト。

住宅としてハードな部分は
どうしても自然劣化してしまうし、
その他にも難しい問題はたくさんあるけれど、
そういった目に見えない思い出みたいな
ソフトな部分を価値あるものにできたらいいなぁ
なんて思っています。


まとまらないけど無理矢理まとめます

これは住宅だけではなく、
どんなお仕事をするにも
すごく大切なことだと思います。

安くて高品質な物で溢れかえっているこの時代、
人はその商品のストーリーに共感するからこそ
お金を払うようになってきていると思います。

そして、私たちはそういったストーリーに
アクセスしやすくなりました。
それと同時に発信しやすくもなりました。

ストーリーには様々なカタチがあって
そのモノに対する誰かの思い出だったり、
作り手の想いだったり、
世の中へのメッセージだったり。
色んなことが含まれてくるんじゃないかなと思います。

私はそういう目に見えない部分こそ
価値があるように思えてしかたがないんです。

そして、この時代だからできる付加価値を
付けることもできるんじゃないかなって
思っています。

それが様々なカタチとして世の中に存在することに
すごく興味がある…というか、好き…というか、
なんていう日本語で表現したらいいのか
分からないけど、、、
とにかく、必要なことだと信じています。

だからこそ、手を抜いていい仕事なんてある訳ないし
少なくとも私はそういった目に見えなくて
顕在化しづらい部分も大切にしていきたいです。

っとまぁ、特にオチもないんですが
まだ荒削りな私の頭の中の一部を
そのまま書いてみました。
なんか全然まとまらなくてすみません。
でもまたお話したくなったら書いてみようと思います。

こうやって考えてることも、忘れたくないので。


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