noteへの向き合い方が変わった本【徒然読書③】
こんにちは、Yuriiiです。
noteで自分の物語、ナラティブを書いていくと、どうしても「理想の自分」が出てきてしまいます。
そして現実との乖離を否応なく感じるときがあります。
だけれど、自分の歩んできたもの感じたものを言語化することは、この時代において、重要になってくるかもしれません。
この本を読んで、そう感じました。
「プロセスエコノミー」って聞いたことがありますか?
私はなんとなくは聞いていたけれど、説明できるかと言われると微妙な感じでした。
まず「プロセスエコノミー」が生まれた背景について、この本から引用します。
以下引用しているのは、すべてこの本からの文章になります。
今の消費者は物質的なモノより内面的なコト。「役に立つ」より「意味がある」に価値を感じる
もはや必要なものは大体手に入るようになっていて、モノ同士に差があまりない時代です。
じゃあどこに価値を置くかというと、内面に向かいます。
そのモノに込められたストーリーや、ブランドの「意味」が重要になってきます。
「すべてのサービスは自分が自分らしくなるためにある」。これがマーケティング4.0の重要な視点です。(中略)消費者もメーカーの活動に参加し社会変革に挑戦していく。
そして、自分のこだわりや好みで選んだモノがそのまま自分のアイデンティティにつながります。
ただ購入するだけではなくて、作った人への愛着や共感をもって購入する、活動に関わっていくようになっていきます。
そうすることで、差別化というか、コミュニティ帰属意識を生成していくのですね。
「story of self」(自分がここにいる理由)を語り、「story of us」(私達がここにいる理由)を聴衆に投げかけ、「story of now」(今行動を起こすべき理由)を訴える。
では、そのように消費者が変化していくと、消費者に何が刺さるのかというと、ただアウトプットされたモノではなく、プロセスやストーリーです。
「Why」が重要になります。
人間は無意識のうちに、自分は何者なのか、なぜここにいるのかの理由を求めています。
それらの欲求を、上手くくみ取って言語化していく。
そうすると、より惹きつけられるのかもしれません。
「Self Us Now」理論で人生のプロセスを共有するうちに、自分の中にるストーリーが、異なる他者のストーリーとどんどん重なっていきます。
他者のプロセスやストーリーが自分の経験や過去、思考に重なっていくと、応援したくなります。
そうなると、同じようなモノでも、共感できるプロセスがあるモノを追いかけるようになります。
あなたにも、そういったブランドや企業があるかもしれませんね。
むしろ手持ちの情報をシェアして仲間を作り、プロセスを惜しみなく開示してしまったほうが、結果的にさらなる情報が集まってきて、自分にとって徳なのです。
となると、自分がやっていることの結果だけを開示するのではなく、どういうプロセスで、どういう考えでやっているのかを逐一出していく。
最初の旗を立てることが、人も情報も集まって来やすい。
これはnoteにも言えることなのかな、と思いました。
noteってアウトプットもあれば、今これをこうこうやっていますよ、という試行錯誤の過程も見ることができます。
プロセスが見えた方が共感しやすい、応援したくなる。
ある意味、プロセスエコノミーにつながっているのかなと思いました。
プロセスエコノミーにおいて大切なのは、その「自分だけのこだわり」の部分をいかに伝えていくかなのです。
自分にしか書けないコトって、そうそうないかもしれません。
だけど、自分の「こだわり」なら書けるかもしれません。
なぜプロセスに人がひきつけられるのか。その人の「Why」がブレずにしっかりしている。その人しかもっていないモノサシを感じ、自分の中にも取り込みたい。
「こだわり」はモノサシにもなるのかなと思いました。
モノを選ぶ基準や、何かを選択するときのチェックリストみたいなもの。
自分の中に取り込んでいって、またつくりかえていけると、面白そうです。
だからこそプロセスに溺れることなく、理想と現実のギャップを直視し、地道に埋めていくことが大切なのです。
ここまで書いてきて、今後のnoteにおいて、アウトプットとプロセスを上手く組み合わせてみようと思いました。
だけれど、プロセスエコノミーにも落とし穴があります。
プロセスを開示することに集中してしまって、虚構の自分を創り出してしまう。
応援されるように、と意識が向いてしまうと、自分の軸がぶれてしまう。
だからこそ、プロセスエコノミーを意識するなら、揺るがない「自分」を改めて見直し、自分がやりたいコトに集中できるように、セルフコントロールが必要になってくると思います。
とはいえ、「自分」を前面に出しすぎると、独りよがりになってしまいます。
受け取ってくださる方がいてこそ、プロセスエコノミーは成り立つのです。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!🙌
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