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何回も「また行きたい」と頭の中でこだまする、千種の本屋さん

また行きたいと思う本屋さんはありますでしょうか?

一度行って違うなと感じたら、繰り返しいくことはないでしょう。

でも稀に2回、3回、それ以上…と行く本屋さんに巡り会います。

おすすめの本屋さんは?と聞かれれば、まず京都一乗寺の恵文社と東京下北沢の本屋B&Bと答えています。

そのリストに新たな本屋さんがインストールされました。

それが愛知の千種(ちくさ)にある、ちくさ正文館書店とONREADINGです!

ついつい何冊も抱えてしまう

ちくさ正文館書店はホームページやSNSもあまりなく、知る人ぞ知る書店とのこと。

JR千種駅から徒歩5分ぐらいのところにあります。

ON READINGは比較的最近出来た本屋さん。
東山動物園の隣のアパートの一室にあって、こじんまりとしています。
本棚も高さや大きさがばらばらの箱を組み合わせている感じ。

オンラインショップもあるので、遠方の方は覗いてみてはいかがでしょうか。

Instagramの本紹介やイベント案内も魅力的で、買いたくなる、行きたくなってしまいます。

どちらの本屋さんも、本棚を見た途端もうワクワクが止まらなくて。

そこまで広くないのに、新たな世界に引きずりこまれて、上がれなくなってしまう。

初めて見る本も多くて、欲しかった本もあって、何を買おうかすごく悩みます。

自他ともに認める本好きで生活費の3分の1は本代で消えますが、お財布と相談が必要なのです。

ジャンルはONREADINGだと、エッセイや社会学、人類学、各国の翻訳本が多い印象。

そして画集や写真集もあります。

正文館書店は専門書が豊富です。
哲学、歴史、文学、音楽、映像、科学、文庫、学習書…

ちょっと別世界を見たい時、全く知らない本に出会いたいときはON READINGで、がっつり深堀したい分野があるときはちくさ正文館書店でしょうか。

ちくさ正文館書店は、元歴史専攻からしたら垂涎ものの専門書も多かったです。

何故かと言ったら岩波文庫や講談社文庫、ちくま学芸文庫、など専門寄りの文庫の数が桁違い!!
一面を陣取っていて、ここまで揃えているのはなかなかないのでは。

その分読みたい本を見つけるのは苦労しますが、楽しいです。

行くたびに表情が変わる

何回もお世話になる本屋さんには、共通点があります。

それは、行くたびに配置が変わっているということ。

平積みされている本や立てかけられている本が入れ替わっているのです。

それは当たり前では?と思われるかもしれませんが、新刊の入れ替えだけでなくて、既刊も変わっているのです。

行くたびに新たな発見がある。
私の興味関心が変わっても、受け止めてくれる。

そんな「安心感」のある本屋さんが好きです。

あの時はこの分野の本ばかり読んでいたけど、今はこの分野にも興味があるんだよなあ、と思いながら眺めていると、「欲しい!」と思える本が見つかる。

前回では素通りしていた宝物を発見できる。
だから次はどんな宝物があるんだろうとワクワクする。

裏では書店員さんのセンスと努力があるのでしょう。

どんな本を目立たせて、売りたいと配置しているのか。

それに心から共感できて、思惑に自分からはまっていってしまう。

その言語化しにくい感覚がクセになるのです。

読書カフェ情報も忘れずに

話が逸れますけれど、こういう本屋さんに行くと置いてあるチラシや貼ってあるポスターも眺めてしまいます。

近くのイベントやカフェの案内、などネットでは拾えないような情報を得られるから。

正文館書店では、周辺の読書カフェをまとめたチラシも置いてあってすかさずチェック。

チェックして行ってみたのが、「読書珈琲リチル」。

地下鉄の今池駅近くで、正文館書店から徒歩10分ぐらいで着きます。

アパートの一室で分かりにくいところにあります。
看板のフォントからして最高。

いざ入ると薄暗くて、先客が3人ほどいらっしゃいました。

机が6個でしたので、ほぼ満席状態です。

頼んだのは紅茶のチーズケーキと珈琲。
(珈琲の名前を忘れてしまいました、すみません)

待っている間、本棚の本を眺めていると、またもや読みたいと思っていた本が!

古典や珈琲にまつわる本、エッセイが多いイメージです。

あと、私が持っている本も何冊かあって嬉しくなりました。

せっかくなので本棚から本を取ってきて読みました。

購入は出来ないので、誰かが途中まで読んでいたのか栞が挟まっていたり、付箋が貼ってあったり。

見えない誰かを想像しながら、珈琲を飲み。
静かに本を読む。

贅沢な1時間を過ごせました。


ということで、近くに寄ったら時間が許す限り通いつめる本屋さんが増えました。

こうしてどんどん探検範囲が拡がってきて、地図に新たなピンが留められていく。

さながら本屋古本屋のエクスプローラーのようですね。


あと、最近古本屋さんに行けてないので、GWの古本まつりを狙い撃ちしようと思います。

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