【vol.28】SDGsを「自分ごと」にするには?
さて、突然ですが。。。
「この人がもっとこんな風に変わってくれたらいいのにな」
と思うことってありませんか?
はい、僕はあります。
過去に何度でも、そして今でもあります(汗)
ただ、よく言われることですが、
「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分だけ。」
これなんですよね(残念ながら)。。。
僕は「SDGsを伝える」ということを仕事の一つにしています。
例えば、講演会とかの場で、
「この講演でこの会場の中のできる限り多くの人が、SDGsを知ることを通じて、意識や行動が変わってもらえたら嬉しいな」
こんな思いを込めて話します。
ただ、みんながみんなSDGsに興味があって聞いてもらっているわけではないでしょうし、むしろ意識や行動が変わる人は少数派でしょう。
「この人が変わってくれる」という「むやみな期待」はときに人を傷つけることになると思いますし、その傷は「期待はずれ」という形で自分の心にも返ってくると感じています。
したがって、
伝えることは伝える。
でも、やるかやらないかはその人次第。
そんなスタンスを持つことが、相手はもちろんのこと、自分自身の心にとっても健全ではないかなと思っています。
(とか言いながら、僕の発信で強制されているように感じることがあればゴメンなさい!)
これで何が言いたかったのかといいますと、
「SDGsを何回聞いても自分ごとにならない」
という人は、物事を見るときに他人とか社会とか政府にベクトルを向けるのではなく、
もっと「自分」にベクトルを向けてみませんか?
ということです。
そんな僕も、SDGsを学び始めたときはいろんな事実(特に地球環境がこのままだと「マズい」ということ)を知り、
「これはたくさんの人に伝えないと!そしてみんなにわかってもらって意識と行動を変えてもらわないと!」
って思っていました。
(もちろん、今でもその気持ちがあるからこそ発信を続けているのですが。。。)
ただ、前述したように、
「人のことは変えられない」
もっと言うと、
「人は自分が変わりたいと思ったタイミングで、自ら変わる」
のだと思うのです。
だから、SDGsをなんとなく知って、
「さぁ、いろんな問題があるぞ!どうしよう!」
ってなったときに、
「何が悪いんだろう?何を変えていけばいいんだろう?」
って考える気持ちは出てくると思います。
でも、その前に「自分自身」にフォーカスを当てて、
2030年、自分はどういう世界が理想だと思うのか?
そして、
自分はそんな世界でどういった存在でいたいのか?
こんなことを、周りの環境や他人のことはとりあえず抜きにして、あくまで「自分にベクトルを向けて」突き詰めて考えることが必要じゃないかなと。
その後で、改めてSDGsを眺めてみると、
「自分の理想とこの目標って近いよね!」
「自分の理想に近付けるには、社会にこんなにいっぱい解決すべき問題があるじゃん!」
っていうことが「自分起点」でいろいろと見つかり、だんだんと「行動したい」気持ちになってくるんじゃないかなと思います。
これができて初めて、
「SDGsが自分ごと」になるんじゃないでしょうか?
もちろん、もっと言うと、
どういう世界になっていたら自分の家族や友人など、身近な人が幸せな社会(地域)になるのか?
あるいは、
自分の子どもや次世代にどんな世界を残してあげたいのか?
という「自分以外の人のこと」を考えられたら、より良いとは思いますが、まずは「自分起点」で考えることが先決なのでは、と思います。
僕自身、これまで「環境問題」や「社会問題」に本当に関心が薄かったのが、SDGsに出合って意識や行動が少しずつ変わってきているのも、自分の心がそういったことを受け入れる、「もしかしたらいま自分って変わりたいかも!」と思っているタイミングだったからではないかな、なんて思っています。
だから、「人に伝えて、変わってもらわないと!」
と必死に思うことはなく(たまに必死になってますが)、
まずは自分のできることをして、良いなと思ったらその情報をシェアして、それで「変わりたい」と思ってくれた人が「自ら」変わってくれたらいいな~
そんなスタンスでこれからもいたいなと思っています。
最後にもう一度繰り返しますが、
「SDGsを自分ごとにする」
そのためのまず一歩は、
自分が実現したい将来の世界を思い浮かべ、その中で自分はどのような存在でありたいのか?
を考えること。
。。。。。
という、単なる一個人からの一つの意見でした。
※ちなみに僕は、
「誰もが平等に情報にアクセスできる世界」
これが2030年の理想の世界だと思っています。
(戦争がない平和な世界であることは前提です)
なぜなら、「何を選択するか?」は個人の自由だと思いますが、そもそもの情報の格差があったり、その情報がメディアなどによって歪められて正しく伝わらなければ、与えられるはずの選択肢が与えられなかったり、間違った情報によって自分が意図しない選択をしてしまうことになり兼ねないからです。
これは、僕自身が「司法書士」という少しばかり専門的な仕事をしていて、「情報が不足している、あるいは誤っているばかりに不利益を被っている人」を見てきたことも背景にあります。
そして、自分はこの「誰もが平等に情報にアクセスできる世界」の中で、
社会で起こっている問題の評論家や傍観者ではなく、その問題について自ら考え、できることは行動を起こして、少なくとも
「自分としては後悔の無いようにできることは精一杯やった」
と言えるようになりたい。
だから、僕は「自分自身」のために、このSDGsをツールとしてできる限り質の高い情報を伝え、皆さんの選択のお役立ちができるようになりたい。
その結果、この社会が少しでも良い方向に進むお手伝いができたら尚嬉しい。
そんな風に思っています☆
ということで、次回は
「自分がこれまで個人的にやってきたSDGsアクション」
を振り返るような記事を書いてみようかな~と思います☆
(たぶん、おそらく。。。)