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新しい日常を足し算と引き算でデザイン

この記事は freee Designers Advent Calendar の15日目です。

こんにちは、freee株式会社のグローバルデザインチーム兼タコスマスターの Shotaです。

今年、2023年7月からグローバルチームに参画+弊社海外拠点のLikah-iTに出向し、現在赴任して約6ヶ月経過しました。グローバルチームで僕がやったことや、グローバルチームの立ち上げ話はこちらをご覧ください

今回は初めての経験となるこの環境で、僕が自分のペースを乱さず、心地よく快適に程よい刺激を受けながら生活するためにやってみたことを紹介させてください。
デザイナーの記事っぽくするために、どういう観点で書こうか悩みましたが、ありとあらゆるデザインでよく言われている(だろう)足し算と引き算の観点で振り返ってみました。

海外赴任を開始する前

Googleマップで行きたいお店をPinしている画像
いく前からストックしたいきたいところリスト

住んでからやりたいことを想像しながら準備していた気がします。とりあえず趣味のクラフトビールを飲むためにいきたいBreweryに目星をつけたり、家具を調達するためにインテリアショップをみたりしていました。あと日本から何を送るか考えていました。結構それが楽しくてお金をかけて買うものと、消耗品として買うものを考えたり、趣味のものをいくつか送ったりしました。

快適な生活を探るための足し算、

をしていた気がします。
最初の頃は土日になると必ずどこかに出かけていました。なんだかとりあえず出かけたいという気持ちにかられていました。

趣味を充実させるために

背景はタップリストで手前にクラフトビールを持っている
お気に入りのCubao X Brewery

趣味のクラフトビールやタコスなどを中心に出かけ、最初の2ヶ月でまわりつくしました。
僕が住む20km圏内は結構イケてるスモールビジネスが多く、他にもコーヒーロースタリー、バー、レコードショップ、フレグランスショップなど充実していたり、何かしら週末にイベントがあったのでそこに参加したりで忙しかったです。
そして何よりクラフトブルワリーで出会った人はみんなすごく仲良くしてくれます。もう週1で飲みにいく中の友人もいます。趣味から派生してすごいハッピーでした。

現地を知るために

道路を走っているJeepny。交通渋滞気味
最強の移動手段Jeepny。どこでも乗降者できる。

たくさん出かけたことによって現地の移動手段の良さを体験することができました。
東南アジアでめちゃくちゃ普及しているGrabという、配車や食品のデリバリートラベル予約、支払いサービスなどが合わさったスーパーアプリがあり、配車に関しては日本と比べると格安で30分のっても1200円くらいで済みます。
しかし僕が住む都心の方では毎日朝夕方は交通渋滞が必ず起き、その時間はほとんどの場合捕まえれないし、捕まえれたとしても渋滞で20分の距離が1時間半とかかることがあります。一切このGarbが使えないので、移動手段が一本頼みだと詰みます。
なので他の公共交通機関を使う必要があり、代表的なのは格安乗合バスのJeepny、バイクの2人乗りのAngkas、バイクにサイドカーをつけたようなやつ、電車があります。
僕はJeepnyと電車を組み合わせて移動することが多く、30分移動しても合計100円しないです。これもクラフトビール屋さんで出会った友達から聞いたり、同僚から聞いたりしました。

自分の部屋でも落ち着けるために

照明に照らされている、絵と観葉植物とインセンスと爪切り2つ
部屋の一部

たくさん出かけつつも、自分の部屋をある程度いい感じにしたいので、入居後すぐ、家の家具を揃えるためにIKEA(3週連続)とか行ったりしました。
僕が住んでいるコンドミニアムでは家具家電付き物件がほとんどで、イニシャルコストを抑えれるメリットもありますが、デメリットとして家具家電がオーナー好みになってしまうことでした。家電は100歩譲っていいですが、どうしても許せないものは変更リクエストをしました。
布団カバーの色これにして、食器これにして、イスこれにしてとか色々リクエストしまくった結果「もう予算あげるから好きに買ってや」って言ってくれたオーナーありがとうございます。あと東南アジアに生息する観葉植物を販売している場所をめぐったりして色々買い揃えました。緑も大事ですね。

最初のころは自分の快適な生活を探るために、割と駆け足で、なんとか自分が快適と思える場所を探していた気がします。

ペースを見つけるための引き算と足し算、そしてまた引き算、

をしていた気がします。

2ヶ月くらいこの生活を続けていると、流石に毎週末出かけているのは楽しいが、ただひたすら快適さ楽しさを満たしているだけだなー思って、ある週末から徐々に出かける頻度を減らし過度な快適さ楽しさを引いていってみました。

引き算をするときは、新しく始めたこと順など関係なく、自分の中の違和感を大事にして引いていくことが大切だと思います。
僕の場合は引いたのは頻度でした。週末金土日に出かけていたのを、必ず1日はどこか家にずっといたりすると気持ちにも余白ができて、次の外出を楽しみにする準備ができました。

赴任して数ヶ月たったある週末、初めて一度も外出(飲みに行ったり食べたり)せずに過ごしました。この週末の日曜の夜の感覚は今でも覚えていて、これまでどっか出かけないといけないと駆られていた気持ちが無くなっていることに気がつきました。ある程度行動も落ち着いたタイミングでやっと今このフィリピンでの日常に馴染めたなと感じました。

ステンレスフライパンを傾けてパンチェッタを炒めている
パンチェッタからじっくり油を抽出してる。この時間が好き。

日常も足し算・引き算の繰り返しで良くなっていくもの、

だと思うので、日常をよくしていく行為もこうなるとデザインですね。

赴任前の感覚としては、これはリサーチとか始める前になんとなく自分の経験則でストーリーを作っていく感覚に近い気がします。赴任後の最初の頃は仮説検証しているようで、そしてそこから形に落とし込むみたいな感じかな?

勝手に自分で腑に落ちた感じになってしまったかもしれませんが、微力ながらどこかでこれから新しい日常を送ろうとしている人の手助けになればなと思って書きました。
ただ、これほど心地よく海外で日常を過ごせているのは、いろんな面で恵まれているからだとも思っています。あと3ヶ月に1度は日本に帰ったりしているからな気もします。

これからの日常でのチャレンジしたいこと

次はこれまでしたことのない足し算を計画中なので、すでにワクワクしています。

発酵タンク、煮沸タンク、チューブ、濾過装置とか
Home brewing kit

明日はKonさんです。freeeデザイナー陣はKonさんに足を向けて寝られないです。なんかもうコミュニケーションスタイルが素敵なんですよね。多分記事からも人柄が伝わる気がします。
また明日も楽しみですね。


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