鉄道コレクションへの誘い…名鉄6000系 6010F購入の話
自分としてはかなり予想外な入手になりました。
というのも、発売が決定し公式では『5月31日より発売』とありましたがよく利用しますJoshinのキッズランドに何日か前に出向いたところ。
もう既に販売されていました。
取り敢えず速攻で購入。この後、
『この模型を走らせる手順』
まで記しています。どうぞ宜しければ。
では改めまして。
鉄道コレクション、名鉄6000系 6010Fの復刻塗装車両です。
この車両は名鉄のはじめて誕生した冷房車両である5500系をイメージした復刻塗装車両として誕生しました。
自分は関西の生まれ育ちなのですが、
『自分と縁のある車両は迎える』
『自分の生涯に影響を与えた車両は買う』
といった基準で模型を購入しており、この6010Fもその1つです。自分の生涯に影響を与えています。
と言いますのも、自分は祖父母の家を拠点にしての東海地区での鉄道活動などをしており、名鉄の撮影もその影響で祖父母の家から何回か行っておりました。
そうした東海遠征の中。
何回か自分の中では蒲郡線・名古屋本線での撮影経験があり、その中では印象的な出会いもしております。
だったら買うしかないでしょ、と。
TOMY TECさんから発売が決まった瞬間に購入への目標を定めました。
結果、予想外に早く手に入った訳ですが…
箱裏側の説明表記となります。
自分では長く説明するのも多少は難しいところなので、車両に関しての詳細を知りたい方はこのヶ所をじっくりとお読みくださいまし…ただ、西尾市の縁で誕生したという記述なのに実車の添えられている写真がアルバイト運用のようになっている広見線の御嵩方面での活躍なのは実際どうなのでしょうか
車両には『上級者向けテクニック』として、車両のディテール向上に向けたアクセントの紹介が。
自分はそれに準じた工具などを持っていないのもあり、ここは見送る事にします。
そして箱の裏には『シールの貼る位置』とありますが、シールを貼ってこの車両はアレンジをする事が可能です。
後ほど記していきましょうか。
ちなみに
実車はこんな感じです。
この回送列車として走行した日が自分と6010Fの初対面となりました。
この日は広見線での緊急車両取替があったとか…でしたが、予想外の名古屋本線・犬山線を走行する姿が見られました。
自分の中ではあまりにも予想外なイベントにして。そして予期もしない遭遇でした。
以降、私的な話となりますが蒲郡線での定期運転などで出会いを積み重ねていきます。
では箱を開けていきましょう。
まず、箱を開けると下の方からシールを印刷した1枚の紙が出てきます。
行き先の種類・系統板の種類はこのようになっております。参考程度に是非どうぞ。
アレンジをすると、広見線末端区間仕様にも変更が可能であり、細かい対応にも順応しています。
お待たせしました。ようやく車両を見ていきましょう。
車両の造形に関しては、本当に何も言う事がないです。
名鉄6000系としての造形を捉え、しっかりと落とし込めているように感じます。
実は自分としてはじめての名鉄車両の模型購入となったのですが、その最初が復刻車両なのは全然良いんでしょうか…()
こちらは『モ』となる車両で、実際には名鉄岐阜方面を向く車両となります。
さて、2両編成で運転する車両としては対になる車両の存在が欠かせません。
こちら、『ク』となる車両でパンタグラフを搭載していない先頭車両となるのですが、こちらは豊橋側を向く事になります。
こちらも特に大きな造形の崩壊などは起こしていないようで安心です。印刷類も申し分ない状態ではないでしょうか。
前面の表記です。
行き先は6000系2両編成ワンマン車の活躍本拠地を意識して、『普通/吉良吉田』となっています。
個人的には吉良吉田行きなら安心かぁ…といった気持ちで、なんとなく開封して少し落ち着きました。
蒲郡線の吉良吉田行きとしての運転も出来るし、西尾線の吉良吉田行きとしても運転できるしと助かった気持ちです。
前面をじっくり眺めても造形の崩壊はないので安心ですね。非常に安心して先の作業に挑めます。
車両の妻面です。
絶対にこの場所は見る事のない場所…ではありますが、模型ではいつでもその姿を拝めます。
もちろん、ここも変な造形のエラーは起こしていないようで安心。最近のタカラトミー関係の製品は若干変なエラーを起こしたりしているので、眺める時も緊張だらけでした。
連結器はプラスチックのアーノルドカプラー。
鉄道模型では現状、標準的な装備品です。リアリティを追求したモノにも変更は可能ですがここはそのままで行きます。
車両の側面部分を見てみますか。
この6000系は蒲郡線・広見線末端部分でワンマン運転に就業しているので、ワンマン運転時の出入り口を照らすランプのような場所が設けられています。
扉の横に設置されているの黒い四角形の部分ですが、蒲郡線・広見線末端部で運転する際にはここに
『ワンマン 入口』『ワンマン 出口』
との表記が入ります。
本線を走行する6000系にはない特徴で、蒲郡線・広見線末端部を走る6000系のみに装着されている装備品です。
台車も安定した造形でなんとかの安堵。
そして、ここから先です。
このプラ製の模型を『走らせる』という更に上の行程に入ります。
所謂、動力化…とされる作業です。
(※飾る予定の人はこれ以上は関係ないです)
動力化…という作業。
つまりはNゲージの線路の上を走れるようにするにはなんですが、この2つの追加部品を購入する必要があります。
こちらは別売りで、この2つの動力化キット?を購入すると車両+動力+金属車輪…だけで8,000円近く掛かってきます。
車両だけを買うなら大体が3,000円から少し上程度で済みますが、車両を走行させるには別手順が必要になってきます。
ここから先は、『Nゲージの線路上を走らせたい』人だけには必見の作業となります。
慣れている人にはいつもの事だと思いますが…
まずは豊橋方のク6010を分解します。
プラスチック製なので、車両の隙間に指をかければポキポキ剥がれ落ちるというのでしょうか。割とすんなり分解できてしまいます。
車体・車内・床下。割と綺麗にパキッと分解可能です。
T車といって、トレーラー。付随車になる車両なのでこの車両に関しては非常に簡単な行程で済みます。
それでは次の作業へ。
次の作業は床下に『錘』を載せる作業です。
この作業、ホビーハック的には釣りの錘でも大丈夫なんて説がありますが、自分は純正品で対応していきます。
この錘を床下の突起に差し込み。
そして車内の部品を乗せ、車体を被せ元通りにします。元通りになったら、コレで車体は完成です。
台車にも作業を施していきます。
まずはこのプラスチック車輪を撤去します。
引っこ抜く…とは行きませんが、プツッ、とした音で台車からは割とスグに剥がれます。
プラスチックの車輪を剥がしたた後にこうして…
金属の車輪を履かせて完了です。
コレで無事にNゲージのT車となりました。編成の付随車となる車両はこの『車体に錘+金属車輪』だけの工程で済むのですが、難しいのはココからです。
モーターを出して、次は動力化の本命であるM車化…モーターの搭載です。
このモーターに関しては、購入した箱の面に『搭載対応モーター』が記されているので、それを併せて購入してください。対応外のモノを買ってしまうと、長さが車体と合わなくなります。
今回はTM12-Rが対応モーターだったのでこちらに。
再び、こうして分解。
パンタグラフの付いていない車両…クの側ですが、モの側に関してもこの写真のように車体の隙間に指を引っ掛けて分解し、車体をバラします。
そしてこの後ですが車内パーツは不要になります。
モーターを載せるので、車両には収まらなくなるからです。
そのままモーターに車体を被せます。
この際、床下機器類の部品も剥がして元通りになるよう差し込んでいきます。
この写真では、モーターを搭載して床下機器を元の状態に差し込んだ状態となっています。
この後に、『台車枠』という台車の形状をしたパーツを台車に差し込みます。
この『台車枠』を差し込んで完成です。
床下機器の差し込み・台車枠の差し込み・カプラー取付(書き忘れました)を全て行って走行可能な状態に持って行った完全な状態です。
床下機器と台車枠に関してですが、『弱い』『緩い』と思った場合には少量の接着剤でどうにかなります。
但し本当に大量に流してしまうと、内部のモーターに固着し動かなくなります。気をつけたいところです。
(過去にやらかして自走不能になった車両がおります。本当に他人事ではありません)
さて、動力モーターを搭載し。金属車輪に履き替えさせた名鉄6000系 6010Fです。
この全ての工程を行ったので、晴れてNゲージとしてのデビューです。
今回は車両・モーター・金属車輪も同時に購入して一斉着手の如く行いましたので相当早い期間で仕上がりました。
そのままNゲージの線路に乗せ、電気を流してこれから試運転を行います。短い直線の往復コースを作成しました。
一応の試運転が完了しました。
最初なら開封してスグにモーターの挙動などを確かめる試運転をするんですが、今回は全工程が終了した後の試運転となってしまいました。
なんとか通電するようで安心です。
あとはパンタグラフの交換だけになりますね。
一応本格的な走行の時まではそのままにしておこうかなと思います。
ここまで、TOMY TECから販売されている鉄道コレクション・名鉄6000系 6010F復刻塗装のNゲージ走行へ向けた動力化の記事でした。
それでは最後にオマケな実車の写真を掲載して終了します。
コレが最初に記した、蒲郡線の吉良吉田から犬山線の犬山まで実施された緊急取替回送の様子です。
そして、この写真が本当の6010Fとのはじめての出会いでした。
普段、犬山方面に向かう際。広見線への出張の際には前に2両ないし4両の編成を増結して走行しているので、犬山方面に向けて2両で走行する姿は中々見られないレアなシーンとなっています。
しかも、初の撮影は見てわかる方が多いように名古屋駅で。
この車両が名古屋駅を通過する姿は、往年の新名古屋を彷彿させるモノでした。
名古屋駅にこの状態で入線するのは余程の出来事でないと…ですが、一応この2両だけでも名鉄のラインナップに加われます。
あぁ、この先の沼が…
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