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考えた事ありますか?

 皆さん。いきなりになりますが、懐かしい漫才ってご存知でしょうか。
 春日三球・照代の漫才で
「地下鉄の車両ってのはどうやって地下に入れてるんでしょうねぇ?」
というものがあります。もう今の人は知らないだろうが
 …と、コレは『地下鉄』の場合になってしまいますが、皆さんが利用している『電車』。どうやって車庫に搬入しているのでしょうか。
 その『答え』となるような現象に遭遇いたしました。
 時間は既に日付を回った午前0時過ぎ。
 兵庫県某所にて、トレーラーに括り付けられた電車が横たわっています。
 そう。この電車…今回は京阪電車ですが、電車というのは
『深夜に道路を走行し、車庫に運ばれていく』
のです。(甲種輸送は除外します)
 勿論、『鉄道会社』という納品先がありますので、傷を付けるのは絶対に許されない行為。
 今回は偶然にも日程が合いましたので、少しだけその様子を撮影しました。

 兵庫県某所、神戸市営バスのバス停に停車している車両。
 今回は京阪電鉄向けに13000系の先頭車両が製造されました。13000系といえば京阪の最新鋭車両になりますが、まだ製造されていくようです。短い車両では4両。本線向けの7両編成に8両編成と6両編成…(あまり把握しているわけではない)が既に揃い、令和の2600系のようなポジションに成長しております。今回はどのようにして使用されていくのでしょうか。
 バス停でバスを待っていると…そこにいたのは電車でした、的な感じの写真。
 あまりにもシュールですよね。

 反対側から改めて。
 こうして眺めると、一体どれだけのシュールさが放たれているかよくわかるものかと。
 京阪電車は、実を言うと兵庫県の『川崎車輛』にて製造されており、実は電車の大半は兵庫県で生産されているのです。
 京阪には今回掲載しませんが、7200系という電車がおり、その電車に関しては阪神淡路大震災にて道路が被災し車両の輸送が出来なかった為、船舶で迂回してその後に陸送された…なんて話も残されています。
 撮影後、準備をしてこのトレーラーを追跡してみましょう。

 どこだったかな…確か、神戸三宮の方だったような。自分でも実はあまり濃い記憶がなく、降りるがままに追跡をしていました。
 自分は免許を持っていないので、運転は友人が担当です。
 友人の華麗な運転で、兵庫県内を移動。
 歩道橋から、輸送される京阪電車を撮影しました。

 歩道橋を逆に見てみると、こんな感じ。画質ザラザラで話になりませんけど…
 実際に電車が道路を走行し、トレーラーに搬送され深夜の道を走行する様子がしっかりと映っています。
 神戸の街を背にして走る京阪電車。
 この姿は新製陸送の際にしか撮影できません。

 運転中の友人に許可を得て撮影しました記録です。
 実際に深夜の道路を走行していると、こうした姿に遭遇します。(運が良ければですが)
 道路上を堂々と走行する姿は本当に圧巻。
 そして、先日の鉄オタ選手権(NHK)でも放送されていましたが、二車線使用し後方には『前方に長尺物を輸送しています』の旨を示したトレーラーの他に、先導車が付き道中までの輸送を支えます。
 何回か鉄道車両が道路を走行している姿は見ていますが、この瞬間だけはどうしても圧巻です。
 もう数センチくらいの距離ですからね。

 もう少し先回りしまして、兵庫県内の某所。
 この先は追っかけず、車両が去る姿を見届けましたとさ。
 このまま夜通し走行し、大阪府は寝屋川市の寝屋川車両基地に向かって夜中をひた走ります。
 次の遭遇は線路上での営業運転か…それとも落成後に実施する試運転でしょうかね。
 甲種輸送として貨物列車のようにして牽引され車両基地に回送される電車もありますが、こうして道路上を深夜に陸送されていく姿は多いようであまりありません。
 皆さんも、深夜の道路で運が良ければ遭遇できるでしょうか…。

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