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【体験型学習】鍾乳洞探検にチャレンジ!

6月26日(日)に北九州市の平尾台にある千仏鍾乳洞探検に
Scuola Kidsとチャレンジしてきました!

前日は土砂降りだったため、天候が心配されましたが
当日は晴れたので一安心。。。
スコーラの活動日はいつも天気に恵まれて感謝です!

【鍾乳洞探検の目的】

・大自然に触れて、感性を開く
・参加者親子で鍾乳洞探検にチャレンジして、自ら乗り越え切り拓く経験をする

■なぜ鍾乳洞?

みなさん、鍾乳洞の中に入ったことはありますか?
日本三大鍾乳洞には、
・岩手県:龍泉洞
・山口県:秋芳洞
・高知県:龍河洞
がありますが、日本全国には100を超える鍾乳洞が全国にあるようです。
様々なタイプの洞窟が存在していますが、一般的に鍾乳石がある洞窟を「鍾乳洞」と呼びます。形のユニークさや、どこか神秘的な雰囲気のある鍾乳洞ですが、そのユニークな形がどのようにできているかというと、、、
石灰岩が雨水で溶かされ空洞ができます。人が入れるような洞窟ができるまでは、なんと約1万年はかかると言われており、鍾乳洞の歴史の長さを感じます。


■モンテッソーリ教育とコスミック理論

モンテッソーリでは、「コスミック教育」という言葉を耳にしますが、
コスミック教育とはなんでしょうか。
M. Montessori 吉本二郎・林信二郎 共 訳 (1997) 『モンテッソーリの教育・六歳 ~十二歳まで』の一説によると以下のように述べられています。

こども自身が 宇 宙 全 体 に は 統 一 的 計 画 が 存 在 している。生物の多様な形態の存在のみならず , 地球そのものの発展進化もそれに依存していることを 自 己 レ ベ ル で 学 習 し 認識することである 」

M. Montessori 吉本二郎・林信二郎 共 訳 (1997) 『モンテッソーリの教育・六歳 ~十二歳まで』

人間だけでなく、植物、動物など、この宇宙に存在するあらゆる生命がその「生」を謳歌して生きている中で、
生命が互いに関連し合っていること、
関わり合いなしには生きていけないこと、
そしてそのためにはバランスが必要なことをモンテッソーリは、コスミック理論という形で重要性を伝えているのではないでしょうか。

自然と生命の不思議は、場所を問わずあらゆるところで学ぶことができます。
高価なモンテッソーリ教具がなければ実践できないモンテッソーリ教育という枠に囚われず、
教室を飛び出して、その土地の文化や自然すべてが「生きた教材」としてコスミック理論を体系的に学んでいくことで、子どもの感性は大きく開かれていきます。


■コスミックカリキュラムとは

コスミック教育理論の第一人者とされているTrudeauは、インド社会の中で発見した「創造のお話」をもとにしたコスミックカリキュラムをまとめています。

このカリキュラムで考えられている様々なテーマは、まさに鍾乳洞の中に複合的に存在していると思いませんか?

参加したScuola Kids一人ひとりがどの観点から興味を持つかは人それぞれです。

・地形に興味が出てくる子
・鍾乳洞の中にいる生き物に興味が出てくる子
・鍾乳洞ができるまでの歴史に興味が出てくる子
・鍾乳石がつくりだす芸術に興味が出てくる子

子どもの内側からでてくる好奇心は、私達大人にはコントロールできません。

しかし、好奇心を生み出すきっかけをつくる環境づくり、体験は
私達大人が子どもに提供することができることではないでしょうか。

今回参加したScuola Kidsの年齢は
幼稚園児から小学3年生までと異年齢のメンバーで鍾乳洞体験にチャレンジしましたが、
保護者の方々の心配、期待を超えて、鍾乳洞の奥までみんなで進み続けました。
途中足がヒザ下まで水に浸かり、
「冷たい!」「寒い!」という言葉も上がりましたが、
皆で一緒に体験したことで途中で諦めずに奥までたどり着けたのかもしれません。


■Going Out!

感覚を通して物事を学ぶ6歳までの子どもたちに対して、
学童期の子どもたちは、知識を通して、やがては問題を証明することを通して物事を理解し、学んでいく特徴をもっています。

そして、このわずかな間に位置する年長児は、あらゆる生き物、動くものに対する興味と好奇心に満ち、自ら環境と関わり、熱中して学習した体験の
もとに、直観が作用する特別な時を生きているそうです。

今までは自分に向いていた意識が、外にむけられるようになり、
物事の理由を「知りたい!」という強い要求がでてくる重要な時期に、
生命のための教育、外に出て体験するコスミックな教育は
子どもの成長、感性の拡がりに大きく影響するのかもしれません。

鍾乳洞体験後の集合写真


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