22歳、18歳の皆さん、サッカー人生を振り返らないでください。まるでやめるみたいじゃないですか。サッカー人生はまだまだ続きます。
高校、大学までサッカーに生を注いできた22歳、18歳の皆さん。
タイトルにある通り、まだサッカー人生を振り返らないでください。
サッカー人生はまだまだ続きます。
という、もう冒頭で完結できてしまうような話なのですが、これは私自身のそうなってほしい願いというか、こんな状態にしたいという思いというかそんな内容になっています。
別の記事でも投稿しますが、サッカーは基本的に生活必需品ではありません。
しかしそんなサッカーに魅了され、18歳あるいは22歳まで10数年もの間サッカーを続けてきた人の中にはやめられないを続けてきた人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は好きで続けてきたと思います。
授業が終わると足早にグランドに行き、泥まみれになりながらボールを追いかけ、ときには嫌というほど走り、うす暗いナイターの元で練習を終えると、また早朝の練習がやってくる。
そんな楽しさと辛さが入り混じる日々を18歳、22歳まで続けた人を心から尊敬しています。
が、それと同時に悲しいのです。
この年齢になると多くの人がサッカー人生を振り返っていきます。
まるでもうサッカー人生は終わりですと宣言してるかのように。
生活に必要ないものに10数年もの時間を費やして手にしたかったものは学生時代の思い出なのでしょうか。
おそらく、サッカーに多くの時間を費やしてきた人たちは、何かしらを目指していたはずです。
それを忘れ、学生時代の思い出として終わらせてしまうことがとても悲しいのです。
そしてこれからが今回の本題である。
サッカーへの関わり方は主に3種類ある。
これはサッカーにかかわらずスポーツというエンターテインメント業界に通づる話なのだが、主に「する」「みる」「支える」という三つによって成り立っている。
それぞれが相関関係にあり、「する」人たちは「支える」「みる」人たちによって職業として成り立っている。
そして、大半は「する」「みる」人たちである。
憧れによってプロになること、あるいは目指すことはすばらしいことであるが、私はそこに懸念を抱いている。
これはサッカー界の発展を志す上での懸念点である。
サッカーというグローバルなスポーツは世界に市場があり、海外のサッカー市場も日本の市場をとることができる。
実際、世界から見るとサッカーへの関心が低いこの日本でも、当たり前のようにヨーロッパの試合を見ることができるようになっている。
大資本を抱えるヨーロッパのリーグは日本のJリーグに比べて迫力もクオリティも圧倒している。
これはどうしてもしょうがないことである。
そして、日本で生まれた素晴らしい選手たちも大資本によって吸い取られ、ますます海外サッカーへの関心は高まる。
選手たちはJリーグではなく海外サッカーを目指すようになる。
Jリーグのレベルは下がる。
日本のサッカー業界のレベルが下がる。
そんな未来も無きにしも非ずということである。
今、日本のサッカー界の発展のために多くの指導者が世界から学び着々とレベルを上げている。
それにもかかわらず、日本のサッカーへの優先度は年々低くなり、日本代表の試合の放送の枠も縮小されている。
これらの動きは、社会的価値を下げ、サッカー業界に生きることができる人も大きく減らしていく。
高校、大学までサッカーを続けてきたみなさん
目指してきたのは、ただ自己満足でボールを蹴ることですか?
大観衆の中でボールを蹴り、優越感に浸ることですか?
それともあなたが夢や希望をもらったように少しでも多くの人に夢や希望を与えるためですか?
多くの人が憧れるその業界も、ただ憧れで目指していくだけではいつかそこはなくなり、子供たちに夢や希望を、多くの人に勇気を与えるその場所は無くなってしまいます。
確かに直接的に魅せる”選手”に憧れるのは当たり前である。
しかし、そこは誰でも到達できる場所ではないことは誰もがよくわかっていることだろう。
夢をもらったその場所を、憧れに手が届かなくなったら手放してもいいのだろうか。
子供たちや多くの人々に夢や希望、そして勇気を届けることがサッカーが担う役割だと信じている。
それは選手だけが担うものではなくサッカーというスポーツが、サッカーで生きる人たちが担うものである。
選手として目指してきた世界は、選手以外の力も必要としている。
選手以外でも実現することができる。
日本のサッカー界の発展のためにはプロに手が届かなくとも、発展を目指す多くの人の力が必要だ。
22歳、18歳の皆さん。
サッカー人生を振り返らないでください。
まるでやめるみたいじゃないですか。
サッカー人生は選手以外でもまだまだ続きます
サッカー界の発展のために、サッカーで夢や希望、勇気を届けるために、選手以外の道に挑戦しませんか?
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