見出し画像

サッカーを語るのに競技レベルは関係ない

サッカー経験者の皆さん、サッカー関係者の皆さん
サッカープレーヤーの皆さん。

にわかファンと嘲笑したり、知識でマウントをとったりしていませんか。

その行為でサッカーで飯を食えない人が増えていきます。

勝利のために、レベルを上げるために圧迫指導していませんか。

その行為でサッカーで飯を食えない人が増えていきます。

サッカーの本質=楽しむこと

この日本ではスポーツというものが体育という教育目的で持ち込まれ、五輪などの開催によって競技スポーツとして普及しました。

サッカーも例外に漏れず、教育、競技として普及し、今ではJリーグというプロとして生きる道ができるまでに発展してきました。

一方で、サッカーの育成過程で、サッカーに距離を置く人たちが多くいるのも事実です。

競技サッカーがプロとして成り立っているのは間違いなくサッカーを見てくれている人たちがいるからであるはずです。”育成過程”でサッカーとの距離を遠ざけておきながら、大人になったら「サッカーを見てください!」というのはなんとも虫が良すぎるのではないかとも思ってみたりもするのです。

日本のサッカー界のシステムとして、サッカーを始めた時点で競技として上を目指すこと、またその過程を教育として捉えることが大前提となっています。

しかしサッカーは大前提楽しむものだと考えています。

「楽しむ」というのは多くの現代人がやったことがあるであろうゲームで考えるととてもよくわかると思います。

友達とするのが楽しい、集めるのが楽しい、見てるのも楽しい、とにかくするのが楽しい、強くなるのが楽しい、勝つのが楽しい、自分流を見つけていくのが楽しい、、、

などなど個々人によって楽しいの基準は変わってきます。

その中で、勝つのが楽しい人たちは、自分のレベルを上げなければ楽しむことができないのでひたすら練習をするでしょう。

サッカーも同じで、人によって楽しむの基準が違います。

それなのにも関わらず、サッカーをする選択をすると「勝つのが楽しい」人たちと同じ土俵に無条件で上げられることになるのです。

サッカーの発展を目指す多くの人はサッカーのレベルを上げるための指導者になりますが、サッカーの指導者というのは、選手を楽しみ続けるためにレベルを上げてあげる仕事であり、怒鳴り散らかすことは本末転倒です。


前述しましたが、エンターテインメントは見てもらうことによって成り立っています。

数あるエンターテインメントの中からサッカーという球を蹴って四角い枠の中に入れるスポーツを選んでもらえなければ、サッカー選手という職業、サッカーに関わる職業というのが成立しなくなってしまいます。

近年、日本におけるサッカーの注目度は下がっています。

サッカーを競技レベルが高い人だけのものにしようとするならば、少なくともJリーグは存続していくことはできないでしょう。

日本にいい選手が生まれても、膨大な資金を持つ欧州に取られ、欧州の注目度ばかりが上がることになると言っても過言ではありません。

現に欧州でプレーすることを目標に掲げる選手は多くいます。

日本の競技レベルが著しく低いとは思いませんし、競技レベルにおいては確実に上がっているでしょう。

しかし、競技レベルを上げること=発展とし過ぎて何かを置き去りにしているのではないかと私は問いたいのです。


サッカー選手という職業は、追い込んだ先の職業ではなく、サッカーを楽しむためにレベルを上げ続けた職業です。

多くの人が楽しんでいるサッカーというスポーツで、”楽しむ”を極めた人たちがそれを職業とするからこそ、多くの子どもたちに夢を与えるのではないでしょうか。

日本のこれからの課題は、いろんな”サッカーを楽しむ”が楽しみ続けることができる構造を作っていくことなのではないかと思うのです。

多くの人がサッカーを職にしたいけど職にできないと悩んでいると思いますが、サッカーを職にするためには、日本のサッカー業界の売上を上げる必要があります。

売上を上げるには、”サッカーを楽しむ”人を増やす必要があります。

いくら戦術を極めても、サッカーを見てもらえなければそれは職として成り立ちません。

サッカーの競技レベルを上げることを楽しむ人々が、それ以外の”サッカーを楽しむ”を嘲笑するその一言が

サッカーというものを競技スポーツである前提で指導する指導者のその一言が

サッカーという夢のある職業で、それを職にできない人を増やしているのではないでしょうか。


サッカーの質だけでなく、産業、文化としてサッカーを発展させていくことが、この時代でもなお夢のある職業としてサッカーを存続させるためにも取り組んでいく必要があると私は思います。

サッカー好きの皆さん。
日本のサッカー業界を発展させることを今一度考えてみませんか。



このnoteを書いている時にとてもいい記事があったので、ぜひこちらもご覧ください。


◯過去の記事はこちら

◯Twitterはこちら

最後までご覧いただきありがとうございます。 サポートしていただいた資金は日本のサッカー界の未来のために使わせていただきます。